【売れるコンテンツの法則】機能的価値と感情的価値を使いこなす戦略

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さくちょ

さくちょ

  • 「有料コンテンツを作ってみたものの、いまいち反応が悪い…」
  • 「想いはたくさん込めたはずなのに、なぜか売れない…」

もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、コンテンツの「価値」について、一度立ち止まって考えてみる必要があるかもしれません。

多くの人が陥りがちなのが、「良いものを作れば売れるはず」「自分の世界観を伝えたい」という想いだけで突っ走ってしまうこと。

もちろん、その情熱は素晴らしいのですが、ビジネスとして成立させるには、それだけでは不十分なんです。

実は、売れるコンテンツには「機能的価値」と「感情的価値」という、明確な2つの価値軸が存在します。

この2つの違いを理解し、正しい順番で提供することで、あなたのコンテンツは初めて読者に届き、そして「買いたい」と思ってもらえるようになります。

今回は、コンテンツ販売で成果を出すための根幹とも言える、この2つの価値について、具体的な戦略とともに詳しく解説していきますね。

機能的価値と感情的価値って、そもそも何?

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まず、言葉の定義からハッキリさせておきましょう。

「機能的価値」と「感情的価値」。

この2つは、顧客の満足度を高める上で、全く別の軸にあるものです。

機能的価値:ユーザーの「悩み解決」に直結する価値

機能的価値とは、ひと言でいえば「便利・役に立つ・悩みが解決する」といった、実用的な価値のことです。

例えば、

  • noteアカウントの作り方
  • WordPressブログの立ち上げ方
  • Midjourney(画像生成AI)の基本的な使い方

といったコンテンツは、機能的価値の典型例ですね。

読者が抱える「〇〇ができない」「〇〇のやり方が分からない」という具体的な問題を直接的に解決する。

それが機能的価値です。

感情的価値:「世界観」や「共感」を生む価値

一方、感情的価値とは、読者の感情を揺さぶる価値のこと。

  • この人の発信を見ると、やる気が出る
  • 理念や理想に共感できる
  • 開発ストーリーに感動した
  • 独自の世界観が好き、憧れる

といった、精神的な満足感や高揚感を与えるものが該当します。

コンテンツで言えば、あなたの理念や理想、これまでのストーリーなどを語ることで、「この人から買いたい」という気持ちを後押しする役割を果たします。

iPhoneに学ぶ、機能的価値の重要性

この2つの関係性を理解するために、身近な例としてiPhoneを考えてみましょう。

アップル製品って、洗練されたデザインや独自のブランドストーリーがあって、手に取るだけでワクワクしますよね。

これは間違いなく「感情的価値」です。

ですが、もしそのiPhoneが、

  • 電話がかけられない
  • メールが送れない
  • インターネットに繋がらない

としたら、あなたはどう思いますか?

「カッコいいだけじゃん、まったく意味ない…」となりますよね。

つまり、感情的価値がいかに高くても、製品としての最低限の機能(機能的価値)を満たしていなければ、商品として成り立たないのです。

これは、僕らが作るデジタルコンテンツでもまったく同じです。

初心者が陥る罠と、取るべき正しい戦略

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機能的価値と感情的価値。

どちらも重要ですが、特にコンテンツ販売を始めたばかりの初心者のうちは、提供する順番を間違えると、致命的な結果を招きます。

なぜ「感情的価値」から始めると失敗するのか

コンテンツ作りでよくある失敗が、最初から感情的価値ばかりを前面に押し出してしまうケースです。

  • 「僕の理念に共感してください!」
  • 「この世界観を届けたいんです!」

その想いは尊いのですが、読者からすれば「で、私に何のメリットがあるの?」という状態。

読者が求めている具体的な悩み解決(機能的価値)が提供されないまま、作り手の想いばかりを語られても、顧客満足度の合格ラインには到底届きません。

僕がよく話す「具体と抽象の往復運動」で言えば、これは抽象的な話に終始してしまっている状態。

読者が求めている具体的な解決策(具体)がなければ、読者はあっという間に離れていってしまいます。

結論:初心者は「機能的価値」から攻めよ

だからこそ、僕が強く推奨するのは、「初心者のうちは、機能的価値の提供に集中する」という戦略です。

まずは、あなたの持っている知識やスキルを、惜しみなく提供していきましょう。

読者の悩みを解決できる、役に立つ情報をどんどん発信するんです。

なぜなら、そもそもこの機能的価値を提供できないと、売上には繋がらないから。

まずは「この人の情報は役に立つ」という信頼を積み重ねることが、すべてのスタートになります。

AI時代だからこそ「体験談」を混ぜる意識を

ただし、一つだけ注意点があります。

それは、機能的価値をただ並べるだけでは、AIが生成した情報との差別化が難しい時代になっているということです。

そこで重要になるのが、機能的価値の中に、あなた自身の「体験談」を少し混ぜ込むという意識です。

例えば、「WordPressの立ち上げ方」という機能的価値を提供する際に、

  • 自分が最初につまずいたポイント
  • 失敗から学んだ設定方法
  • 実際に運用して分かった注意点

といった生々しい経験を語る。

これこそが、AIには真似できない人間ならではの価値であり、機能的価値に「あなたらしさ」という感情的価値のスパイスを加えることに繋がります。

具体的なアクションプラン:ブログとプロフィールを連携させよ

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「なるほど、機能的価値が重要なのは分かった。じゃあ具体的にどうすればいいの?」

という声が聞こえてきそうなので、僕が推奨する具体的なアクションプランをお伝えします。

ステップ1:ブログで「機能的価値」を提供する練習を積む

まず、やってほしいのがブログ運営です。

なぜブログなのか?

それは、ブログ記事、特に検索流入を狙った記事を書くという行為そのものが、「読者の検索意図に応える=機能的価値を提供する」という最高のトレーニングになるからです。

読者がどんなキーワードで、何を悩んでいるのかを徹底的に考え、その答えを分かりやすく提示する。

この繰り返しによって、自然と機能的価値を提供するスキルが磨かれていきます。

まずはブログで読者の悩みを解決する実績を積み、機能的価値を提供する地力を養いましょう。

ステップ2:プロフィールで「感情的価値」を補完する

機能的価値をブログで提供できるようになったら、次にプロフィールを活用します。

例えばnoteの場合、クリエイターページには150文字程度の自己紹介しか書けません。

ここであなたの理念や実績を簡潔に伝え、「詳しいプロフィールはこちら」と自分のブログに誘導するのです。

そして、そのブログのプロフィールページで、

  • あなたが何を大事にしているのか(理念・価値観)
  • なぜこの活動をしているのか(ストーリー)
  • どんな未来を目指しているのか(ビジョン)

といった「感情的価値」をガッツリと語り、あなたの世界観を演出します。

コンテンツ自体はあくまで機能的価値が中心。

でも、ふと「この人、一体何者なんだろう?」と興味を持った読者がプロフィールを訪れたとき、そこにあなたの人間性や想いが溢れていれば、どうでしょうか。

機能的価値で満足した読者が、あなたのファンになり、次の商品も買ってくれる。

この仕組みを意図的に作ることで、機能と感情のバランスが取れ、リピート率も自然と高まっていくのです。

まとめ

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今回は、売れるコンテンツ作りの根幹である「機能的価値」と「感情的価値」について解説しました。

  • 機能的価値:読者の悩みを直接解決する、実用的な価値
  • 感情的価値:共感や憧れを生み、ファン化を促進する価値
  • 戦略の順番:まず「機能的価値」の提供に集中し、信頼と売上を確立する
  • 具体的な手法:ブログで機能的価値を提供するスキルを磨き、プロフィールで感情的価値を補完・演出する

コンテンツ販売で成果が出ないと悩んでいるなら、一度「感情」や「想い」を横に置いて、「自分は読者のどんな悩みを具体的に解決できるだろうか?」という視点に立ち返ってみてください。

機能的価値という揺るぎない土台があってこそ、あなたの想いや世界観は、より力強く読者に届くようになります。

まずは、目の前の読者の悩みを一つでも解決する。

その地道な価値提供から、始めてみましょう。

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