年収1,000万でもなぜ?「今の仕事がベストか」悩む30代の君へ贈る生存戦略


さくちょ
あなたも、「今の仕事、このままでいいのかな…?」と、ふとした瞬間に考え込んでしまうことはありませんか?
僕が長年勤めた会社を退職することが社内に広まったとき、本当に驚くべきことが起きました。
部署も違う、ほとんど話したこともないような同世代の仲間たちから、次々とメッセージが届いたのです。
- 「なぜ辞めるんですか?」
- 「正直、うらやましいです…」
その多くに共通していたのが「今の仕事がベストなのか、ずっと悩んでいる」という本音の吐露でした。
僕が勤めていた会社は、決して待遇が悪いわけではありませんでした。
それでも、多くの人が働き方や仕事内容に疑問を感じ、モヤモヤを抱えていたのです。
この記事では、僕自身の体験と、同世代の仲間たちの声から見えてきた「働き方の悩み」の正体と、会社員という立場を最大限に活用しながら、人生の選択肢を広げていくための具体的な戦略について、僕なりの考えをお伝えしていきます。
年収1000万円でも晴れない「もやもや」の正体

僕が勤めていた会社は、600〜700人規模の会社。
管理職になれば年収1,000万円を超えることも楽勝で、上を目指せば1,500万〜2,000万円という道もある、いわゆる好待遇の職場でした。
しかし、多くの同僚、特に僕と同じ30代後半から40代の仲間たちは、金銭的な満足とは裏腹に、心の中に晴れない「もやもや」を抱えていました。
働きがいを求める現代の価値観
なぜ、経済的に恵まれていても、僕らは満たされないのでしょうか。
それは、終身雇用が当たり前ではなくなった今、僕らの価値観が「仕事の安定」から「自己実現」や「仕事の充実」へと大きくシフトしているからでしょう。
人生100年時代を説いた名著『LIFE SHIFT』の影響もあり、僕らはひとつの会社に依存するのではなく、より自分らしい、意味のある働き方を模索し始めています。
お金はもちろん大切です。
でも、それ以上に「この仕事を通して、自分はどうなりたいのか?」という問いが、僕らの心の中で大きなウェイトを占めるようになっているのですね。
「日々忙殺されてる」という閉塞感
ある40代の先輩は、僕にこう漏らしました。
「給料には不満はない。でも、なんだか日々忙殺されてるだけで、本当にやりたいことができている気がしないんだ」
この「忙殺されている」という感覚、会社員なら一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
テクノロジーの進化で働き方は多様化したはずなのに、会社のルールや人間関係、終わりの見えない業務に追われ、自分のキャリアを主体的に考える余裕を失ってしまう。
この閉塞感が、僕らの「もやもや」の大きな原因になっていると、僕は感じています。
「夢はあるけど、そろばんがない」起業の厳しい現実

「じゃあ、会社を辞めて独立すればいいじゃないか!」
そう考えるのは、少し早いかもしれません。
僕自身、起業準備を進める中で、中小企業診断士の方から厳しい現実を突きつけられました。
「夢を持つのは素晴らしい。でも、夢はあるけど“そろばん”がない起業家が本当に多いんですよ」
統計データによれば、起業した人の約30%が、わずか1年で廃業に追い込まれるというのです。
その最大の原因は「やる気や情熱はあるけれど、資金計画が甘い」こと。
この話を聞いたとき、僕は「本当にこっちの道に進んでいいんだろうか…」と、本気で不安になりました。
情熱だけで突っ走るのは危険です。
会社を辞めるという大きな決断の前に、僕らがやるべきは、会社員という安定した立場を活かして、着実に準備を進めることなのです。
会社員だからこそできる!人生の選択肢を広げる3つの準備戦略

では、具体的にどうすればいいのか?
僕が会社員時代に実践し、これなら再現性があると確信している3つの戦略的ステップをお伝えします。
STEP1:副業で「小さな成功体験」を積み重ねる
いきなり起業を目指すのではなく、まずは副業から始めることを強くおすすめします。
僕も34歳でブログを始めましたが、副業は単なる収入源以上の価値があります。
それは、自分の力で価値を生み出し、お金をいただくという「小さな成功体験」を積めること。
この経験が、会社の名刺がなくても戦えるという自信になり、将来の大きな一歩を踏み出すための土台になります。
STEP2:副業収入は「自己投資」に全振りする
ここが最も重要なポイントです。
副業で得た収入を、すぐに生活費や金融投資に回してはいけません。
僕がおすすめするのは、副業収入のほぼすべてを「自己投資」に集中させることです。
- 専門スキルを磨くためのオンライン講座
- 作業効率を爆上げする有料ツール
- 視野を広げるための書籍や教材
本業の給料で生活と貯蓄はまかない、副業で得たお金はすべて未来の自分に投資する。
この戦略的配分が、あなたの市場価値を加速度的に高めてくれます。
僕も毎年、数百万円レベルで自己投資を続けてきました。
お金が余って「いよいよ使いきれんわ」という段階になってから、初めて金融投資を考えればいいのです。
STEP3:本業で成果を出しつつ「ストック資産」を築く
「副業や自己投資に集中するなら、本業は適当でいいや」というのは大きな間違い。
本業は、安定した収入と社会的信用を確保してくれる、あなたの最強のセーフティネットです。
本業でしっかり成果を出すからこそ、安心して新しい挑戦ができるのです。
本業で安定を確保しつつ、副業ではブログ記事や動画コンテンツのような、あなたが寝ている間も価値を生み出し続ける「ストック資産」をコツコツと積み上げていく。
この両立こそが、リスクを最小限に抑えながら、将来の選択肢を最大化する最も賢い戦略だと僕は確信しています。
まとめ

「今の仕事が、本当に自分のベストなのだろうか?」
もしあなたが今そう感じているなら、それは決してネガティブなことではありません。
むしろ、自分の人生と真剣に向き合っている素晴らしい証拠です。
僕の周りの多くの仲間たちが、そして僕自身がそうであったように、多くの人が同じ悩みを抱えています。
大切なのは、その「もやもや」から目を背けず、かといって感情的に大きな決断を急ぐのでもなく、会社員という立場を最大限に活かして、今日からできる小さな一歩を踏み出すことです。
- 副業を始めてみる。
- 本を1冊読んでみる。
- 新しいスキルを学ぶ講座に申し込んでみる。
そんな小さな自己投資の積み重ねが、やがてあなたの「そろばん」となり、人生100年時代を生き抜くための「変幻自在なキャリア」を築くための、何よりの力になるはずです。