【成長の壁】「キャズム」を乗り越える思考法|努力が報われない時期を価値に変える技術


さくちょ
- 「いくら頑張っても、思うように成果が伸びない…」
- 「ずっと同じ場所で足踏みしている気がする…」
- 「もしかして、自分には才能がないのかもしれない…」
何か一つのことに打ち込んでいると、ふと、そんな風に感じてしまう瞬間ってありませんか?
努力しているのに、結果がついてこない。
作業量を増やしても、売上がまったく比例しない。
その苦しさ、痛いほどわかります。
何を隠そう、むかしの僕もまったく同じ悩みを抱え、何度も心が折れそうになっていましたから。
でも、もしその「成長の壁」が、あなたの才能の限界ではなく、次のステージへ進むための”正常な”サインだとしたらどうでしょう?
今日は、そんな成長の踊り場にいるあなたにこそ知ってほしい、「キャズム」という概念についてお話しします。
その「成長の壁」の正体は「キャズム」

あなたが今感じている停滞感。
その正体は、おそらく「キャズム」です。
キャズムとは、もともとマーケティング用語ですが、ここでは「努力量と成果が比例しなくなる、成長過程に現れる深い溝」と捉えてください。
どんな分野であれ、何かを突き詰めていくと、必ずこのキャズムにぶつかります。
「今までと同じやり方」をいくら続けても、なぜか超えられないハードル。
それこそが、キャズムの正体です。
多くの人はここで、「自分には無理だ」と諦めてしまいます。
でも、それは間違いです。
この「キャズム」の存在を知っているだけで、見える世界はガラッと変わります。
無駄な絶望から解放され、「ああ、今がその時期なんだな」と冷静に次の戦略を練ることができるようになるのですから。
僕が「キャズム」を乗り越えた2つの物語

「キャズムは誰にでも訪れる」
そう言われても、なかなかピンとこないかもしれません。
そこで、僕自身の具体的な体験談を2つ、お話しさせてください。
成功談だけでなく、リアルな失敗談も、包み隠さずお伝えします。
月30万円の壁と「トランスフォーメーション」
僕がブログで収益を上げ始めた頃、月1万円、月10万円、そして月30万円と、段階的に目標を立てていました。
順調に収益は伸びていったのですが、月30万円を達成したあたりで、ピタッと成長が止まってしまったんです。
記事をリライトしても、新しい記事を投入しても、収益は横ばい。
まさに「努力量と結果が比例しない」キャズムにハマってしまった状態でした。
ここで僕が試したのが、「トランスフォーメーション(質的変化)」です。
それまでは陸上をひたすら「歩く」「走る」ことしか考えていませんでしたが、これでは溝を越えられない。
ならば、「羽を生やして空を飛ぶ」しかない、と。
僕にとっての「空を飛ぶ」という挑戦が、Udemyでの動画講座の販売でした。
ライティングというスキルセットから、動画コンテンツ制作・販売という、まったく新しい領域への挑戦です。
この質的な変化によって、僕は月30万円のキャズムを一気に飛び越え、さらなるステージへ進むことができたのです。
中途半端な挑戦で失敗した過去
もちろん、いつも上手くいっていたわけではありません。
過去には、トランスフォーメーションに失敗した経験もあります。
ある程度ライティングスキルが身についてきた頃、
- 「次はインスタをやってみようかな」
- 「外注化も面白そうだな」
と、あちこちに手を広げた時期がありました。
しかし、結果は散々。
どれも中途半端に終わり、時間と労力を無駄にしてしまいました。
この失敗から学んだのは、「一つのことを突き詰める前に、新しい挑戦をしても意味がない」ということです。
キャズムを越えるためのトランスフォーメーションは、あくまで既存のスキルをある程度習得し、壁にぶつかった後にこそ、真価を発揮するのです。
「キャズム」を突破するための3ステップ

では、あなたが今まさに直面しているキャズムを乗り越えるためには、具体的にどうすればいいのでしょうか?
僕の経験から導き出した、3つのステップをお伝えします。
Step1. 壁を「キャズム」だと認識する
まずは、自分の停滞が「キャズム」であることを自覚すること。
これがすべての始まりです。
- 「自分の中で感じる限界」
- 「これ以上、今のやり方では無理だ」
そう体感したら、それがサインです。
落ち込むのではなく、「よし、次のステージへの準備期間が来たな」と、変化の必要性を判断してみてください。
Step2. 「質的変化」で飛び越える
キャズムを認識したら、次は「歩く・走る」から「飛ぶ」へのトランスフォーメーションを考えます。
- ブログで停滞しているなら → YouTubeや音声配信に挑戦する
- プレイヤーとして限界なら → ディレクターや教育者へ転身する
- 自分の商品だけを売っているなら → 他社商品を紹介するアフィリエイトを組み合わせる
これまでとはまったく違う、質の異なるアプローチを取り入れることで、キャズムを一気に飛び越えることができるようになります。
Step3. 苦しい「今」をありのまま記録する
そして、これが最も重要かもしれません。
キャズムに直面している苦しい今、その感情や試行錯誤の過程を、ありのまま記録しておくことです。
たいそうなものである必要はありません。
X(旧Twitter)に、今の気持ちをポロッと投稿しておく。
スマホのメモ帳に、今日の気づきを書き留めておく。
それだけで十分です。
なぜなら、その記録が、未来のあなたにとって最高の財産になるからです。
あなたの「どん底」は、最高のコンテンツになる

考えてみてください。
あなたが好きな漫画や映画の主人公は、最初から最後まで順風満帆だったでしょうか?
きっと違うはずです。
大きな困難にぶつかり、どん底に落ち、そこから這い上がって成長する。
この「波」があるからこそ、物語は面白くなり、私たちは心を動かされるのです。
あなたの人生も同じ。
今あなたが経験している「キャズム」という苦しみは、あなたの人生という物語を、より感動的にするための「必要なクライマックスへの布石」に他なりません。
そして、情報発信者にとって、この「キャズムを乗り越えたストーリー」こそが、何より価値のあるコンテンツになります。
世の中には、ノウハウやテクニックなんて無料でいくらでも転がっています。
しかし、あなたしか体験できない情報、あなたしか発信できない物語は、世界でたった一つのオリジナルコンテンツです。
- どんな壁にぶつかったのか?
- その時、どう感じたのか?
- どうやって考え、行動し、乗り越えたのか?
あなたのその「個の体験談」は、本当に尊いもの。
その物語を発信することで、過去のあなたと同じように、今まさにキャズムで苦しんでいる誰かを勇気づけ、希望を与えることができるのです。
自分の「どん底」が、誰かの「価値」に変わる。
そして、誰かの役に立つことで、あなた自身の辛かった過去もまた、「乗り越えるべき必要な経験だった」と肯定的に意味付けされ、昇華されていきます。
まとめ

今回は、成長過程で必ず訪れる「キャズム」という壁と、それを乗り越えるための思考法についてお話ししました。
もし今、あなたが努力と結果が見合わない苦しい時期にいるのなら、それは絶望のサインではありません。
むしろ、次のステージへジャンプアップするための「チャンス」だと捉えてみてください。
そして、その苦しい経験、もがいている姿、すべてを記録してください。
その物語は、未来のあなたを助けるだけでなく、必ずどこかで同じように悩んでいる誰かの人生を照らす光になります。
「自分には教えられることがない」という勘違いから解放されて、新しい一歩を踏み出すきっかけになれば、僕も嬉しいです。
あなたの物語が、誰かに届く日を楽しみにしています。