「質か量か」で消耗する前に知るべきブログ戦略(その努力⋯無駄かも?)


さくちょ
ブログ運営でよく耳にする「質より量か、量より質か」という議論。
あなたも一度は、どちらを優先すべきか悩んだことがあるかもしれません。
毎日更新を目指して量をこなすべきか、一本の記事に時間をかけて質を高めるべきか…。
もちろん、どちらも大切な要素です。
しかし、特に副業でブログに取り組む僕らにとって、この議論に囚われすぎると、もっと大切なことを見失ってしまうかもしれません。
なぜなら、質や量を追求する以前に、もっと重要なことがあるからです。
もしあなたが「頑張っているのに成果が出ない」「正しい方向性がわからず疲弊している」と感じているなら、この記事はきっと役に立つはずです。
なぜ「質」や「量」だけでは勝てないのか?

「質と量、両方高めれば最強じゃないか!」
そう思う気持ちは、僕もよく分かります。
しかし、今のブログ市場で、それだけで勝ち抜くのは非常に困難です。
なぜなら、現在のブログ(SEO)市場は、とっくに「成熟期」に入っているから。

市場が成熟期にあるということは、ライバルが非常に多いということ。
あなたが参入しようとしているジャンルには、すでに豊富なリソースを持つ企業や、ブログで生計を立てる専業の方々がひしめき合っています。
そんな状況で、根本的な「戦略」が間違っていたらどうなるでしょうか?
- どれだけ量をこなしても…
- どれだけ質を高めても…
残念ながら、それは「勝てない戦い」に挑み続けて、心身ともにボロボロになってしまうようなもの。
「頑張る方向性が、そもそもそこじゃないよね」という状態に陥ってしまうのです。
これって、すごくもったいないことだと思いませんか?
だからこそ僕らは、「質か、量か」の前に、まず「戦略」について考えなければならないのです。
副業ブログが陥りがちな「間違った戦略」

では、僕ら副業ブロガーがやってしまいがちな「間違った戦略」とは何でしょうか。
それは、豊富なリソースを持つ企業や専業の方と、同じ戦略で戦おうとすることです。
リソースの違いを認識しよう
副業でブログを始めた頃の僕の状態は、こんな感じでした。
- カネ:離婚したばかりで全財産は100万円未満
- ヒト:自分ひとりだけ
- モノ:5年前に3万円で買った低スペックPC1台
- 情報:ブログの「ブ」も知らない無知状態
- 時間:残業だらけで休日も上司から電話が鳴る
- 知的財産:ビジネス完全初心者で知名度ゼロ
あなたも、これに近い状況かもしれません。
一方で、僕らが戦う相手である企業は、潤沢な「カネ・ヒト・モノ・情報」を持っています。
このリソースの差は、絶望的なくらい大きい。
それなのに、彼らと同じ土俵で、同じ戦い方をしていたら、結果は火を見るより明らかですよね。
企業が採用する「マーケットイン戦略」の罠
Webでよく見る「稼げるジャンル」や「市場が伸びているジャンル」といった情報は、まさに企業向けの戦略です。
これは市場のニーズを分析してから参入する「マーケットイン戦略」と呼ばれ、豊富なリソースを持つ「強者の戦略」と言えます。

彼らは市場調査を徹底し、ニーズがあると分かっている場所で、物量を投下して利益を最大化します。
しかし、リソースの少ない僕らがこの戦略を真似しても、競争に巻き込まれて消耗するだけ。
「ブログ初心者なのでハンデください」なんて通用しない、シビアなビジネスの世界で、真正面からぶつかっても勝ち目はないのです。
リソース弱者の僕らが取るべき「僕らの戦略」

では、リソースの少ない僕らは、どんな戦略を取ればいいのでしょうか。
重要なのは、「限られたリソースの中で、いかにして戦っていくか」という視点です。
企業や専業の方とは違う、僕らならではの戦い方があるのです。
① 企業の「広く浅く」に対し「狭く深く」で戦う
豊富なリソースを持つ企業は、検索ボリュームの大きなキーワードを狙い、多くのアクセスを集めて薄利多売を狙う「広く浅く」の戦略を取ります。
それに対して僕らは、検索ボリュームは小さくても、読者の悩みが深いニッチな領域を狙い、質の高いコンテンツで厚利少売を狙う「狭く深く」の戦略が理想です。
誰もが狙う大きなパイを奪い合うのではなく、あなただからこそ提供できる価値を、それを本当に必要としている人に深く届けるイメージですね。
② 「個人の体験や価値観」で独自性を出す
企業ブログは、多くの人に受け入れられるよう、客観的な事実や調査結果が中心になりがちです。
一方で僕らは、リアルな体験談や、独自の価値観・世界観を前面に押し出すことができます。
- 実際に商品を使ってみた正直な感想
- 失敗から学んだ、あなただけの教訓
- あなたが「こうあるべきだ」と信じる価値観
これらは、企業には決して真似できない、強力な差別化要因になります。
あなたの個性が色濃く反映されたブログは、読者にとって唯一無二の存在になれるのです。
③ 「インサイドアウト」で自分の強みを活かす
マーケットイン戦略ではなく、自分の「好き」「得意」「価値観」といった内なる要素から発想する「インサイドアウト戦略」こそ、僕らが取るべき道です。

「何が稼げるか?」から始めるのではなく、「自分は何を語れるか?」「誰のどんな悩みを解決したいか?」からスタートする。
このアプローチなら、モチベーションを維持しやすく、何より書いていて楽しいはず。
そして、その熱量が読者にも伝わり、結果的にファンが生まれ、収益に繋がっていくのです。
まとめ

今回は、「質か、量か」という議論の前に、もっと大切な「戦略」についてお話ししました。
- 今のブログ市場はライバルが多く、戦略なしでは勝てない
- 副業ブログは、リソース豊富な企業と同じ戦略では消耗するだけ
- 僕らは「狭く深く」「個性を活かす」「プロダクトアウト」という独自の戦略を取るべき
もしあなたが今、ブログ運営で道に迷っているなら、一度立ち止まって「自分の戦略は、本当に今のリソースに合っているだろうか?」と自問してみてください。
「そこじゃないよね」という努力を避け、あなただけが歩める道を見つけること。
それが、副業ブログで成果を出し、楽しみながら継続するための、何より重要な第一歩になるはずです。