【仕事の基本】相手目線で全てが変わる。 伝わる資料と読まれるコンテンツの作り方


さくちょ
- 良かれと思って作った資料なのに、相手の反応がイマイチ…
- 渾身のコンテンツを公開したのに、なぜか読まれない…
そんな経験はありませんか?
「もっと内容を充実させなきゃ」「もっとスキルを磨かなきゃ」と、自分に矢印を向けて頑張っているのに、なぜか成果に繋がらない。
むかしの僕も、そんな空回りのループに陥っていました。
でも、もしその原因が、あなたのスキル不足や努力不足ではないとしたら?
実は、ビジネスのあらゆる場面で成果を出す人には、共通する「たった一つの視点」があります。
それは、「常に相手目線に立つ」ということ。
今日は、僕がサラリーマン時代の本業=コンサルや副業のコンテンツ作りで痛感してきた「相手目線」の重要性と、それを明日から実践できる具体的な方法について、余すところなくお話ししたいと思います。
なぜ「自分本位」の資料は1ミリも伝わらないのか?

「相手のためを思って」作ったはずのものが、なぜか相手に響かない。
その典型的な例が、クライアントに提出する資料作りで起こります。
後輩の失敗から学んだ痛い教訓
これは、僕がサラリーマン時代の本業=コンサルで目撃した、ある後輩の失敗談です。
彼は非常に真面目で、クライアントのために分厚い資料を準備して打ち合わせに臨みました。
しかし、クライアントから返ってきたのは、
- 「ごめん、何が言いたいのかよくわからない」
- 「資料がごちゃついてて、正直読む気になれないな…」
という、なんとも厳しいフィードバック…。
良かれと思って盛り込んだ詳細なデータや分析が、逆に相手を混乱させてしまったのです。
彼は自分の心配や「あれもこれも説明しなきゃ」という気持ちだけで資料を作ってしまい、完全にミスマッチが起きていました。
この一件から得た教訓はシンプルです。
資料を作る前に、「相手がどんな情報を、どんな形で欲しているのか?」をたった一言聞くだけで、結果は大きく変わるということ。
独りよがりな努力は、時として相手にとって迷惑にすらなってしまうのです。
プレゼン資料で実践する「相手目線」の技術

では、具体的にどうすれば「相手目線」を資料に反映できるのでしょうか?
僕が何年もかけてたどり着き、今ではクライアントからも非常に高い評価を得られているプレゼン術を紹介します。
結論:パワポは「1スライド=1メッセージ」でいい
僕が実践しているのは、PowerPointのスライド1枚につき、伝えたいメッセージを1つだけに絞るという方法です。
そして、スライドには文字を詰め込むのではなく、写真や図解、設計図面などを大きく載せるだけ。
細かい説明はすべて口頭で行います。
なぜ、このやり方が有効なのでしょうか?
聞き手の「情報処理の負担」を極限まで減らす
あなたは、文字でびっしり埋め尽くされたスライドを、発表者が読み上げている…なんていうプレゼンを聞いた経験はありませんか?
聞き手は、スライドの文字情報を追いかけながら、発表者の声も聞かなければなりません。
スライドの文字を読む + 登壇者の話を聞く
このように、2つの情報が同時に流れ込んでくると、参照先の情報が錯綜して、脳が「わけわかんなく」なってしまうんです。
結果、内容がまったく頭に入ってきません。
「1スライド=1メッセージ」の原則は、聞き手に「話を聞くこと」だけに集中してもらうための工夫。
これにより、伝えたいことがスッと頭に入り、理解度が劇的に向上するのです。
コンテンツ作り全般に応用できる「相手目線」

この「相手目線」という考え方は、プレゼン資料に限りません。
ブログ、SNS、音声配信、動画講座…あらゆる情報発信に応用できる、ビジネスの基本原則です。
プラットフォーム選びも「ユーザー体験」が最優先
例えば、僕が自分の動画講座を配信するプラットフォームを選んだときの話。
機能や料金で比較する前に、まず僕自身が「一人のユーザー」として、様々なサービスを実際に使ってみました。
すると、移動中にタブレットで学習することが多い僕にとって、ブラウザ経由の操作性が悪いサービスは致命的だと気づいたんです。
結果的に、多少ヘルプが英語で分かりにくくても、
- iOS・Androidの専用アプリがある
- 進捗が自動で記録される
- 動画の自動再生ができる
といった、ユーザーとしての「使いやすさ」を最優先して、海外のツールを選びました。
「やっぱり痒いところに手が届くのって海外ツールなんですよね」というのが正直な実感です。
自分が届けたいコンテンツの中身がいかに素晴らしくても、それが相手にとって使いにくかったり、読みにくかったりすれば、価値は届きません。
いわゆる「コンテンツデザイン」の視点も、相手目線そのものなんです。
まとめ

今回は、ビジネスのあらゆる場面で成功の鍵となる「相手目線」について、僕の実体験を交えながらお話ししました。
- 失敗談から学ぶ:
自分本位の努力は空回りする。まず相手が何を求めているかを知る。 - プレゼンでの実践:
「1スライド=1メッセージ」で、相手の情報処理の負担を軽くする。 - あらゆる発信への応用:
ツール選びやデザインも、常にユーザー体験を最優先で考える。
正直に言うと、「相手目線に立とう」って、言うのは簡単ですが、実践するのは本当に難しいんですよね。
僕ら作り手は、どうしても自分の知識や伝えたい想いを詰め込みたくなってしまいますから。
でも、今日から何か一つでもいいので、「これは相手にとってどう見えるだろう?」「どうすればもっと楽に受け取ってもらえるだろう?」と自問自答するクセをつけてみてください。
その小さな一歩が、あなたの作る資料やコンテンツを劇的に変え、ビジネスを次のステージへ進めてくれるはずです。
この社会に、相手の心にまっすぐ届く素晴らしいコンテンツが一つでも多く生まれることを、僕は心から願っています。