なぜ、SEOが上手い人ほどSEOを意識しないのか?【僕の失敗談】


さくちょ
SEOのテクニック本を読み漁り、キーワードツールとにらめっこ…。
毎日必死で学んでいるのに、なぜかアクセスは増えず、収益も一向に発生しない。
- 「もっと専門的な知識が必要なんだろうか…」
- 「もう、何を書けばいいのか分からない…」
もし、あなたがこんな悩みを抱えているのなら、少しだけ肩の力を抜いてこの記事を読んでみてください。
実は、僕もかつてSEOの知識をつけたことで、逆にブログが書けなくなってしまった暗黒期があるのです。
この記事では、僕自身の成功と失敗の体験談を通じて、多くの人が見落としている「SEOの本質」についてお話しします。
テクニック論に疲れてしまったあなたへ。
この記事を読み終える頃には、きっとブログを書くのが少し楽しくなっているはずです。
SEOの知識が、逆に僕のブログをダメにした話

信じられないかもしれませんが、僕がブログで初めて月10万円を達成したのは、SEOの知識が全くない状態のときでした。
しかし、その後の「成功体験」が、皮肉にも僕を大きなスランプに陥れることになるのです。
SEO知識ゼロで走り抜けた最初のブログ
僕がブログを始めたのは2021年6月のこと。
当時、プライベートで離婚や家の売却など、辛い出来事が重なりました。
その時の僕は、誰かに認められたいとか、お金を稼ぎたいとか、そんな気持ちは一切なく、ただただ「過去の自分と同じように苦しんでいる人に、僕の経験が少しでも届けばいいな」という想いだけでキーボードを叩いていました。
- SEOって何?
- Twitterってどうやるの?
そんな状態のまま、ただ「過去の自分」という、たった一人のターゲットに向けて、必死にメッセージを書き続けたのです。
その結果、ブログ開始から数ヶ月後、気づけば月10万円以上の収益が生まれていました。
「謎の自信」が生んだ、誰にも届かないブログたち
最初のブログがうまくいったことで、僕の中に「謎の自信」が生まれてしまいました。
「SEOをちゃんと学べば、もっと稼げるんじゃないか?」
そう考えた僕は、そこからSEOのテクニックを必死で学び、2個目、3個目、4個目と新しいブログを立ち上げました。
しかし、結果は惨敗。
どのブログも、全くアクセスが集まらなかったのです。
なぜなら、僕の頭の中はSEOのテクニックでいっぱいになり、「本当に伝えたいメッセージ」が、めちゃくちゃブレてしまっていたから。
- 読者の悩みよりも、キーワードの出現率
- 届けたい想いよりも、タイトルの文字数
これでは、誰の心にも響くはずがありませんよね。
まさに「本末転倒」だったのです。
SEOで成功する人が、本当にやっているたった1つのこと

この大きな失敗から、僕はひとつの真理にたどり着きました。
それは、「SEOが上手くいってる人ほど、SEO(のテクニック)をやっていない」ということです。
もちろん、最低限の知識は必要です。
でも、それ以上に大切なことがある。
それは、「たった一人の悩みを解決することに、1点集中する」ということです。
究極のSEO対策は「過去の自分」に手紙を書くこと
僕の最初のブログは、なぜ成功したのか?
それは、ターゲットが「過去の自分」という、解像度が極めて高い人物だったからです。
- 過去の自分は、何に悩み
- どんな言葉に傷つき
- どんな情報があれば救われたのか
これを誰よりも深く理解していたからこそ、書く記事一つひとつに熱がこもり、同じ悩みを持つ読者の心に深く突き刺さったのです。
Googleが評価するのは、小手先のテクニックではありません。
検索窓の向こう側にいる「生身の人間」の悩みを、どれだけ深く理解し、解決できるか。
これこそが、SEOの究極的な本質だと僕は思っています。
あなたの「失敗」や「怒り」こそが最高のコンテンツ
「でも、自分には人に語れるような特別な経験なんてない…」
そう思うかもしれません。
でも、大丈夫。
あなたの日常にこそ、価値あるコンテンツの種は眠っています。
先日、僕は年末年始にインターネット回線の切り替えで、ひどいトラブルに巻き込まれました。
正直、提供会社の対応には怒り心頭でした。
でも、その怒りのエネルギーを相手にぶつけるのではなく、「このマイナスの体験を、どうすればプラスの学びに変えられるだろう?」と考えてみたのです。
- なぜこのトラブルは起きたのか?
- どうすれば未然に防げたのか?
- 同じ失敗をしないために、他の人は何を知るべきか?
この視点で物事を捉え直せば、あなたの「失敗」や「怒り」といったネガティブな体験は、誰かの役に立つ貴重な一次情報に変わります。
そのリアルな体験こそが、AIには書けない、あなただけの強みになるのです。
副業ブログで目指すべき「ちょうどいい」SEOとの付き合い方

ここまで読んで、「じゃあ、SEOは一切勉強しなくていいの?」と思ったかもしれません。
結論から言うと、あなたが目指す収益レベルによって、必要な知識レベルは変わってきます。
目標が月5〜20万円なら、専門知識は一切いらない
もし、あなたが僕と同じように、副業としてブログに取り組み、月5万円〜20万円くらいの収益を目指しているのであれば、専門的なSEOの知識やテクニックは、一切いりません。
もちろん、記事タイトルの付け方や見出しの構造といった「基礎的なSEOの知識」は必要です。
しかし、それ以上の難しいテクニックを追いかける必要は全くありません。
月100万円以上を目指す専業アフィリエイターと同じ土俵で戦おうとすると、膨大な知識量に押しつぶされてしまいます。
僕らはまず、副業レベルで達成可能な、現実的な目標を見据えることが大切なのです。
まずは「伝えたい想い」を50記事書いてみよう
もしあなたが今、何を書けばいいか分からず手が止まっているなら、一度SEOのことは全部忘れてみてください。
そして、「過去の自分」や「たった一人の身近な誰か」に向けて、その人の悩みを解決するためだけの記事を書いてみましょう。
変なテクニックは全部置いておいて、とにかくターゲットの悩み解決にフォーカスする。
僕がそうだったように、まずはその想いを50記事、ぶつけてみてください。
その50記事は、間違いなくあなたのブログの揺るぎない土台となり、未来のあなたを助けてくれるはずです。
まとめ

今回は、僕自身の失敗談を交えながら、多くの人が陥りがちな「SEOの罠」と、その本質についてお話ししました。
- SEOの知識が、逆に「伝えたい想い」をブレさせてしまうことがある。
- 究極のSEO対策とは、「たった一人の悩み」に1点集中すること。
- 副業レベル(月5〜20万円)なら、専門的なSEOテクニックは不要。
SEOのテクニックを追いかけるのは、本当に伝えたいことが見つかってからでも遅くありません。
まずは、あなたの心の中にある「届けたい想い」を信じて、パソコンに向かってみてください。
その先にこそ、あなたが本当に目指すべき「あなたにしかできないブログの勝ち筋」が、きっと見つかるはずです。