【情報発信の本質と意義】価値提供で収益を生む仕組みづくり
さくちょ
ブログを書き始めたはいいものの、ふと「自分はいったい何のために、これを書いているんだろう…？」と手が止まってしまうこと、ありませんか。
- 「有益な情報を発信しなきゃ」
- 「誰かの役に立つ記事を書こう」
そう頭ではわかっていても、その「有益」や「役立ち」の正体が掴めず、だんだん何を書けばいいかわからなくなってしまう。
しかし、情報発信には、ブログやSNS、YouTubeといった媒体の違いを超えた、たった一つの”本質的な意義”が存在します。
今回は、その根本的な部分について、少し掘り下げてお話しします。
この本質を理解できると、あなたが発信する情報に一本の太い「軸」が通り、もう「何を書くべきか」で迷うことはなくなるはずです。
情報発信の本質は「誰かを理想の未来へ連れていく」こと
結論から言うと、情報発信の本質とは、
「誰かの”絶望的な今”から、”理想の未来”へ連れていくこと」
だと僕は考えています。
ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんけど、これは全ての情報発信に共通する、いわば”原理原則”なんですよね。
あなたのブログ記事やSNS投稿は、読者を現在地から目的地まで安全に送り届ける「橋」のような役割を果たすんです。
出発点：読者が抱える「絶望的な今」
まず、あなたの情報を受け取る読者は、何かしらの「悩み」や「願望」を抱えています。
- ブログで収益化したいけど、やり方が全くわからない…
- 人間関係がうまくいかず、毎日つらい…
- もっと効率的に仕事を進めたいのに、いつも残業してしまう…
これらが読者の出発点、つまり「絶望的な今」です。
もちろん、言葉通りの絶望だけじゃなく、「こうなれたらいいのにな」という漠然とした願望も含まれます。
目的地：読者が手に入れたい「理想の未来」
一方、読者には辿り着きたい「目的地」があります。
- ブログで月5万円の副収入を得て、生活にゆとりができた状態
- 職場の人と良好な関係を築き、ストレスなく働けている状態
- 仕事を定時で終えて、家族との時間や趣味を楽しんでいる状態
これが、読者が心から望む「理想の未来」です。
あなたの情報発信の役割は、この出発点と目的地をつなぐ、頑丈でわかりやすい「橋」を架けてあげることなんですね。
価値提供が収益につながるシンプルな仕組み
「理想の未来へ連れていく」と言われても、まだピンとこないかもしれません。
もう少し具体的に、それがどうやって「価値」になり、ひいては「収益」につながるのかを解説しますね。
読者の「変化」そのものに価値が生まれる
読者は、あなたの情報（橋）を渡ることで、少しずつ理想の未来に近づいていきます。
例えば、ブログ収益化を目指す読者がいたとしましょう。
理想の未来にたどり着くまでには、
- 「そもそも何から始めればいいの？」という壁
- 「どうやって記事を書けば読まれるの？」という壁
- 「SEO対策って何をすればいいの？」という壁
といった、いくつものハードルや壁が存在します。
あなたの記事は、この一つひとつのハードルを越えるための具体的な情報やテクニックを提供するわけです。
読者はあなたの記事を読み、実践することで「知らなかったことを知れた」「できなかったことができるようになった」という変化を体験します。
実は、読者はこの変化そのものに価値を感じてくれるんです。
感謝が「商品購入」という行動に変わる
一つひとつの記事で小さな成功体験を積み重ね、読者が着実に理想の未来に近づいていると実感できたとき、そこに「この人のおかげだ」という感謝の気持ちが生まれます。
そして、
- 「この人の言うことならもっと知りたい」
- 「この人が紹介しているツールなら信頼できる」
と感じ、あなたの有料コンテンツや紹介している商品を購入してくれる。
これが、価値提供から収益が生まれるまでの、きわめてシンプルな流れです。
小手先のテクニックで無理に売ろうとするのではなく、読者の変化を真剣にサポートした結果として対価をいただく。
この感覚、めちゃくちゃ重要です。
評価される情報発信に不可欠なたった1つの「設定」
ここまで、情報発信の意義とその仕組みについてお話ししてきました。
じゃあ、読者をしっかり理想の未来へ導き、Googleからも評価される「価値ある橋」を作るには、どうすればいいのか。
そのために最も重要なのが、「誰の、どんな悩みを解決する情報発信なのか」をハッキリさせることです。
この「設定」がすべて、と言っても過言ではありません。
設定が曖昧だと、誰にも届かない
例えば、「みんなの役に立つブログ」というコンセプトを掲げたとします。
一見すると良さそうですが、これでは「誰」の「どんな悩み」を解決するのかが全くわかりません。
設定が曖昧だと、発信する情報も総花的で、当たり障りのない内容になりがちです。
ありきたりな言葉が並び、「ハイハイ、またこれね…」と読者にスルーされてしまうのがオチでしょう。
これは、僕がサラリーマン時代に建設コンサルタントとして叩き込まれた「具体と抽象の往復運動」の話とまったく同じです。
細かい部分（具体）に気を配ることも大事ですが、常に「この設計で本当に完成するのか？（抽象）」という全体像を意識しないと、結局は役に立たないものが出来上がってしまう。
情報発信も、個々の記事（具体）の質はもちろん、「どんなコンセプトで、誰をどこへ連れていくブログなのか（抽象）」という設計がなければ、読者の心には届かないんですね。
Googleも読者も「明確さ」を求めている
この「設定の明確さ」は、SEOの観点からも非常に重要です。
以前、構造化データの記事でも解説しましたが、Googleは検索エンジンに対して「この記事がどんな内容なのか」を正確に伝えようとします。
つまり、Google自身も「この記事は、誰のどんな悩みを解決するものなのか」を理解しようと努めているわけです。
設定が明確であれば、特定の悩みを持つユーザーにあなたの記事が届きやすくなり、結果としてGoogleからの評価も高まります。
読者に価値が伝わり、Googleにも評価される。
この両方を実現するカギは、すべて「設定の明確さ」が握っているのです。
まとめ
今回は、情報発信の根本的な意義についてお話ししました。
最後に、重要なポイントをまとめておきます。
- 情報発信の本質は「誰かの絶望的な今」から「理想の未来」へ橋を架けること
- 読者はあなたの情報によって得られる「変化」そのものに価値を感じる
- 価値提供の結果として生まれた「感謝」が、収益につながっていく
- 最も重要なのは「誰の、どんな悩みを解決するのか」という明確な設定
あなたがこれからブログやSNSで何かを発信する際は、ぜひこの「橋を架ける」イメージを思い出してみてください。
「この記事は、読者を理想の未来に一歩近づけるためのものになっているか？」
この問いを自分に投げかけるだけで、発信する情報の中身は劇的に変わるはずです。
そして、この「誰の悩みを解決するのか」という設定は、ブレない自分軸を確立することにも直結していきます。その話はまた別の機会に。
まずは、あなたの「橋」を待っている未来の読者のために、価値ある一歩を踏み出していきましょう。