【ルールが多すぎて迷うあなたへ】AIと共存する“脱・完璧主義”の情報整理法とは?


さくちょ
パソコンのデスクトップやフォルダが散らかっていると、なんだか仕事ができない人みたいで気になりますよね。
「よし、やるぞ!」と一念発起し、フォルダを細かく分類し⋯ルールを決めて⋯完璧なデータ整理を試みた経験、あなたにもありませんか?
でも、気づけばそのルール自体が足かせになっていたり、「このファイル、どこのフォルダだっけ…?」と探すのに時間を溶かしてしまう…。
完璧な管理を目指せば目指すほど、なぜか思考がストップしてしまう。
もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、朗報です。
そのこだわり、AI時代においてはもう本質的ではないかもしれません。
今回は、僕たちが無意識に囚われている「完璧なフォルダ管理」という呪縛からあなたを解放し、AIを最高の相棒にするための新しいデータ管理術についてお話しします。
結論:AI時代のデータフォルダ管理は「不要」です

いきなり衝撃的なことを言いますが⋯
結論から言いますと、細かすぎるフォルダ管理やデータ整理は不要だと考えてください。
- 「え、どういうこと?」
- 「整理しないと、ぐちゃぐちゃになって探せなくなるじゃん!」
そう思いますよね。
もちろん、データをゴミ箱のようにただ放り込んでいくだけでは、カオスになるだけです。
ここで僕が言いたいのは、「人間が後で必死に探す」ことを前提とした、従来の完璧な整理術はもういらない、ということです。
なぜなら、AIに「探してもらえる」から
これまでの情報管理は、すべて人間が後で引っ張り出すことを前提に設計されていました。
だから、情報管理術に関する本やノウハウでは…
- 「こう分類した方がいい」
- 「こういう命名規則にすべきだ」
といったテクニックがたくさん語られてきたわけです。
でも、これからの時代は違います。
僕たちは、自分のパソコンの中にいるAIに「これ探してきて」とお願いできるようになります。
これこそが、AIを自分のPCに取り込む最大のメリットなんですね。
- 「あの本の要約どこだっけ?」
- 「去年の夏に考えた企画のメモ、見つけて」
こんな風に、AIに雑に指示しても「これじゃないですかね?」とサッと見つけてくれる。
そう考えると、フォルダやデータの完璧な整理に何時間もかけるのは、本質から外れてきちゃうってことです。
極論、フォルダ管理は不要。
僕はここで、強くそう主張させていただきます。
とはいえ「最低限の整理」はした方がいいワケ

「じゃあ、もう何もしなくていいんだね!やったー!」
…と、なるのはちょっと待ってください(笑)
僕が「不要」と言ったのは、あくまで人間が神経質になるほどの完璧な管理のことです。
まったく整理しないと、さすがに自分でもどこに何があるか分からなくなって、データを追加するときに困ってしまいますよね。
それに、ある程度カタマリで整理されていた方が、AIにとっても情報を読み込みやすくなる、という側面もあります。
つまり、人間とAIがスムーズに協働するために、「自分にもAIにも分かりやすい、最低限の整理」は有効なんです。
これは、ブログの構造に似ています。
ブログでは、大きなテーマ(コンセプト)の下にカテゴリーを分け、記事を投稿していきますよね。
でも、優れたブログはカテゴリーが縦割りになっているわけではなく、関連記事が内部リンクでしっかり繋がっています。
これと同じで、データ保管庫も大まかな分類はしつつ、個々のデータはAIが自由に関連付けられるようにしておく。
この「人間とAIの協働」を意識した、ゆるやかな管理こそが、これからのスタンダードになっていくはずです。
僕が実践する「迷わない」3フォルダ管理術

「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」
という声が聞こえてきそうなので、参考として僕が実際にやっているフォルダ構成を紹介しますね。
これはあくまで一例なので、「これが絶対の正解!」というわけではありません。
あなたが「この方が分かりやすいな」と思えば、自由にカスタマイズしてください。
一番大事なのは、あなたが迷わずにデータを放り込めることです。
僕がデータ保管庫(Obsidianの保管庫)で使っているメインフォルダは、たったの3つです。
- 01_Notes
- 02_Resources
- 03_Projects
これだけ。シンプルですよね。

ちなみに、フォルダ名を英語にして先頭に数字をつけているのは、文字化けを防ぐのと、表示順を固定するためです。
01_Notes:日々の気づきやメモを置く場所
ここは、一時的なメモや日々の思考を記録するためのフォルダです。
さらにこの中に、2つのフォルダを作っています。
Dailyは、その日の日付をタイトルにしたデイリーノートを入れます。
朝起きてから寝るまでの気づき、タスク、読者に伝えたいコアメッセージなどを書き留める場所です。
Memoはデイリーノートにするほどでもない、単発のアイデアや一時的なメモを保管します。
02_Resources:学んだ知識や情報を置く場所
ここは、自分の「デジタル資産」の原石を保管するフォルダにしています。
インプットした情報を中心に、ここへ蓄積していきます。
- Books:読んだ本の要約や、Kindleでハイライトした部分のメモなどを入れています
- Teachers:尊敬する人から学んだこと、購入した教材のメモなどをまとめています
- Others:上記以外で、参考になったWeb記事やデータなどを保管しています
「良質な2次情報」をしっかり選別し、02_Resourcesフォルダへ蓄積していくのがポイントでしょう。
何でもかんでも学んだことを蓄積していくと、グチャグチャになってゴミ箱のようになりますので⋯。
03_Projects:具体的な成果物を置く場所
ここは、具体的なアウトプット(コンテンツ)に関連するデータを管理する場所です。
NotesやResourcesにある素材を組み合わせて、新しい価値を生み出すための作業場ですね。
- blog: ブログ記事の草稿やネタ帳を入れます
- udemy: Udemy講座の構成案を管理します
- kindle: 原稿や企画メモを置きます
- podcast: 配信した内容を要約して管理します
このように、あなたの活動内容に合わせてフォルダを作っていきます。
この3つのフォルダ構成にしておけば、
「さて、このデータはどこに入れようか…」と悩む時間がほぼゼロになります。
- ふとした気づきや考察 → Notes
- 学んだこと、参考資料 → Resources
- 自分の成果物(コンテンツ) → Projects
こんなシンプルなルールだけで、あなたもAIも迷わないデータ保管庫が作れるはずです。
まとめ

今回は、AI時代の新しいデータフォルダ管理術についてお話ししました。
重要なポイントを振り返ります。
- 結論:細かすぎるフォルダ管理は不要
- 理由:AIにデータを探してもらえる時代になるから
- 完璧な整理に時間をかけるのは「本質」からズレている
- ただし、最低限の整理は有効
- 理由:人間もアクセスするし、AIも読み込みやすくなるから
- 「人間とAIの協働」を意識することがカギ
- 迷わないための3フォルダ構成(例
- Notes: 日々の気づき
- Resources: 学んだ知識・情報資産
- Projects: 自分の成果物(コンテンツ)
これまで僕たちを縛り付けていた「整理整頓の常識」から、一度自由になってみませんか?
完璧な管理に頭を悩ませる時間を、もっと創造的なこと、あなたらしい活動に没頭できる時間に変えていきましょう。
AIは、あなたの知識や経験を整理し、新しい価値を生み出すための「最高の相棒」になってくれます。
さあ、あなただけの「分身AI」を育てる旅を、ここから始めてみませんか?