読者に「買ってよかった」と言わせる有料本文の書き方5ステップ


さくちょ
コンテンツの無料部分(導入)は上手く書けても、肝心の有料部分(本文)で手が止まってしまう…。
- 「プロみたいな完璧な文章を書かないと…」
- 「読者を満足させられるか不安…」
- 「そもそも、どんな構成で何を書けばいいの?」
あなたも、そんな悩みを抱えていませんか?
かつての僕も同じで、有料部分の執筆にはかなり頭を悩ませました。
しかし、いくつかのポイントを押さえることで、誰でも読者の心を動かす価値あるコンテンツが書けるようになります。
この記事では、僕が実践している有料部分の書き方のコツを、具体的な考え方と共にお伝えします。
この記事を読めば、もうテンプレート探しに時間を溶かすことなく、あなた自身の言葉で、読者に「買ってよかった」と思わせるコンテンツを作れるようになりますよ。
有料部分に「決まった型」は存在しない

まず、大前提として知っておいてほしいことがあります。
それは、有料部分の書き方に決まったテンプレートはほぼ存在しないということです。
「え、そうなの?」と思われたかもしれませんね。
無料部分の作り方には、読者の興味を引きつけ、購入へ繋げるための効果的な「型」が存在します。
しかし、有料の本文は、あなたが扱うテーマによって伝えるべき内容がまったく異なります。
例えば、「ブログの書き方」を教えるコンテンツと、「動画編集のテクニック」を解説するコンテンツとでは、構成も内容も違って当然ですよね。
だからこそ、「このテンプレートに当てはめればOK」という安易な考えは一度捨てましょう。
大切なのは、あなたのコンテンツのテーマに合わせて、伝えるべき情報を、最適な順番で、具体的に書き下していくことです。
「じゃあ、一体何を手がかりに書けばいいんだ…」
ご安心ください。テンプレートはありませんが、どんなテーマのコンテンツにも共通する、絶対に外せない5つの必須要素があります。
これを意識するだけで、コンテンツの質は劇的に向上します。
読者の心を動かす有料部分の5つの必須要素

ここからは、有料部分を作成する上で骨格となる、5つの要素について解説します。
文字数の目安としては、3,000〜10,000文字くらいを意識しながら、これらの要素を盛り込んでいきましょう。
① 伝えたいメッセージは1つに絞る
コンテンツ全体で、あなたが読者に最も伝えたいメッセージは何ですか?
あれもこれもと情報を詰め込みすぎると、結局何が言いたいのかがぼやけてしまい、読者の記憶に残りません。
有料部分の執筆を始める前に、「このコンテンツを通して、読者にどんな変化をもたらしたいのか?」というコアメッセージを一つだけ決めてください。
このコアメッセージが、コンテンツ全体の背骨となります。
② あなた自身のストーリー・エピソードを語る
情報やノウハウをただ羅列するだけでは、読者の心は動きません。
なぜなら、同じような情報はネットで検索すればいくらでも見つかるからです。
読者がお金を払ってでも読みたいのは、あなた自身の知識や体験から生まれた、一次情報です。
- あなたがどんな失敗をして、どう乗り越えたのか?
- どんな成功体験から、そのノウハウを見つけたのか?
- なぜ、その考えに至ったのか?
こうした具体的なストーリーやエピソードをしっかりと語ることで、コンテンツに深みと独自性が生まれます。
僕がサラリーマン時代の経験をよく話すのも、この具体性やストーリーが、読者の理解を助け、共感を生むと知っているからです。
③ 数字やエビデンスで説得力を持たせる
あなたの主張を補強するために、客観的なデータや根拠(エビデンス)を提示しましょう。
「すごく効果があります」と書くよりも「この方法でクリック率が2.5倍になりました」と書く方が、はるかに説得力が増しますよね。
公的な統計データや、あなた自身が取ったアンケート結果、実際のツールの分析画面のスクリーンショットなど、主張を裏付ける具体的な数字や事実を用いることで、コンテンツの信頼性が一気に高まります。
④ 画像やイラストで情報密度を意識する
文章だけで長々と説明されると、読者は疲れてしまいます。
特にスマホで読む場合、文字ばかりの画面は圧迫感がありますよね。
そこで重要になるのが、画像やイラスト、図解などを効果的に使うこと。
複雑な概念を図で示したり、手順をスクリーンショットで解説したりすることで、読者の理解を助け、情報がスッと頭に入ってきます。
テキストだけでなく、視覚的な要素を組み合わせることで、コンテンツの情報密度を高めていきましょう。
⑤ 段落・改行・装飾で読みやすさを追求する
どんなに素晴らしい内容でも、読みにくければ価値は伝わりません。
- 適度な段落分けと改行
- 太字やマーカーによる強調
- 箇条書きやボックス(囲み枠)の活用
こうした基本的な文字装飾を意識するだけで、文章にリズムが生まれ、格段に読みやすくなります。
特にスマホ読者を意識して、窮屈な印象を与えないように、余白を大切にしながら文章をデザインしていきましょう。
AIには書けない「あなただけの価値」を届けよう

ここまで5つの要素を解説してきましたが、これらを実践する上で、最も大切なマインドセットについてお話しします。
なぜAIでは有料部分を書くのが難しいのか?
「この5つの要素、AIに指示すれば書けるんじゃない?」
そう思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、有料部分のコアとなる部分をAIで作成するのは、かなり難しいと僕は考えています。
なぜなら、AIはあなたの「脳みそ」や「原体験」を持っていないから。
先ほどお伝えした「あなた自身のストーリー」や、膨大な情報の中から「たった一つのコアメッセージ」を導き出す思考プロセスは、まさに人間だからこそできる領域です。
僕が常々言っている「具体と抽象の往復運動」もそう。
細かい部分(具体)にこだわりつつ、ブログ全体のコンセプト(抽象)を見失わない。このバランス感覚は、今のAIにはまだ真似できません。
だからこそ、有料部分だけは、AIに頼るのではなく、ご自身の知識や体験をもとに、頑張って書き切ってほしいのです。
その苦労が、AIには決して真似できない、あなただけの価値になります。
完璧な文章は逆効果?「戦略的素人感」のススメ
最後に、文章の「質」について。
多くの人が、「お金をもらうんだから、プロのような完璧な文章を書かなきゃ…」と気負ってしまいます。
しかし、キレイすぎて流暢すぎる文章は、逆に読者に敬遠されることもあるので注意が必要です。
もちろん、あなたが元々美しい文章を書けるなら全く問題ありません。
ですが、無理に背伸びして、どこかの論文のような堅苦しい文章を書く必要はないんです。
それよりも、僕が大事にしているのは「戦略的な素人感」です。
これは、あえて完璧さを目指さず、本当に自然体で読みやすい「話し言葉」で書いていくということ。
まるで、あなたが読者の隣で、親身に語りかけているような雰囲気です。
読者との間に壁を作らず、親近感を持ってもらう。この「戦略的素人感」は、これからの時代、ますます大事なスキルになっていくと僕は考えています。
まとめ

今回は、有料コンテンツの本文の書き方について、具体的な5つの要素と大切なマインドセットをお伝えしました。
- 有料部分にテンプレートはない。テーマに応じて具体的に書こう
- 以下の「5つの必須要素」を必ず盛り込もう
- メッセージを1つに絞る
- あなた自身のストーリーを語る
- 数字やエビデンスで説得力を持たせる
- 画像やイラストで情報密度を高める
- 装飾や改行で読みやすさを追求する
- AIに頼らず、あなた自身の言葉で書こう
- 完璧な文章より、親しみやすい「戦略的素人感」を意識しよう。
「うまい文章」を書く必要はありません。
大切なのは、あなたの知識と体験を、読者のために誠実に、そして分かりやすく伝えることです。
この記事で紹介したポイントを意識すれば、あなたのコンテンツは必ず読者の心に響くものになります。
ぜひ、今日から実践してみてください。