「好きなこと」で起業は無理? ゴルフ素人が収益化したHARMの法則


さくちょ
「副業や起業を始めよう!」と思ったとき、多くの人がまず直面するのが「ジャンル選びの壁」ではないでしょうか。
- 「ブログで稼ぐなら、投資や転職、ガジェット系じゃないとダメなのかな…」
- 「自分の好きなことや趣味は、ニッチすぎて稼げそうにない…」
そんなふうに、「稼げるジャンル」という言葉に縛られて、自分の本当にやりたいことから目をそむけてしまう。
あなたにも、そんな経験があるかもしれませんね。
でも、もし「どんなジャンルでも収益化できる」としたら、どうでしょう?
先日、僕が参加している起業準備コミュニティで、まさにその事実を証明するような方のお話を聞く機会がありました。
今回はその方の事例を交えながら、「稼げるジャンル」探しから卒業し、あなたの「好き」をビジネスに変えるための具体的な思考法とステップについて、お話ししていきたいと思います。
ゴルフで起業!「好き」を貫いた成功事例

僕が話を聞いたのは、20年以上にわたって建設業の営業マンとして働いてきた方。
彼が起業のテーマに選んだのは、なんと「ゴルフ」でした。
驚くべきは、彼が情報発信を始めた当初のゴルフスコア。
なんと「177」だったそうです。
ゴルフをされる方なら分かると思いますが、これは完全に初心者、言ってしまえば「素人」のレベルです。(と言っても、僕はゴルフをやらないので、あまり数字を理解していないのですが⋯)
普通に考えれば、「そんなレベルで人に教えられるの?」「もっとうまい人なんてゴロゴロいるのに…」と思ってしまいますよね。
彼自身も、最初は株や英語といった、いわゆる「稼げそう」なジャンルを検討した時期があったそうです。
しかし、最終的には「いや、やっぱり僕はゴルフでいきたい」と、自分の「好き」を貫く決断をしました。
そして、企業準備のコミュニティで2年以上学びながら、副業としてゴルフの腕を磨き、情報発信を継続。
その結果、2024年の前半に起業を果たし、1年と経たずに複数のクライアントに自身のゴルフ関連商品を販売し、しっかりと生計を立てられるレベルにまで到達したのです。
僕はこの話を聞いて、心から「すごい!」と思いました。
そして同時に、こう確信しました。
「やっぱり世の中には、収益化できないジャンルはないんだな」と。
この事例は、ジャンル選びに悩む本当に多くの方に、勇気を与えてくれる話だと思います。
なぜ「稼げるジャンル」探しは危険なのか?

「でも、やっぱり稼ぎやすいジャンルを選んだ方が、成功への近道なんじゃないの?」
そう思う気持ちも、すごくよく分かります。
しかし、僕はサラリーマン時代に「具体と抽象の往復運動」という考え方を叩き込まれました。
細かい部分(具体)にばかり目を向けていると、全体像(抽象)を見失って、致命的なミスを犯してしまうことがあるんです。
これはコンテンツ作りでも全く同じです。
多くの人が「稼げるジャンル」という流行りのキーワード(具体)に飛びつきます。
でも、その結果どうなるでしょうか?
みんなが同じようなテーマで、同じような情報を発信する。
ありきたりな言葉が並び、「ハイハイ、またこれね…」と読者にスルーされてしまうのがオチです。

あまりにも型通りだと、やっぱり既視感が出てしまいますからね。
それに、そもそも情熱を持てないジャンルで情報発信を続けるのは、想像以上に苦しいものです。
結局、継続できずに挫折してしまう…なんてことにもなりかねません。
大事なのは、儲かるかどうかという「具体」だけでなく、「なぜ自分はそれをやるのか?(抽象)」という視点を持つこと。
あなたの「好き」という情熱こそが、他人にはマネできない独自の切り口や、読者の心を動かす言い回しを生み出す源泉になるのです。
「好き」を「稼ぎ」に変えるHARMの法則

「好きなことが大事なのは分かった。でも、具体的にどうやってお金に変えればいいの?」
その問いに答えるカギが、「HARM(ハーム)の法則」です。
これは、人間の悩みを4つのカテゴリーに分類したマーケティングのフレームワークと理解してください。
人間の4つの普遍的な悩み「HARM」とは?
HARMとは、以下の4つの英単語の頭文字をとったものです。
- Health(健康):健康、美容、ダイエット、心の悩みなど
- Ambition(野心):キャリア、夢、仕事、スキルアップ、成功願望など
- Relationship(人間関係):恋愛、結婚、家族、職場での人間関係など
- Money(お金):収入、貯蓄、投資、節約、借金など
これらは、時代や文化を問わず、人間が抱える普遍的な悩みや欲求です。
つまり、この4つのどれかに関連する悩み事を解決できれば、それはビジネスになるということです。
あなたの「好き」をHARMに結びつける方法
ここで、あなたの「好き」や「得意」を、このHARMに結びつけて考えてみましょう。
例えば、先ほどのゴルフの事例。
一見すると、ゴルフはただの趣味や娯楽に見えます。
しかし、HARMの視点で見るとどうでしょう?
- ゴルフが上手くなりたい(Ambition)
- 取引先とのゴルフで良い関係を築きたい(Relationship)
- 健康のためにゴルフを始めたい(Health)
- ゴルフコンペの景品で稼ぎたい(Money)
ほら、こんなふうに、複数の悩みに結びつきますよね。
要するに、あなたの好きなジャンルが、このHARMのどれかの悩みを解決する手段になり得るか?を考えるのがめちゃくちゃ重要なんです。
それが、料理でも、釣りでも、卓球でも、アニメでも、何でも構いません。
あなたの「好き」を通じて、人のどんな悩み(HARM)を解決できるか?どうやってマネタイズしていくかっていうところを考えるのが大事なんです。
可能性は、本当に無限なんですよ。
ゼロから始める3ステップのオンラインビジネス構築法

HARMの法則でマネタイズの方向性が見えたら、あとは行動あるのみです。
とはいえ、いきなり壮大なビジネスを始める必要はありません。
リスクを抑えながら、着実に進めていくための3つのステップをご紹介します。
ステップ1:ブログで情報発信と信頼構築
まずは、あなたの「好き」に関する知識や経験をブログ記事にして、無料で発信していきましょう。
ここで重要なのは、あなたの「人柄」や「価値観」を伝え、「この人はこの分野に詳しくて信頼できるな」と認知してもらうことです。
読者の悩みに寄り添い、価値ある情報を提供し続けることで、あなたのファンが少しずつ増えていきます。
ステップ2:プラットフォームで小さく販売
ある程度の情報発信ができたら、次は販売経験を積むフェーズです。
BrainやTips、noteといった既存のコンテンツ販売プラットフォームを利用して、低価格のコンテンツや、単発のコンサルティングなどを販売してみましょう。
ここでの目的は、大きく稼ぐことよりも、「自分でお金を生み出す」という成功体験を得ることです。
ステップ3:独自プラットフォームで自動化
ステップ2で実績と自信がついたら、いよいよ最終段階です。
自分のブログや専用サイトで、高単価なオンライン講座やコンサルティング商品を販売していきます。
ここまで来ると、集客から販売までを自動化する仕組みも構築でき、収益を安定させながら拡大していくことが可能になります。
この3つのステップを踏むことで、どんなジャンルであっても、リスクを最小限に抑えながら、着実にあなたの「好き」をビジネスへと育てていくことができるでしょう。
まとめ

今回は、「稼げるジャンル」という幻想から抜け出し、自分の「好き」を仕事にするための具体的な考え方と方法についてお話ししました。
- ゴルフスコア177の素人でも、好きなことを貫いて起業・収益化は可能
- 「稼げるジャンル」探しは、没個性と挫折のリスクを伴う
- HARMの法則を使い、「好き」と「人間の普遍的な悩み」を結びつける
- 「ブログ→プラットフォーム→独自販売」の3ステップで着実に育てる
かつての僕も、どんな情報を発信すればいいか、ずいぶん悩みました。
でも、今日ご紹介した事例や考え方に触れて、改めて「自分の内側にある情熱こそが、最高のコンテンツになる」と確信しています。
あなたの「好き」には、あなたが思っている以上の価値と可能性が眠っています。
ぜひこの記事を参考に、あなたの「好き」がHARMのどれに繋がりそうか、一度じっくり考えてみてくださいね。