アクセスが集まり始めたら何をする?サイト設計より優先すべき行動とは


さくちょ
ブログを運営していると、ふとした瞬間に特定の記事だけアクセスが伸びていることに気づくことがあります。
「この記事、なぜかよく読まれているな…」
多くの人はここで喜びつつも、「さて、次はどのテーマの記事を書こうか」と「サイト全体の設計はどうしようか」と、また別の悩みに移ってしまいがちです。
しかし、実はその「よく読まれている記事」こそが、あなたのブログが大きく飛躍する最大のチャンスの芽。
もしあなたが「アクセスが集まり始めた記事をどう活用すればいいか分からない」とか「最初に決めたサイト設計を崩すことに抵抗がある」と感じているなら、今回の記事はきっと役に立つはずです。
結論から言うと、読者のニーズが見つかったら小難しいサイト設計は一旦忘れ、その一点を深掘りして一気に拡大していくべきです。
今回は、せっかく見つけたチャンスを最大化するための、具体的な思考法と手順について詳しく解説していきます。
アクセスが増えたらサイト設計は一旦無視してOK

ブログを始めたばかりの頃は、綺麗なカテゴリー分けやサイト構造にこだわりたくなる気持ちはよく分かります。
しかし、アクセスが集まり始めた記事が見つかったら、そのこだわりが逆に足かせになることがあります。
なぜなら、ようやく見つけた「読者のニーズ」という貴重なサインを、みすみす逃してしまうことになるからです。
「ニーズを見つけたら、サイト設計とか、そういうのは一旦置いといて、その記事を中心にニーズをどんどん拡大していってください」
それくらい「見つかったニーズに集中投資する」ことは重要です。

最初に考えたサイト設計がどれだけ美しくても、読者の反応がなければそれはただの自己満足に過ぎません。
むしろ、読者の反応があった方向にサイトの形を合わせていく方が、よっぽど合理的だと言えます。
「逆にそっちに舵を切ってもいい」くらいに考えましょう。
ブログ運営で最も大変なのは、この「読者のニーズを見つけるまで」です。
せっかくその壁を乗り越えたのに、古い地図に固執してチャンスを逃すのは、本当にもったいないのです。
ニーズを爆発させる「集中拡大アプローチ」の3ステップ

では、具体的にどうやって見つけたニーズを拡大していくのか。僕が実践している「集中拡大アプローチ」を3つのステップで解説します。
例えば、「商品A」のレビュー記事にアクセスが集まったとしましょう。ここがスタート地点です。
ステップ1:ヒット記事の「関連テーマ」を洗い出す
まずやるべきことは、ヒットした記事(商品A)の周辺に関連記事を増やしていくことです。
- 商品Aのライバルである「商品B」のレビュー記事
- 商品Aの関連サービスである「商品C」のレビュー記事
- 商品Aのより詳しい使い方を解説する記事
このように、読者が次に興味を持ちそうなテーマの記事をとにかく作成していきます。

ヒット記事という中心を見つけられたので、あとはその周りにクラスターコンテンツを配置していくわけですね。
ステップ2:「そのうちキーワード」で収益記事へ繋ぐ
関連する単体の記事がある程度増えてきたら、次はその記事群をまとめる「ピラーコンテンツ」を作成します。
ここで狙うのが「そのうちキーワード」です。

読者が「いますぐ」ではなく、複数の選択肢を比較検討している段階で検索するキーワードのこと。「おすすめ+ランキング」「A+B+比較」などが該当します。
具体的には、以下のような記事を作成します。
- 商品Aと商品Bを徹底比較!あなたに合うのはどっち?(比較記事)
- 専門家が選ぶ!おすすめ商品ランキングTOP5(ランキング記事)
- 【完全版】〇〇(ジャンル名)で失敗しないための方法まとめ(まとめ記事)
これらの記事は、複数の個別記事へのハブ(中継地点)となり、読者をあなたのブログ内で回遊させ、最終的な収益記事へと自然に誘導する役割を果たします。
ステップ3:内部リンクで記事群を繋ぎ評価を高める
最後のステップは、ここまで作成してきた記事群を内部リンクでしっかりと繋ぐことです。
- 商品Aの記事から、商品Bの記事へ
- 商品A、B、Cの記事から、ランキング記事へ
- ランキング記事から、各商品記事へ
このように、関連する記事同士を内部リンクで繋ぎ合わせることで、読者がサイト内をスムーズに回遊できるようになります。

読者の回遊率が高まると、滞在時間も長くなり、Googleから「このサイトは専門性が高く、価値がある」と評価されやすくなります。
内部リンクを設置しないと、せっかく関連する記事を書いてもアクセスが流れていきません。記事単体ではなく、記事の集合体(記事群)で評価を高めていくイメージを必ず持つようにしてください。
この3ステップを繰り返すことで、一つのヒット記事から始まった小さな流れが、カテゴリー全体の評価を高める大きなうねりへと変わっていくのです。
難しい分析は不要!ニーズの芽を見つける簡単な方法

「でも、そもそもニーズのある記事ってどうやって見つけるの?」
そう思われたかもしれません。もちろん、Googleアナリティクスのような分析ツールを使えば詳細なデータが見られます。
ですが、もっと簡単な方法があります。
それは、WordPressの投稿一覧画面でPV数を確認するだけ。

多くのWordPressテーマでは、投稿一覧に各記事のPV数が表示される機能がついているため、特別な設定をしなくても、「なんとなくこの記事だけ数字が多いな」という発見ができます。
僕自身、最初はこの簡単な方法でニーズの芽を見つけることができました。
もちろん、ツールを使えるに越したことはありませんが、大切なのはツールを使いこなすことではなく「読者の反応に気づき、行動に移すこと」です。
まずは一番簡単な方法で、あなたのブログに眠っているチャンスの芽を探してみてください。
まとめ

今回は、アクセスが集まり始めた記事を見つけた後の、具体的な拡大戦略について解説しました。
- アクセスが集まる記事は「読者のニーズ」というサイン
- ニーズを見つけたら、サイト設計は一旦無視して集中投資する
- ヒット記事を中心に「関連」「比較」「まとめ」記事へと拡大する
- 記事群を内部リンクで繋ぎ、カテゴリー全体の評価を高める
- ニーズの発見は、WordPressのPV確認など簡単な方法でOK
ブログ運営において、最初に立てた計画通りに進むことはほとんどありません。
むしろ、読者の反応という「答え」に合わせて、柔軟に戦略を修正していくことこそが成功への近道です。
せっかく見つけた成功の芽を、過去の計画に固執するあまり摘み取ってしまわないようにしましょう。
まずはあなたのブログの投稿一覧画面を開いて、読者がどんな記事に興味を持ってくれているのか、チェックすることから始めてみませんか?