知識やスキルに自信がなくてもできる!今すぐ始めるためのコンテンツ発信術


さくちょ
- 「もっと知識をつけないと…」
- スキルが足りないから、まだ発信なんてできない…」
コンテンツを作ろうとするとき、多くの人がこう考えて、膨大な時間をインプットに費やしてしまいます。
ですが、本当に大切なのはそこなのでしょうか?
僕もかつては同じように、自分の知識不足ばかりに目を向けていました。
でも、ある経験をきっかけに、本当にフォーカスすべきは「自分」ではなく「お客さま」なのだと痛感したんです。
この記事では、なぜ僕らがつい自分にばかり目を向けてしまうのか、そして、どうすればお客さまに価値を届け、行動を促すコンテンツを作れるようになるのか。
僕自身の失敗談も交えながら、具体的にお話ししていきます。
なぜ僕らは「自分」にばかり目を向けてしまうのか?

そもそも、なぜ僕らはこんなにも自分のスキル不足や知識のなさを気にしてしまうのでしょう?
その根っこには、僕らが受けてきた「義務教育」が大きく関係している、と僕は考えています。
思い出してみてください。
小学校や中学校のテストでは、必ず「100点満点の正解」が用意されていましたよね。
そして、その正解に対してどれだけ正確に答えられたかで、80点、90点、100点と評価されてきました。
この経験を通じて、僕らの脳には「物事には必ず一つの正しい答えがある」という考え方が深く刻み込まれてしまったんです。
だから、ビジネスの世界でも無意識に「100%の正解」を探し、それが見つかるまで行動できない…という状態に陥りがち。
- 「間違ったことを発信してはいけない⋯」
- 「完璧な知識を身につけなければ⋯」
こうした思考は、いわば義務教育がもたらした一種の"呪い"なのかもしれません。
「良かれ」が招いた悲劇。お客様不在のコンテンツ

「自分に目を向ける」ことが、どれだけ的外れな結果を招くか。
僕が会社員時代にコンサルタントとして働いていた頃の、苦い経験をお話しします。
あるプロジェクトで、非常に優秀な同僚がいました。彼は誰よりも知識が豊富で、分析力も高い。そんな彼が、お客様との打ち合わせのために、なんと100ページを超える分厚い資料を用意してきたんです。
彼の頭の中は、きっとこうだったでしょう。
- 「自分の知識をすべて伝えたい!」
- 「あらゆる質問に完璧に答えられるようにしておこう!」
しかし、その資料を見たお客様から返ってきたのは、感謝の言葉ではなく、厳しい叱責でした。
「なぜ、こんなに多いんですか?要点をまとめられないのですか?」
⋯まさに、これなんですよね。
自分の不安や知識不足を補うために、あれもこれもと情報を詰め込んでしまう。これは一見、丁寧なようでいて、実はお客様のことをまったく考えていない、「自分本位」な行動の典型です。
お客様が求めているのは、網羅的な情報ではありません。
「で、結局私たちはどうすればいいの?」という問いに対する、明確な答えや方向性なんです。
お客様を行動させる「体験ベースの断言」をしよう

では、どうすれば「自分本位」の呪縛から逃れ、お客さまに価値を届けられるのでしょうか。
その答えは、「体験ベースで断言する」ことにあります。
ビジネスに100%の正解はないと知る
まず大前提として、受け入れてほしい事実があります。
それは、ビジネスに100%の正解なんてないということです。
義務教育とは違い、ビジネスの世界には採点してくれる先生も、満点の答えも存在しません。
だからこそ、「AもいいけどBもいい、Cも選択肢としてはアリですね。さあ、どうぞお好きなものを選んでください」といった、どっちつかずの情報を発信する人の話なんて、誰も聞きたくないんです。
そんなことを言われたら、お客さまは「結局どれがいいのよ…」と迷ってしまうだけじゃないですか。
あなたの「体験」こそが最高の根拠になる
そこで重要になるのが、あなたの「体験」です。
たとえ世の中に様々な選択肢があったとしても、
- 「いろいろありますが、私の経験上、絶対にAがおすすめです」
- 「確かにBにはこういうメリットがありますが、あなたの状況を考えるとAを選ぶべきです。なぜなら…」
というように、自分の体験と知識を根拠に、きっぱりと断言する。
この「断言」こそが、お客さまの迷いを取り除き、背中を押し、行動を促すためのカギになります。
あなたの発信は、100%客観的で完璧な情報である必要はありません。
むしろ、あなたの主観や体験というフィルターを通した情報だからこそ、価値が生まれるんです。
間違えたら「ごめんなさい」でOK
「でも、断言して間違っていたらどうしよう…」
そう不安に思う気持ち、すごくよく分かります。
ですが、安心してください。間違っちゃダメだ、なんてことはありません。
何を隠そう、僕自身、過去に販売した講座の中で、大きな間違いをおかしてしまったことがあります。収録が終わってからその間違いに気づいたのですが、もう撮り直しはできません。
じゃあ、どうしたか?
動画にテロップを入れて、「ごめんなさい、ここ間違ってました!」と素直に謝罪し、訂正したんです。

それでいいんですよ。
完璧であることよりも、誠実であることの方がずっと大切です。間違いは素直に認め、訂正すれば、信頼を失うことはありません。
まとめ

今回は、コンテンツ作りにおいて「自分」ではなく「お客さま」に目を向けることの重要性についてお話ししました。
- 僕らは義務教育の影響で、つい「100%の正解」を探してしまう
- 自分本位のコンテンツは、良かれと思ってもお客様を混乱させるだけ
- 大切なのは、自分の体験をベースに「これがベストです」と断言すること
- 間違いを恐れる必要はない。間違えたら素直に謝ればOK
あなたが今持っている知識やスキルが、たとえ100点でなかったとしても、それを必要としているお客さまは必ずいます。
完璧なインプットを追い求めるのは、もうやめにしませんか?
それよりも、今すぐあなたができる範囲で、お客さまの顔を思い浮かべながら、あなたの言葉で、あなたの体験を語ってみてください。
正解である必要はありません。
お客さまがあなたの発信をきっかけに、一歩でも前に進んでくれれば、それだけで大成功なのですから。