あなたの「好き」は稼げる?稼げない?運命を分けるたった1つの視点とは


さくちょ
「好きなことで、生きていく」
一度は誰もが憧れる、魅力的な言葉ですよね。
僕のところにも、「自分の好きや得意を活かしてビジネスを始めたい」という相談がよく届きます。
そして、自分の価値観と向き合い、発信したいテーマの方向性が見えてきた…!
素晴らしい一歩です。
でも、本格的にビジネスとして収益を拡大させていきたいと考えたとき、ここで一つ、非常に重要な分かれ道があります。
それは、あなたの「好き」が「ビジネス寄り」なのか、それとも「エンタメ寄り」なのかという視点です。
これ、結構シビアな話に聞こえるかもしれませんが、どちらのタイプかによって、収益化の難易度や戦略が全く変わってきます。
今回は、この違いを明確にしながら、あなたの「好き」をどうビジネスに繋げていくべきか、具体的な戦略について掘り下げていこうと思います。
あなたの「好き」はどっち?ビジネス寄りとエンタメ寄りの違い

まず、「ビジネス寄り」と「エンタメ寄り」って具体的にどう違うの?という話から始めましょう。
これは、どちらが良い・悪いという話では全くありません。
ただ、収益化という観点から見たときに、その性質が根本的に異なるということを理解しておく必要があります。

人の問題を解決する「ビジネス寄り」の好き
「ビジネス寄り」の好きとは、一言でいうと「誰かの問題解決に直結するもの」です。
例えば、
- 人に教えることが好き
- 文章を書くのが好き
- マーケティングを考えるのが好き
- 料理の作り方を教えるのが得意
といったものが挙げられます。
これらはすべて、「〜できるようになりたい」「〜に困っている」という誰かの具体的な悩みを解決するスキルですよね。
ビジネスの本質は、いつだって「問題解決」です。
だからこそ、ここには明確な需要が生まれますし、「大きなお金を払ってでも教えて欲しい」という人が現れる可能性が高いのです。
自分の欲求を満たす「エンタメ寄り」の好き
一方、「エンタメ寄り」の好きとは、「自分の趣味や娯楽に近いもの」とイメージしてください。
例えば、
- 電車の写真を撮るのが好き
- 映画を観るのが好き
- パズルを解くのが得意
- ゲームをするのが好き
といったものです。
もちろん、これらの分野にも需要はありますし、コンテンツとして成立します。
しかし、ビジネスとして大きくスケールさせようとすると、いくつかの大きな壁にぶつかることになるんです。
なぜエンタメ系コンテンツは稼ぎにくいのか?

「エンタメ寄りのコンテンツも売れるし、需要もあるじゃないか」
そう思うかもしれません。その通りです。
しかし、そこには無視できない「大きなデメリット」が存在します。
ライバルはAmazonやNetflixといった「超大手」
例えば、あなたが映画の知識を活かして、おすすめ映画を紹介するコンテンツを作ったとしましょう。
そのとき、あなたのライバルは誰になるでしょうか?
同じように発信している個人…だけではありません。
AmazonプライムやNetflixといった「超大手」のプラットフォームが、強力なライバルになるんです。
彼らは膨大な顧客を抱えているため、月額500円や980円といった価格でもビジネスが成り立ちます。
個人がこの価格競争の土俵でまともに戦うのは、正直かなり厳しいと言わざるを得ません。
価格は300円〜1,000円が限界という現実
実際に、noteなどで販売されているエンタメ系のコンテンツを見てみてください。
多くは300円、高くても1,000円程度の価格帯で販売されていることがわかると思います。
もちろん需要はあるのですが、「高い値段がつけにくい」というのがエンタメ系コンテンツの構造的な課題なんです。
これをビジネスとして本格的に拡大していくには、相当な数のファンを獲得し、大量に販売し続ける必要があります。その難易度は、想像以上に高いものです。
成功者の本質は「ビジネス寄りのスキル」にある
「でも、ヒカキンさんやはじめしゃちょーさんみたいに、好きなことで成功している人もいるじゃないか!」
その通りです。彼らは「好きなことで生きていく」を体現した素晴らしいロールモデルですよね。
しかし、ここで僕らが注目すべきは、彼らの本質的なスキルです。
彼らの成功は、単に「ゲームが好き」「面白いことが好き」というエンタメ寄りの好きによるものでしょうか?
僕は違うと考えています。
彼らの核心にあるのは、
- 「動画を撮るのが好き・得意」
- 「自分の考えを表現するのが好き・得意」
- 「人を笑わせる企画を考えるのが好き・得意」
といった、エンタメを届けるための「ビジネス寄りのスキル」なんです。
この「具体」と「抽象」の世界を行ったり来たりする視点がめちゃくちゃ重要でして。
表面的な「ゲーム実況(具体)」という事象だけでなく、「人を惹きつける表現力(抽象)」というスキルに目を向けることで、成功の本質が見えてきます。
エンタメ寄りの「好き」を収益化する「中間地点戦略」

ここまで聞くと、「エンタメ寄りの好きしかない自分はもうダメなのか…」と落ち込んでしまうかもしれません。
でも、安心してください。
エンタメ寄りの「好き」を、少しだけビジネス寄りに近づけていく「中間地点」を目指すというアプローチが非常に重要になってきます。
「好き」に「教える」を掛け合わせる
一番シンプルで強力な方法が、あなたのエンタメ寄りの「好き」に、「人に教える」というビジネス寄りの要素を掛け算することです。
あなたの「好き」という具体的な活動を、「誰かの問題解決」という抽象的な価値に繋げていくイメージですね。
これにより、単なる趣味の発信から一歩抜け出し、収益化の難易度をグッと下げることができます。
具体例:「電車好き」から「写真教室」へ
例えば、先ほど例に出した「電車の写真を撮るのが好き」というエンタメ寄りの趣味。
これを、
「初心者でもカッコいい電車の写真が撮れる方法を教える」
というコンテンツに転換してみましょう。
- おすすめの機材や設定
- カッコよく見える構図
- 絶好の撮影スポットや時間帯
これらはすべて、「カッコいい電車の写真を撮りたいけど、どうすればいいか分からない」という人の問題を解決する価値ある情報になります。
こうすることで、単なる写真集(エンタメ)ではなく、撮影ノウハウ(ビジネス)として、より高い価格で提供することが可能になるのです。
あなたの「好き」も、視点を変えれば必ず「教えられること」があるはずです。
まとめ

今回は、「好き」をビジネスにする上で極めて重要な「ビジネス寄り」と「エンタメ寄り」という分類についてお話ししました。
最後に、ポイントをまとめておきましょう。
- ビジネス寄りの好き:「教える」「書く」など、誰かの問題解決に直結するもの。高単価になりやすい
- エンタメ寄りの好き:「見る」「撮る」など、自分の趣味や娯楽に近いもの。高単価にしにくく、ライバルも強い
- 成功者の本質:一見エンタメ系でも、その裏には「表現」や「企画」といったビジネス寄りのスキルがある
- 取るべき戦略:エンタメ寄りの好きに「教える」などのビジネス要素を掛け合わせ、「中間地点」を目指す。
もしあなたが「好きなこと」で本格的にビジネスを拡大していきたいなら、まずは自分の「好き」がどちらのタイプなのかを客観的に分析してみてください。
そして、もしエンタメ寄りだと感じたなら、どうすれば「誰かの問題解決」に繋げられるか?という視点で「中間地点」を探ることから始めてみましょう。
その小さな視点の転換が、あなたのビジネスを大きく飛躍させるきっかけになるはずです。