そのうちキーワードで戦うな!個人ブロガーが稼ぐために避けるべきワナ3つ


さくちょ
ブログで収益化を目指していると、「おすすめ商品まとめ」や「〇〇ランキングTOP10」といった記事が有効だと聞いたことがあるかもしれませんね。
確かに、これらの記事は複数の商品を紹介できるため、収益のチャンスが広がる魅力的な手法に見えます。
しかし、もしあなたが個人ブロガーなら、この領域に足を踏み入れるのは少し待ってください。
実は、そこは僕ら個人が正面から戦うにはあまりにも過酷な「レッドオーシャン」なんです。
今回は、多くの人が見落としがちな「そのうちキーワード」の現実と、僕らが取るべき賢い戦略についてお話しします。
「そのうちキーワード」とは?収益化のチャンスと罠

まず、「そのうちキーワード」がどんなものか、具体的に見ていきましょう。
これは、読者が「そのうち買いたいな」と考えている段階で検索するキーワードのこと。
例えば、「ワイヤレスイヤホン おすすめ」や「30代 化粧水 ランキング」といった検索クエリが該当します。

このキーワードで検索する読者は、まだ特定の商品に決めているわけではなく、複数の選択肢を比較検討している状態です。
「そのうちキーワード」で作られる記事タイプ
「そのうちキーワード」を狙った記事には、主に次のようなタイプがあります。
まとめ記事:
特定のカテゴリの商品を複数紹介する
ランキング記事:
商品を独自の基準で順位付けして紹介する
比較記事:
複数の商品のスペックや特徴を並べて比較する
オススメ記事:
筆者が厳選した商品を熱量高く紹介する
これらの記事は、一つの記事でたくさんの商品を紹介できるため、読者がどれか一つでも買ってくれれば成果に繋がります。
ブログ運営者側からすれば、収益化の機会が多く、非常に魅力的に見えるんですよね。
だからこそ、多くの人がこのタイプ記事に挑戦しようとします。
しかし、そこには大きな落とし穴が潜んでいるんです。
なぜ個人ブログでは太刀打ちできないのか?

結論から言うと、「そのうちキーワード」の領域は、多くの企業サイトが集まる超激戦区(レッドオーシャンゾーン)だからです。
僕ら個人ブロガーが趣味や副業で書いているのとはワケが違う。
企業が組織的に、莫大なリソースを投下して検索上位を本気で狙いに来ています。
強力なライバル「マイベスト」の存在
具体的な例を挙げると、「mybest(マイベスト)」というサイトをご存知でしょうか?
おそらく、あなたも何か商品を調べたときに、一度は目にしたことがあるはずです。
試しに「〇〇 おすすめ」で検索してみてください。驚くほど多くのキーワードで、彼らの記事が検索結果の1ページ目を独占していることに気づくでしょう。
彼らは、商品を実際に購入・使用し、専門家が徹底的に比較検証した上で記事を作成しています。
個人の体験談レベルでは、情報の網羅性や信頼性で到底太刀打ちできません。
日本人は「ランキング」が大好きという文化的背景
なぜ企業がこれほどまでに「そのうちキーワード」に注力するのか。
その背景には、「日本人はランキングが好きな人種」という文化的な特性があります。
昔、テレビで歌番組のシングルランキングトップ10を見てワクワクしたり、ドラマの視聴率ランキングに一喜一憂したりした経験はありませんか?
僕らは無意識のうちに「ランキング上位=良いもの」と判断する傾向があります。
この心理を企業は見逃しません。ランキング形式で商品を紹介すれば、読者の購買意欲を強く刺激できることを知っているのです。
だからこそ、企業はこの「おいしい市場」に本格参入し、僕ら個人ブロガーが入り込む隙間はほとんど残されていないのが現実です。
個人ブログが取るべき「賢い」戦略とは?

「じゃあ、個人ブログはもう稼げないの?」と不安に思ったかもしれません。
でも、大丈夫です。大事なのは、戦う場所を間違えないこと。
正面から企業サイトに挑んで消耗するのではなく、彼らがいない、あるいは手薄な領域で戦うのが賢い戦略です。
視野を広げ、戦うべき場所を見極める
「ランキング記事が稼げるらしい」という情報に飛びついて、競合がひしめく市場に突っ込むのは、全体戦略を見失ってはいけません。
大切なのは、「自分のブログは、誰に、どんな価値を届けるのか」というコンセプトに立ち返り、その上で戦うべきキーワードを選ぶこと。
この「具体と抽象の往復運動」こそが、AI時代でも生き残るコンテンツ作りの核になります。
「そのうちキーワード」というレッドオーシャンは避け、もっとニッチで、あなたの体験が活きる別のキーワードを探す。
それが、個人ブロガーが取るべき賢い選択なんです。
まとめ

今回は、「そのうちキーワード」の危険性と、僕ら個人ブロガーが取るべき戦略について解説しました。
- そのうちキーワード」は、まとめ記事やランキング記事で収益機会が多い
- しかし、企業サイトが本格参入する超激戦区(レッドオーシャン)である
- 背景には「日本人のランキング好き」という文化があり、企業が注力している
- 個人ブログは正面衝突を避け、戦う場所を賢く選ぶべき
「ランキング記事を書くな」と言いたいわけではありません。
しかし、そこがどれだけ厳しい戦場なのかを理解した上で、戦略的に判断することが何よりも重要です。
貴重な時間と労力を消耗するのではなく、あなたの強みが最大限に活きる場所で、読者に価値を届けていきましょう。