【WordPressの限界】AI時代のブログ運営で僕が自作を決意した3つの理由


さくちょ
WordPressのプラグイン更新画面で、手が止まってしまった経験はありませんか?
「このアップデートを実行したら、サイトが真っ白になるかもしれない…」
そんな一抹の不安を抱えながら、毎日コンテンツ作りに励んでいる方は、きっと少なくないはずです。
何を隠そう、僕もその一人でした。
長年WordPressを愛用してきましたが、ある時期から、その構造的な限界に息苦しさを感じるようになったんです。
特に、AIと共にコンテンツを作ることが当たり前になった今、「WordPressって、AIとの相性があまり良くないのでは?」という疑問が、日に日に大きくなっていきました。
この記事では、僕がWordPressで体験した悪夢のような失敗談と、そこからなぜ「AIと二人三脚でブログを自作する」という、いばらの道を選んだのか。
そのリアルな道のりと、これからの時代に求められる「自分だけのメディア」の育て方について、僕自身の経験を交えながらお話ししたいと思います。
僕がWordPressで体験した2つの「悪夢」

輝かしい成功体験を語る前に、まずは僕が経験した、思い出すだけでも胃がキリキリするような失敗談を共有させてください。
この経験があったからこそ、僕はWordPressからの脱却を決意できたのです。
クリック一つで全てが消える「真っ白事件」
あれは、いつものようにWordPressの管理画面を開き、溜まっていたプラグインのアップデートを実行したときのことでした。
更新ボタンをクリックした次の瞬間、僕のブログは完全に真っ白に。
管理画面にすらアクセスできなくなり、何が起きているのか全く理解できませんでした。
文字通り、自分の頭の中も真っ白になったのを今でも鮮明に覚えています。
幸い、バックアップからなんとか復元できましたが、この事件は僕の心に深い傷を残しました。
それ以来、クリック一つで積み上げてきたものが全て消え去るかもしれないという、バージョンアップへの拭いきれない恐怖心を抱え続けることになったんです。
コンテンツ作りに集中したいのに、常にプラットフォームの機嫌をうかがわなければならない。
この構造的な問題に、僕は限界を感じ始めていました。
いまだに恐怖が残り続けているWordPress
WordPressの問題、課題は未だに抱えています。
例えば、次の画面。

きっとAIにこの画面を見せれば、具体的な解決方法を提案してくれると思いますが、100%の答えは返してくれるとは限りません。
WordPressが真っ白になった経験もあり、怖くて未だに放置をし続けています。
それ以外にも、WordPressプラグイン更新について。

「動作しません」とか「互換性: 不明」と書かれると、知識のない僕はどうすればいいのか迷ってしまいます…。
だから更新しないまま放置しているのですが、いつまでもこの状態でいいのか?という不安は残り続けているんです。
こういう小さなストレスは、WordPressを長い続ける限り、残り続けていくんだろうと前々から諦めていました。
なぜ僕はWordPressからの脱却を決意したのか

これらの失敗は、単なる不運な出来事ではありませんでした。
僕にとっては、これからのコンテンツ制作のあり方を根本から見直す、重要なきっかけとなったのです。
僕が最終的にWordPressからの脱却の挑戦を決めた最大の理由は、その「AIとのフレンドリーさの欠如」です。
これからの時代、AIを使って効率的に土台を作り、僕たち人間はより創造的な部分に時間を使うのが当たり前になります。
そのためには、僕の過去記事や思考、価値観をデータとしてAIに学習させ、僕の文体を完全に模倣した「分身AI」に記事を書いてもらう仕組みが不可欠です。
しかし、WordPressの構造は、このようなAIネイティブな使い方を想定していません。
結果として、プラットフォームの制約の中で、壊れるかもしれないという恐怖心と戦いながら、だましだましAIを使うことになってしまう。
これでは、AIのポテンシャルを最大限に引き出すことはできません。
AIと二人三脚で「分身ブログ」を自作する挑戦

そうと決まれば、あとは行動あるのみ。
僕は「バイブコーディング」という新しい手法を使い、AIと二人三脚でブログをゼロから構築する、という無謀とも思える挑戦を始めました。
情報ゼロからの「牛歩の歩み」
正直に言って、この挑戦は想像以上に過酷でした。
バイブコーディングでブログを自作するなんて、ほとんど誰もまだやっていない領域。
海外の情報を探しても、参考になるものはほとんど見つかりません。
頼もしいAIが付いているとは言え…暗闇の中を手探りで進むような状態です。
AIに「こういう機能を作りたい」と相談し、コードを書いてもらい、エラーが出たらまた相談する…。
「牛歩の歩み」のような地道な作業ですが、AIと意見をすり合わせながら、一歩一歩、でも着実に前に進めていきました。
まさにAIとの二人三脚開発です。
お金も時間もかかりますが、「歯を食いしばってでも実践する」と覚悟を決めました。
AIの暴走を防ぐ「人間ならでは」の役割
バイブコーディングでブログを作っている中で、さまざまなトラブルがありました。
トラブルを上げるとキリがないんですが…一番ショッキングだったのは、公開中の30記事をAIが勝手にすべて消してしまったこと。
まさにAIが暴走し、それを僕は呆然と見つめるしかありませんでした。
この経験を踏まえて、僕が徹底していることがあります。
それは、AIに全てを任せないということ。
AIはあくまで素晴らしい「素材」を作ってくれる最高の相棒。
しかし、AIが暴走しそうになったら、それを止めるのは僕たち人間の役割です。
- 「この記事を公開していい?」
- 「この変更を適用していい?」
最終的な意思決定は必ず人間が行う。
このルールを徹底することで、AIの力を安全に活用しながら、失敗すらも学びの機会に変えることができます。
このAIとの絶妙な距離感こそが、これからのコンテンツ制作者に求められるメタ思考力なのだと、僕は考えています。
まとめ

今回は、僕がWordPressの限界を感じ、AIと共にブログを自作するという挑戦に至った経緯をお話ししました。
改めて、ポイントを整理します。
- WordPressの限界:アップデートへの恐怖や、AIとのフレンドリーさの欠如という構造的な課題がある
- プラットフォームからの脱却:これからの時代、本当の資産はプラットフォームではなく、あなた自身の知識や価値観
- AIとの二人三脚:AIを相棒に、情報ゼロからでも「分身メディア」を自作することは可能。ただし、最終的な舵取りは人間が担う必要がある。
もちろん、バイブコーディングによるブログ構築は、まだ誰にでもオススメできるものではありません。
時間もコストもかかる、かなり茨の道です。
しかし、プラットフォームの制約から解放され、自分の思考や価値観を100%反映した「自分の分身メディア」を育てるという経験は、何物にも代えがたい財産になっています。
AIに仕事を奪われるのではなく、AIを最高の相棒として使いこなし、自分だけの価値を創造していく。
もしあなたが今のブログ運営に何らかの限界を感じているなら、この記事が「自分だけのメディア」を考える、小さなきっかけになれば嬉しいです。