まだ無料で消耗してる?30代以降は「時間を買う」投資思考に切り替えないとヤバい理由


さくちょ
先日、X(旧Twitter)を眺めていたら、ある20代の発信者がこんな投稿をしていました。
「いまは無料で有益な情報が溢れている。だから、わざわざ高い情報商材を買う必要なんてないですよ」
なるほど、一理ありますよね。
確かにYouTubeやブログを探せば、質の高い情報はいくらでも見つかります。
でも、この投稿を見たとき、僕の心には少し違う感情が湧き上がってきました。
「そうかもしれないけど…僕らには、そんなに時間はないんだよな」と。
もしあなたが僕と同じように30代以降で、日々の仕事や家庭に追われながらも、現状を打破したいと願っているなら。
その「時間がない」という感覚こそが、これからの時代を生き抜くための最も重要なサインなのかもしれません。
今日は、僕らが20代の頃の価値観をアップデートし、「お金で時間を買う」という新しい感覚を身につけるべき理由について、僕自身の失敗談も交えながらお話ししたいと思います。
なぜ「無料」へのこだわりが危険なのか?

確かに、今の世の中には無料でたくさん良質な情報があふれています。
でも、なぜ無料へのこだわりが、あなたにとってあまり良くない未来を与えるのでしょうか。
少し考えてみましょう。
20代の「時間はあるがお金はない」という現実
先ほどの20代発信者の話に戻りましょう。
彼のプロフィールを見てみると、6〜7年という長い時間をかけて、試行錯誤しながら今のポジションを築き上げてきたことがわかりました。
彼の発信が主に20代の若者に向けられていることも考えれば、彼の「無料で十分」という主張は、論理的にとても正しいんです。
なぜなら、20代はまだ社会人経験が浅く、手元のお金は少ない。
その代わり、未来には圧倒的な「時間」という資産があります。
だから、時間をかけて情報を集め、たくさん失敗しながら学ぶ、という戦略が有効なわけです。
30代以降の「お金はあるが時間はない」という真実
では、僕らはどうでしょうか?
30代、40代になると、会社での責任は重くなり、家庭を持つ人も増えます。
20代の頃のように、自分のためだけに使える時間は圧倒的に少なくなっているはずです。
- 「気づけばもう週末か…」
- 「今週も何もできなかったな…」
そんな焦りを感じることも少なくないでしょう。
- あっという間に時間は過ぎ去り、気づけば50代、60代を迎えてしまう
- キャリアの停滞を感じ、このままではいけないと分かっている
- でも、新しいことを学ぶ時間も、試行錯誤する余裕もない…
この状況で20代と同じように「時間をかけて無料で学ぶ」という戦略をとるのは、正直言って無謀です。
それは、僕らにとって最も貴重な資源である「時間」を浪費しているのと同じことだからです。
30代後半は、キャリアにおける「守」のフェーズを終え、「破」へと移行すべき重要な分岐点。
ここで立ち止まっている暇はないのです。
投資思考を身につける「時間を買う」という発想

「時間がないなら、お金で解決するしかない」
これが、僕ら30代以降が持つべき、新しいスタンダードな考え方です。
「お金で時間を買う」という感覚を、ぜひ身につけてほしい。
これは単なる時短術ではありません。
自分の未来に対する、最も効果的な「投資」なのです。
失敗は「経験」という名の無形資産になる
「でも、投資して失敗したらお金がもったいない…」
そう感じる気持ちは、痛いほどよく分かります。
僕も以前、YouTubeに挑戦しようと思い立ち、2〜3万円する音声変換ツール(ボイスオーバー系)を購入したことがありました。
結果、どうなったか?
結局、YouTubeをやる時間はまったく確保できず、ツールは一度も使わずに終わりました。
3万円が、一瞬で消えたわけです。
「うわ、結構な出費だな…」と当時はへこみました。
でも今なら、この3万円の価値がはっきりと分かります。
この投資(失敗)のおかげで、僕は「今の自分にはYouTubeに割くリソースはなく、ブログでの情報発信に集中すべきだ」という重要な結論を得ることができたんです。
もし、このツールを買わずに「いつかやろう…」とダラダラ考え続けていたら、もっと多くの時間を無駄にしていたでしょう。
そして、この「3万円の失敗談」は、こうしてあなたの役に立つコンテンツのネタになっています。
そう。それって失敗じゃなくて、経験なんですよ。
お金や貯蓄といった「有形資産」は、失うとただ減るだけです。
しかし、スキルや知識、そして失敗から得た「経験」という「無形資産」は、誰にも奪うことができません。
お金を払って得た経験は、あなたの血肉となり、将来の判断基準を磨き、唯一無二のストーリーになる。
そう考えれば、数万円の投資なんて、めちゃくちゃ安いものだと思いませんか?
先に払うことで「やるしかない状況」を作る
もう一つ、先行投資には大きなメリットがあります。
それは、自分を強制的に行動させる力です。
「無料」で手に入れた情報だと、「あとでやろう」と後回しにしがちですよね。
でも、身銭を切って情報を買ったり、ツールを契約したりすると、「元を取らなきゃ!」という心理が働きます。
買った時点で、自分がやらなきゃいけない状況に追い込まれる。
この強制力が、結果的にあなたを成長の軌道に乗せてくれるのです。
成功している人ほど、見えないところでお金を使っています。
ツールに、情報に、人に投資する。
だからこそ、時間を短縮し、大きな結果を得られているわけです。
人生は、いくつもの山を登る冒険だ

僕らの人生は、一度きりの登山ではありません。
一つの会社で定年まで勤め上げるという山を登って終わり⋯ではないのです。
これからの時代は、人生の中で何度も新しいステージに挑戦していく「マルチステージの人生」を歩むことになります。
会社員としてのキャリアがピークを過ぎたと感じても、それで終わりじゃない。
また次の、新しい山を登り始めればいいんです。
僕も会社員という山を一度下り、「独立」というまったく新しい、急な上り坂を必死に駆け上がっている最中です。
この新しい山を登るために、僕らが貯えるべきは、お金やマイホームといった「有形資産」だけではありません。
本当に大切なのは、変化の時代を生き抜く力となる「無形資産」です。
スキルを磨き、知識を深め、経験を積む。
そのための最も効果的な方法が、「お金で時間を買う」という自己投資なのです。
もしあなたが今、将来への漠然とした不安や、キャリアの停滞を感じているなら。
まずは、数千円でも構いません。
- 気になっていた本を買ってみる
- 作業が楽になりそうなツールに課金してみる
- 学びたい分野のオンライン講座に申し込んでみる
その小さな一歩が、あなたの無形資産を育み、次の山を登るための最強の武器となってくれるはずです。
失ったお金はまた稼げばいい。
でも、失った時間は二度と戻ってきませんからね。
さあ、今日から「時間を買う」冒険を始めてみませんか?