無料コンテンツには2種類ある!リスト型とトラフィック型の違いと使い分け方


さくちょ
「自分の商品やサービスを届けたい⋯!」
そう考えたとき、多くの人がまず「無料コンテンツ」から始めてみよう、と思いますよね。
ブログ記事、SNS投稿、PDFレポート、限定動画…。
世の中にはたくさんの無料コンテンツがあふれています。
しかし、いざ自分が作る側になると⋯
- 「とりあえず何か無料で出せばいいのかな…?」
- 「これ、本当に有料コンテンツに繋がるんだろうか…」
と、目的が曖昧なまま、ただ闇雲に発信してしまいがちです。
実は、それってすごくもったいない状態なんです。
なぜなら、無料コンテンツと一括りに言っても、その目的によって大きく2つの種類に分かれるからです。
この違いを理解しないままコンテンツを作り続けても、期待する成果は得られません。
それどころか、時間と労力だけが奪われて疲弊してしまう…なんてことにもなりかねない。
そこで今回は、コンテンツ作りの大前提となる「無料コンテンツの2つの型」について、その目的と役割をハッキリさせていきたいと思います。
この記事を読めば、あなたが今作るべきコンテンツの方向性が明確になり、ムダのない一歩を踏み出せるようになりますよ。
無料コンテンツは目的別に2種類に分けられる

あまり説明不要かもしれませんが、コンテンツ作りの前提を揃えるために、まずはここからお話しさせてください。
「無料コンテンツ」と大きく言っても、実はこれ、目的によって2つの種類に分類できます。
- リードマグネット型
- トラフィック型

この2つは、似ているようでいて、目指すゴールが全く異なります。
ここを混同してしまうと、戦略がブレてしまい、思うような結果に繋がりません。
それぞれ、どんな特徴があるのか見ていきましょう。
型①:リスト収集目的の「リードマグネット型」
まず一つ目は「リードマグネット型」です。
これは、いわゆるリストマーケティングで使われる手法で、メルマガやLINE公式アカウントへの登録を促し、見込み客のリストを集めることを目的としたコンテンツを指します。
例えば、
- 「〇〇についての限定PDFレポートを無料プレゼント!詳しくはこちらのメルマガで」
- 「LINE登録者限定で、非公開のノウハウ動画を公開中!」
といった訴求がこれにあたります。
有益な情報と引き換えに、連絡先(リスト)を登録してもらうわけですね。
この型の目的は非常に明確で、「リストをどれだけ集められたか」が成果の指標となります。
型②:アクセス収集目的の「トラフィック型」
そして二つ目が「トラフィック型」です。
これは、僕たちが普段から発信しているブログ記事やSNSの投稿などが当てはまります。
その名の通り、見込み客のアクセス(トラフィック)を集めることを目的としたコンテンツですね。
リードマグネット型のように、直接リスト登録を促すわけではありません。
まずは広く情報を届け、自分の存在や考え方を知ってもらうための入り口となるコンテンツ、と理解してください。
そして、今回の記事で僕があなたに一番伝えたいのは、この「トラフィック型」の本当の役割についてです。
トラフィック型の本当の目的は「ニーズ調査」にある

「トラフィック型の目的はアクセスを集めること」と聞くと、多くの人は「PV数を増やすこと」がゴールだと考えがちです。
もちろん、それも間違いではありませんが、もっと本質的な目的がその先にあるんです。
それは、有料コンテンツを売るための「ニーズ調査」です。
なんだか難しい話に聞こえるかもしれませんが、大丈夫。
これは、僕がサラリーマン時代にエンジニアとして叩き込まれた「具体と抽象の往復運動」の話にも繋がります。
当時の僕は、橋の設計というすごく細かい作業をしながらも、常に「この橋は地域にとってどんな価値があるのか?」という大きな視点で物事を考えるよう求められていました。
コンテンツ作りも全く同じです。
アクセスを集めるという行為だけに目を向けていると、その先にある本当に大切な目的を見失ってしまうんですね。
アクセスは「答え」を教えてくれる
では、「ニーズ調査」とは具体的に何をするのか。
それは、集まったアクセスを分析して、
- 「見込み客は、どんなことに関心があるのか?」
- 「どんな言葉やテーマに、心を動かされるのか?」
を見極めることです。
例えば、あなたが10本のブログ記事を書いたとします。
その中で、特定の1本の記事だけ、ずば抜けてアクセス数が多く滞在時間も長い。
あるいは、SNSである投稿をしたら、いつもより「いいね」や共感のコメントがたくさん付いた。
これらは全て、見込み客からの「答え」なんです。
- 「あなたの発信の中で、特にこのテーマに興味があります!」
- 「その考え方、すごく共感できます!」
という、声なき声がデータとして現れているんですね。
この貴重なフィードバックを集めることこそが、トラフィック型コンテンツを作る最大の目的なのです。
有料コンテンツの成功率を高めるリサーチ活動
なぜ、このニーズ調査がそこまで重要なのか。
それは、有料コンテンツの成功確率を高めるからです。
多くの人がやってしまいがちな失敗が、自分の「売りたいもの」や「伝えたいこと」を起点に、いきなり有料コンテンツを作ってしまうこと。
しかし、そのテーマが市場から求められていなければ、どれだけ質の高いコンテンツを作ったとしても、残念ながら売れることはありません。
それはただの自己満足で終わってしまいます。
そうではなく、トラフィック型の無料コンテンツという形で、まずはお客さまの反応を伺う。
いわば、市場にテストボールを投げてみるんです。
反応が良かったテーマや切り口を元に有料コンテンツを設計すれば、そこには既に見込み客の需要が存在することが分かっているわけですから、空振りするリスクを最小限に抑えられます。
つまり、トラフィック型の無料コンテンツ作りとは、壮大なリサーチ活動そのものなのです。
この意識を持つだけで、あなたの日々の発信は、単なる作業から戦略的な活動へと変わります。
まとめ

今回は、コンテンツ作りの大前提となる「無料コンテンツの2つの型」について解説しました。
最後に、重要なポイントを振り返っておきましょう。
- 無料コンテンツは目的別に2種類ある
- リードマグネット型: リスト収集が目的
- トラフィック型: アクセス収集が目的
- トラフィック型の本質的な目的は「ニーズ調査」
- アクセスデータから見込み客の需要や共感ポイントを見極める
- ニーズ調査が有料コンテンツの成功率を高める
- 思い込みではなく、市場の反応を元に商品設計ができる
あなたが今、どちらの型に注力すべきかは、ビジネスのフェーズや目的によって異なります。
もし、これから有料コンテンツを作ろうと考えている段階なのであれば、まずは「トラフィック型」のコンテンツ作りに集中し、見込み客の声をじっくりと聞くことから始めてみるのがおすすめです。
ぜひ、あなたの日々の発信が「ニーズ調査」という戦略的な活動であることを意識してみてくださいね。