【体験談を最強コンテンツに変える3つの円】「過去の自分」をターゲットにするジャンル設定術


さくちょ
コンテンツを作って発信したいけど、そもそも「どんなジャンル」で発信すればいいんだろう…?
多くの人が最初にぶつかる壁かもしれませんね。世の中には情報が溢れかえっていて、ありきたりなテーマを選んでも、あっという間に埋もれてしまいます。
特に最近はAIの進化がすさまじく、単なる情報をまとめただけの記事なら、AIが一瞬で、しかも高品質なものを作れてしまう時代です。
そんな状況で、僕ら人間がコンテンツを作る意味はどこにあるんでしょうか?
それは、あなたにしか語れない「体験」を届けることです。
今回の記事では、AIには決して真似できない、あなただけの「強み」が活きる発信ジャンルの見つけ方を、具体的な思考法と共にお伝えしていきます。
もうジャンル選びで迷うのは、この記事で終わりにしましょう。
なぜ「あなただけの体験」が重要なのか?

まず、大前提として理解しておいてほしいことがあります。
それは、これからの時代、実体験に基づかないコンテンツ(情報)の価値は、限りなくゼロに近づいていくということです。
単なる情報はAIが一瞬で教えてくれる時代
「〇〇のやり方」「〇〇のおすすめ5選」といった、情報を並べただけのコンテンツ。
もちろん、これらが全く無価値とは言いません。
しかし、今の時代、そういった情報はGoogleで検索したり、AIに聞いたりすれば「一発で解決」してしまいます。
読者からすれば、「その情報、あなたから聞く必要ありますか?」となってしまうわけです。
僕らは毎日無数の情報に晒されており、ありきたりな言葉を目にすると、「ハイハイ、またこれね…」と、すぐに読む気を失せてしまいますよね。
だからこそ、僕らが目指すべきは「情報屋さん」ではありません。
読者が求めるのは「ここでしか読めない」物語
では、読者は何を求めているのか?
答えはシンプルで、「ここでしか読めないもの」です。
それは、あなたの血の通った言葉で語られる、生々しい体験談に他なりません。
- 失敗したこと
- 遠回りしたこと
- めちゃくちゃ悩んだこと
- それをどうやって乗り越えて今に至るのか
そのプロセスにこそ、読者の心を動かす「何か」が宿ります。
AIがどれだけ進化しても、この「生々しさ」だけは絶対に再現できません。
だからこそ、コンテンツのテーマを選ぶ上で、「実体験を生々しく語れるか?」は、絶対に外せない必須条件になるんです。
AIに負けない「発信ジャンル」を見つける3つの円

「体験が大事なのは分かったけど、じゃあ具体的にどうやってジャンルを決めればいいの?」
その問いに答えるのが「好き・得意・価値観」という3つの円のフレームワークです。
この3つの円が重なり合う領域こそ、あなたが情熱を持って継続でき、かつ読者にも価値を届けられる、最高のジャンルになります。

一つずつ、その定義を深掘りしていきましょう。
ここは非常に大事なポイントなので、少し丁寧めに解説しますね。
好き:情熱を注ぎ続けられること
まず1つ目は「好き」。
ただし、これは単なる趣味レベルの「好き」ではありません。
ここで言う「好き」とは「情熱を持てるほど好きなこと」です。
寝る間も惜しんで没頭できること、誰に頼まれなくても四六時中考えてしまうこと、お金を払ってでも学びたいと思えること。
それくらいの熱量があるものが、本当の「好き」です。
コンテンツ作りは、決して楽な道のりではありません。
だからこそ、この「好き」というエンジンがなければ、途中で必ずガス欠を起こしてしまいます。
得意:意識せずにできてしまうこと
2つ目は「得意」。
これもよくある誤解ですが、「得意」とは、後天的に習得したスキルのことではありません。
ここで言う「得意」とは、「生まれながら持つ才能」のことです。
あなたにとっては当たり前に、無意識にできてしまうけれど、なぜか周りの人からは「すごいね!」と褒められる。そんな経験はありませんか?
- 人と人の間に入って、うまく調整するのが得意
- 複雑な物事を、図や絵で分かりやすく整理するのが得意
- 一つのことを、コツコツと飽きずに探求するのが得意
こうした「才能」は、スキルと違って努力で身につけるのが難しい領域です。
この「得意」を活かせるジャンルなら、あなたは無理なく、自然体で質の高いコンテンツを作ることができます。
価値観:自分と相手が共に目指す未来
そして最後、3つ目が「価値観」。
これは、「自分はこうありたい」という内向きな想いだけではありません。
「相手にもこうなってほしい」という外向きな想いとが、しっかり結びついている状態を指します。
例えば、「僕はもっと自由に生きたい」という価値観を持っているだけでは不十分です。
「僕が自由な生き方を体現することで、同じように窮屈さを感じている人にも、自由になるための道筋を示したい」
ここまで思えて、初めて発信の軸となる「価値観」になります。
この価値観が明確であれば、あなたの発信は一貫性を持ち、読者からの深い共感を得られるようになります。
「過去の自分」をターゲットにすれば、すべてが繋がる

「好き・得意・価値観」の3つの円。
なんとなくイメージは掴めたでしょうか?
「でも、この3つが重なる領域で、しかも実体験を語れるテーマなんて、どうやって見つければいいんだ…」
そう感じたかもしれませんね。
大丈夫です。そのための、とっておきの方法があります。
それが、「過去の自分」をターゲットにするという考え方です。
悩んでいたあの頃の自分へ語りかける
あなたの「実体験」を語るということは、必然的に「過去の自分がターゲットになる」ということです。
- その知識を知らなかった頃の自分
- そのスキルがなくて困っていた頃の自分
- その失敗をして絶望していた頃の自分
あの頃の自分は、何に悩み、どんな情報が欲しくて、誰に助けてほしかったでしょうか?
今のあなたから、あの頃の自分に向けてコンテンツを届ける。
そんなイメージを持つと、あなたが語るべきテーマや切り口が、不思議と浮かび上がってくるはずです。
「こういう未来があるよ」と道筋を示す
そして、過去の自分に向けて語りかけるとき、最も重要なことがあります。
それは、単なる苦労話や自慢話で終わらせるのではなく、「こういう未来があるよ」という希望と共に、そこへ至る「解決方法」や「道筋」をセットで示してあげることです。
あなたが乗り越えてきた壁は、今まさに、過去のあなたと同じ場所で立ちすくんでいる読者にとっても、同じように大きな壁として立ちはだかっています。
その読者に対して、先を歩く先輩として、「こっちの道は安全だよ」「この石につまずかないように気をつけて」と、手を差し伸べてあげる。
これが、体験談を価値あるコンテンツへと昇華させるための、最も大切な視点です。
まとめ

今回は、AI時代に僕らが作るべきコンテンツのジャンル選びについて、具体的な思考法をお伝えしてきました。
最後に、大事なポイントをもう一度まとめておきますね。
- 単なる情報に価値はない。AIに真似できない「生々しい実体験」こそが最強の武器になる。
- 発信ジャンルは「好き(常熱)・得意(才能)・価値観(相互性)」の3つの円が重なる領域から選ぶ。
- テーマに迷ったら「過去の自分」をターゲットにする。あの頃の自分が喉から手が出るほど欲しかった情報を、未来への道筋と共に示してあげる。
この3つを意識するだけで、あなたのコンテンツは「その他大勢」から抜け出し、「あなただからこそ語れる」唯一無二の価値を持つようになります。
まずは、コーヒーでも飲みながら、過去の自分と対話する時間を作ってみてはいかがでしょうか。
あなたが乗り越えてきた経験の中にこそ、未来の読者を救う宝物が眠っているはずですから。