自分の声、嫌いですか?僕がコンプレックスを武器に変えた3つのステップ


さくちょ
突然ですが、あなたは自分の声、好きですか?
- 「動画編集で自分の声を聞くと、なんか気持ち悪くてヘコむ…」
- 「音声配信を始めたけど、これで本当に聞きやすいのかな…」
僕も、昔は自分の声が好きではありませんでした。
スマホで録音した自分の声を初めて聞いたとき、「うわ、なんか変な声…」と感じたのを今でも覚えています。
多くの人が、一度は同じような経験をしたことがあるんじゃないでしょうか。
ところが最近、僕の中で「声」に対する認識が180度変わる出来事がありました。
きっかけは、僕が運営しているUdemy講座のレビューです。
おかげさまで、これまでに複数のコースを公開し、平均で星4.5以上という驚きの高評価をいただいているのですが、そのレビューを詳しく見てみると、ある共通点に気づいたんです。
今回は、僕自身も最初は気づかなかった「声」や「話し方」がコンテンツの価値に与える影響と、僕が実践してきた具体的なトレーニング方法について、余すところなくお伝えしていこうと思います。
Udemy平均評価4.5以上を支える意外な「声」の評価

2024年の6月から、僕はUdemyに複数のオンライン講座を立て続けにリリースしています。
コンテンツ作りは本当に大変でしたが、ありがたいことに平均で「星4.5以上」という、自分でも驚くほどの高い評価をいただくことができています。
もちろん、講座の内容には自信を持っていました。
しかし、受講生の方々から寄せられるレビューを一つひとつ読んでいると、予想外の言葉が目についたんです。
- 「声が良くて聞きやすかったです」
- 「落ち着いたトーンで、内容がスッと頭に入ってきました」
最初は「え、僕ってそんなに声いいのかな?」と、正直ピンと来ませんでした。
なにせ、自分ではずっと好きになれなかった声ですからね。
でも、同じようなレビューがいくつも寄せられるのを見て、これは客観的な事実なんだと認識を改めました。
そして、情報発信において、僕らが思っている以上に「声」や「話し方」が、コンテンツ全体の満足度を左右する重要な要素なのだと痛感したのです。
考えてみれば当然で、どれだけ有益な情報を提供していても、音声が聞き取りにくかったり、話し方が単調で眠くなってしまったりすると、内容が頭に入ってきませんよね。
「ハイハイ、またこれね…」と、途中で離脱されてしまっては元も子もありません。
コンテンツの価値を最大限に届ける上で、「声」は無視できない要素なんです。
「聞きやすい声」はトレーニングで手に入る

「でも、声なんて生まれつきのものでしょ?」
そう思うかもしれません。
確かに、声質には先天的な部分も大きいでしょう。
ただ、僕の経験から言えるのは、「聞きやすさ」は後天的なトレーニングで確実に向上させられるということです。
事実、僕も意図的にトレーニングを積んできました。
ここでは、僕が実際に取り組んできた3つの方法をご紹介します。
スタエフ300回配信で得た「話す型」
僕が「声」を意識するようになった直接のきっかけは、音声配信プラットフォームの「stand.fm(スタンドエフエム)」でした。
2023年6月からずっと週3日配信を継続し続けています。
最初は手探りでしたが、とにかくアドリブで話し続けることを自分に課しました。
この繰り返しが、結果的に最高のトレーニングになったんです。
- 「えーっと」「あのー」といった無駄な間をなくす意識
- リスナーが疲れない、心地よいテンポの発見
- お腹から声を出す、通りの良い発声方法
毎日自分の声を録音し、配信することで、こうした「話す型」のようなものが、だんだんと身体に染み付いていきました。
面白いことに、配信を続けているとリスナーさんから「イケボですね!」(イケメンボイスの略らしい)と言われる機会がすごく増えたんですよね。
自分では気持ち悪いと思っていた声が、他人には魅力的に聞こえる。
この自己認識と他者評価のギャップに気づけたのも、大きな収穫でした。
お手本から「聞きやすさ」を盗む
次にやったのが、成功している人から徹底的に学ぶことです。
これは、セールスコピーの構成を学ぶときと同じアプローチですね。
僕の場合、Udemyで高評価を得ている他の講師の講座を片っ端から受講しました。
特に「話し方が聞きやすい」というレビューが多い講師の話し方を、注意深く観察します。
- どんなトーンで話しているか?
- 間の取り方はどうか?
- 言葉の選び方や文末表現は?
逆に、「音声が聞き取りにくい」という評価がある講座も参考にしましたね。
良い例と悪い例の両方を見ることで、「聞きやすさ」を構成する要素を自分なりに言語化していったんです。
これは過去の記事でも触れましたが、ただ型に当てはめるのではなく、お手本が「なぜ」評価されているのか、そのエッセンスを学ぶという意識が重要です。
本業のスキルをコンテンツ作りに活かす
僕のサラリーマン時代の本業は建設コンサルタントで、専門知識のないお客様に設計内容を分かりやすく説明する、いわゆるプレゼンの機会が非常に多い仕事でした。
当時は意識していませんでしたが、この経験が今のコンテンツ作りにめちゃくちゃ活きています。
設計者=エンジニアって、専門性を追求するあまり、つい「このボルトの配置は〜」「ここの鉄筋の間隔は〜」みたいに、細かい部分(=具体)にばかり目が行きがちなんです。
でも、お客様が知りたいのは「この橋が完成したら、暮らしがどう便利になるのか」という大きな視点(=抽象)だったりします。
この「具体」と「抽象」の世界を行ったり来たりする感覚を、僕はサラリーマン時代に徹底的に叩き込まれました。
このスキルが、音声コンテンツで「聞き手に伝わるように話す」という意識に直結しているんだと、後になって気づきました。
難しい専門用語を避け、相手の理解度を想像しながら話す。
この姿勢が、結果的に「聞きやすさ」に繋がっていたんですね。
弱点すら魅力になる「キャラクター戦略」

ここまで読んで、「自分は滑舌が悪いから無理だ…」と諦めかけている方もいるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
その弱点、見せ方次第でむしろ「魅力」になる可能性があります。
漫画のキャラクターを思い浮かべてみてください。
ドラゴンボールの悟空は、心臓病という弱点があったからこそ、未来のトランクスとのドラマが生まれました。
ワンピースのルフィはカナヅチだけど、だからこそ仲間との絆が際立ちますよね。
完璧超人よりも、どこか弱点や欠点を持っているキャラクターの方が、僕らは応援したくなるし、親近感を覚えるじゃないですか。
これは情報発信でも全く同じです。
「滑舌が悪くて、たまに噛んじゃうんです!」とオープンにしてしまえば、それはあなたの人間味あふれる「キャラクター」になります。
大切なのは、弱点を隠すことではなく、どう見せるか、どう活かすかです。
弱点があるからこそ生まれるストーリーや共感が、あなただけの強力な武器になることだってあるんです。
まとめ

今回は、僕自身のUdemyでの経験から見えてきた「声」や「話し方」の重要性についてお話ししました。
- Udemy平均評価4.5以上の裏には「声」への高評価があった
- 「聞きやすさ」はトレーニングで後天的に獲得できる
- 具体的な練習法は「継続的な配信」「お手本研究」「本業スキルの転用」
- 滑舌などの弱点も、見せ方次第で魅力的なキャラクターになる
情報発信において、僕らが届けているのは単なる「情報」ではありません。
その情報を、いかに相手にストレスなく、深く理解してもらうか。
そのための土台となるのが、「声」であり「話し方」です。
もしあなたが今、自分の声に自信が持てなくても、大丈夫。
まずはスマホで自分の声を録音して、客観的に聞いてみることから始めてみてください。