【ブログ収益化の分かれ道】ビジネス志向とエンタメ志向の違いとは?


さくちょ
ブログのジャンルを決めて、いざ記事を書き始めようとしたとき、ふとこんな不安が頭をよぎることはありませんか?
「自分が選んだこのジャンルで、本当に収益化できるんだろうか…?」
この不安のせいで、手が止まってしまう方をこれまで何人も見てきました。
気持ちはすごく分かります。せっかく時間と労力をかけるなら、きちんと成果に繋げたいですもんね。
もちろん、「このジャンルなら100%稼げます」といった保証は誰にもできませんが、収益化しやすいジャンルと考え方には、ある一定の傾向があるのも事実です。
今回は追加補講として、あなたの「好き」が収益化に繋がりやすいのかを判断するヒントと、もし収益化が難しいと感じた場合の「工夫の仕方」について、僕なりの考えをお伝えしていきます。
収益化の分かれ道「ビジネス志向」と「エンタメ志向」

あなたが選んだジャンル、あるいは「好き」なことは、「ビジネス志向」と「エンタメ志向」のどちらに近いでしょうか?
いきなり難しい言葉を出してしまいましたが、これは僕が便宜上使っている分類で、どちらが良い・悪いという話ではありません。
ただ、この2つのどちら寄りかによって、収益化の難易度が少し変わってくるんです。
ビジネス志向:問題解決に直結する「好き」
まず「ビジネス志向」の好きとは、それ自体が誰かの問題解決に直結しやすいものを指します。
例えば、僕の場合で言うと、
- 書くことが好き → コンテンツ制作、セールスライティング
- デザインが好き → LP制作、サイトデザイン
- 教えるのが好き → コンサルティング、コンテンツ販売
といった具合に、僕の「好き」は幸いにもビジネス上の問題解決に繋がりやすい性質を持っていました。
だからこそ、自然な流れで情報発信ビジネスに展開できたという側面があります。
このように、あなたの「好き」が誰かの悩みや課題を直接的に解決できるなら、それはビジネス志向寄りだと言えるでしょう。
エンタメ志向:楽しさを提供する「好き」
一方で、「エンタメ志向」の好きとは、娯楽や楽しみといった価値提供がメインになるものを指します。
例えば、
- 映画が好き
- 音楽が好き
- 漫画が好き
- アートが好き
といったジャンルですね。子育てやペットなども、こちら側に含まれるかもしれません。
これらのジャンルは、読者に楽しみや感動、共感といった素晴らしい価値を提供できます。
しかし、ビジネスの観点から見ると、直接的な問題解決には繋がりにくいため、収益化の難易度が少し上がる傾向にあります。
なぜビジネス志向の方が収益化しやすいのか?

ここで、少し本質的な話をさせてください。
そもそもビジネスの大前提とは、「お客様の問題解決」にあります。
読者やお客様は、自分の抱える悩みや課題を解決するためにお金を払うわけです。
ビジネス志向のジャンルは、この「問題解決」という構造に乗りやすい。
- 「アクセスが集まらない」→ SEOコンサル
- 「商品が売れない」→ セールスコピーライティング
といったように、悩みと解決策が明確だから、お客様も価値を感じやすく、お金を払いやすいのです。
一方で、エンタメ志向のジャンルは、この構造に少し乗せにくい。
もちろん、映画のレビューブログや音楽の紹介サイトが稼げないわけでは決してありません。
ただ、「面白い映画の感想を知りたい」というニーズに対してお金を払う人は、「売上を上げたい」という切実な悩みを持つ人に比べて、どうしても少なくなります。
結果として、大量のアクセスを集めて広告収入で稼ぐ、といったモデルになりがちで、「やってもやっても、こんなにアクセスがあるのに稼げない…」という状況に陥りやすいんですね。
要するに、切実な悩みを解決する方が、ビジネスになりやすいというシンプルな話です。
エンタメ志向を「稼げるジャンル」へ転換する思考法

「じゃあ、エンタメ系のジャンルを選んだ自分はもうダメなのか…」
そう思った方もいるかもしれませんが、心配しないでください。
ここからが本題です。
何も「好きなことを諦めて、稼げるジャンルに意識を変えろ」なんて話ではありません。
大切なのは、あなたの「好き」を少し違う角度から見て、問題解決に結びつける「工夫」です。
「好き」を問題解決に結びつけてみる
例えば、あなたが「音楽が好き」だとします。
これをそのまま「おすすめの音楽を紹介する」だけで終わらせず、次のように視点をズラしてみるんです。
- 仕事の生産性を爆上げする音楽リスト
- ストレスで眠れない夜に聴きたい、心を落ち着ける音楽
- 人間関係の悩みを吹き飛ばす、気分が上がる音楽
どうでしょうか?
単なる趣味だった「音楽」が、「仕事」「健康」「人間関係」といった、多くの人が抱える悩みを解決するツールに変わりましたよね。
同じように「映画が好き」なら、
- プレゼンの参考になる!スティーブ・ジョブズに学ぶ人を惹きつける話し方
- 英語学習に最適!初心者でも楽しめるセリフが簡単な映画5選
という切り口が考えられます。
このように、あなたの「好き」を、誰かの悩みを解決するための「手段」として捉え直すことが、最初のステップです。
HARM(ハーム)の法則で悩みにアプローチする
「誰かの悩みと言われても、漠然としていて分からない…」という場合は、HARMの法則というフレームワークを使ってみましょう。
これは、人間の悩みが以下の4つに大別されるという考え方です。
- Health(健康、美容)
- Ambition(野心、将来、キャリア)
- Relation(人間関係、恋愛、結婚)
- Money(お金)
あなたの「好き」を、この4つの悩みのどれかに結びつけられないか、考えてみてください。
「漫画が好き」×「Ambition」なら、「読めば仕事のモチベーションが上がるビジネス漫画」という切り口が作れますし、「子育てが好き」×「Relation」なら、「夫婦関係を円満に保つための育児のコツ」といったテーマが見つかるかもしれません。
この「具体(自分の好き)」と「抽象(HARMの法則)」の世界を行ったり来たりする往復運動こそが、質の高いコンテンツを作るためのトレーニングになります。
大切なのは「諦めない」で「工夫する」視点
これまでお伝えしてきたのは、小手先のテクニックというよりは、「思考のOS」をアップデートするような話です。
エンタメ志向のジャンルは、ビジネス志向のジャンルに比べて、収益化までに一手間かかるかもしれません。
しかし、それは「稼げない」ということとイコールではありません。
大切なのは、自分の「好き」を諦めるのではなく、「どうすればこの好きを、人の役に立つ価値に変えられるだろう?」と工夫し続ける視点を持つことです。
その工夫のプロセスこそが、あなただけのユニークなコンテンツを生み出し、読者から熱狂的に支持されるきっかけになるはずです。
まとめ

今回は、自分の選んだジャンルで収益化できるか不安に感じている方に向けて、「ビジネス志向」と「エンタメ志向」という2つの考え方と、その乗り越え方についてお話ししました。
- ビジネス志向の「好き」は、問題解決に直結しやすく収益化しやすい
- エンタメ志向の「好き」は、工夫次第で問題解決に結びつけられる
- 視点をズラしたり、HARMの法則を使ったりして、「悩み解決」に繋げることが重要
繰り返しになりますが、どちらの志向が良い・悪いという話ではありません。
あなたが心から「好き」だと思えるジャンルで、読者の役に立つという視点を持って工夫を続ければ、道は必ず開けていきます。
まずはあなたの「好き」が、誰のどんな悩みを解決できるか、ぜひ一度じっくり考えてみてくださいね。