WordPress更新でサイトが真っ白に…?安全なアップデート3つの鉄則とは


さくちょ
あなたのWordPressに「更新」の通知が来たとき、どうしていますか?
「新しい機能が使える!」「セキュリティも安心!」と、すぐに更新ボタンを押したくなる気持ち、とてもよく分かります。
でも、そのワンクリックが、これまであなたが丹精込めて育ててきたブログを一瞬で真っ白な画面に変えてしまう可能性があるとしたら…?
「まさか、大げさな…」と思うかもしれません。
⋯ですがこれは、実際に僕が経験した話です。
僕はWordPress本体ではなく、あるプラグインをアップデートしただけでした。
それなのに、管理画面を開いたら表示されるはずのいつもの景色はなく、ただただ真っ白なページが広がるだけ…。
血の気が引く、とはまさにこのこと。
SNSを見ていると、今でもWordPressのアップデートが原因で、
- 「サイトが表示されなくなった…」
- 「バグが起きてしまった、どうしよう…」
といった悲痛な叫びをたびたび目にします。
ほとんどの人が、この技術的なトラブルという名の「ドス黒い不安」に飲み込まれて手が止まってしまう。
だからこそ、僕らは正しい「地図」を握りしめて進まないといけないんです。
この記事では、あなたの「無形資産」である大切なブログを守るため、僕が実践している安全なアップデートの方法とタイミングについて、包み隠さずお話しします。
WordPressアップデートに潜む2つの罠

WordPressのアップデートを安全に行うためには、まずアップデートには種類があることを知っておく必要があります。
「更新」と一括りにされていますが、実は「メジャーアップデート」と「マイナーアップデート」という、性質がまったく異なる2つが存在するんです。

サイトを壊しかねない「メジャーアップデート」
メジャーアップデートは、ひと言でいうと「WordPressがガラッと変わる」イメージです。
新しい機能が追加されたり、管理画面の使い方が変更されたり、見た目が大きく変わることもあります。
バージョン番号で言うと、「6.6」が「6.7」や「7.0」になるような、小数点第一位までの数字が変わるアップデートのことです。
影響が大きい分、あなたが使っているWordPressテーマやプラグインが新しいバージョンに対応できず、
- 「表示が崩れる」
- 「機能が使えなくなる」
といった不具合が発生するリスクが非常に高いんです。
最悪の場合、僕が経験したように画面が真っ白になり、とてもじゃないけど読者に見せられない、恥ずかしい状態になってしまうことも…。
まだ安心できる?「マイナーアップデート」
一方のマイナーアップデートは、主にセキュリティ強化や、細かな不具合の修正がメインです。
バージョン番号で言うと、「6.6.1」が「6.6.2」になるような、末尾の数字だけが変わるアップデートを指します。
こちらは機能や仕様が大きく変わるものではないので、基本的にはそこまで問題になることはありません。
むしろ、セキュリティリスクを避けるためにも、速やかに更新すべきアップデートと言えます。
ブログを守る!安全なアップデート3つの手順

では、どうすればメジャーアップデートの危険を回避し、安全にWordPressを運用できるのか?
これからお伝えする3つの手順を、あなたのブログ運営の「型」として取り入れてみてください。
手順1. 自動更新を「メンテナンスリリースのみ」にする
まず、何よりも先にやってほしいのが自動更新の設定見直しです。
WordPressは初期設定で、メジャーアップデートも自動で適用する設定になっている場合があります。意図しないタイミングで更新され、サイトが表示されなくなる、なんて悲劇は絶対に避けたいですよね。
ダッシュボードの「更新」画面を開き、「このサイトは、WordPress の新しいバージョンごとに自動的に最新の状態に保たれます。」と表示されている場合は、設定を変更してください。

「メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみで自動的に最新の状態に保たれます。」という表示になっていればOK。
これで、危険なメジャーアップデートが自動で行われるのを防ぎ、安全なマイナーアップデートのみが自動適用されるようになります。
手順2. 更新前に必ず「バックアップ」を取る
これはアップデートに限った話ではありませんが、何か大きな変更を加える前には、必ずバックアップを取る習慣をつけましょう。
バックアップがあれば、万が一トラブルが起きても、正常に動いていたときの状態にサイトを復元できます。
僕らは「価値ある情報を作る」プロであり、情報を届ける「船を造る」プロではありません。
予期せぬトラブルで時間を奪われ、本来集中すべき記事執筆のエネルギーを削がれることほど、もったいないことはありませんからね。
手順3.「タイミング」を見極めて手動で更新する
自動更新を止めたら、どのタイミングでメジャーアップデートをすればいいのか?
僕なりの基準ですが、メジャーアップデートが公開された後、マイナーアップデートが2〜3回繰り返された後を一つの目安にしています。
(例:7.0 → 7.0.1 → 7.0.2 → 7.0.3 ←ここで更新)
公開されたばかりのメジャーバージョンは、まだ未知の不具合を抱えている可能性が高く、リスクは大きいと考えています。
マイナーアップデートが数回行われることで、そうした問題が修正され、バージョンが安定してくるでしょう。
テーマやプラグインの開発者たちが新しいバージョンに対応する時間も確保できるため、互換性の問題が起きるリスクもグッと低くなります。
あせって最新機能に飛びつく必要はありません。
僕らは船の性能を競うのではなく、価値ある情報を届ける航海をしているのですから。
まとめ

今回は、WordPressのアップデートで失敗しないための具体的な方法と考え方についてお話ししました。
- メジャーアップデートとマイナーアップデートの違いを理解する
- 自動更新は「メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみ」に設定する
- メジャーアップデートは、バージョンが安定するまでタイミングを待つ
たったこれだけの知識ですが、知っているか知らないかで、あなたのブログの未来は大きく変わります。
ブログ運営をしていると、記事執筆以外にも、こうした技術的な不安が常につきまといます。
でも、その痛みの先にしか、僕たちの望む未来はありません。
正しい知識という「地図」を手に、不安に負けず、今日も一歩、前に進んでいきましょう。