【完璧主義からの脱却】つい他人と比べてしまうあなたが「最善主義」に変わる3つの方法


さくちょ
SNSやニュースを開くたびに、「〇〇をやってないとヤバい!」とか「この最新AIが革命的すぎる!」といった情報が目に飛び込んできて、なんだか心がザワザワしたり、焦りを感じたりしていませんか?
次から次へと出てくる新しいツールやノウハウ。
それらを追いかけないと時代に取り残されてしまうんじゃないか…。
そんな恐怖から、つい周りをキョロキョロして「みんながやっているから…」という理由で行動しようとしてしまう。
これって、キラキラした「枝葉」ばかりに目がいってしまっている状態なんですよね。
でも、本当に大切なのは、他人の動向という「枝葉」ではなく、自分自身の「幹」を太く強く育てること。
そこで今回は、僕らが無意識に囚われている思考のクセを手放し、変化の時代でも折れない「しなやかな自分軸」を育てるための「3つのアンラーニング」について、僕自身の体験を交えながらお話ししたいと思います。
その「お得」、本当にあなたのゴールに繋がっていますか?

まず手放したい思考の一つ目が「損得感情」です。
いきなりですが、あなたはセールで洋服を買うとき、どんな基準で選びますか?
「これが欲しかったから」ではなく、「50%オフでお得だから」という理由で、そこまで欲しくなかった服を手に取ってしまった経験、ありませんか?
僕も、このトラップには本当によくハマります(笑)。
お得感に惹かれて買ったものの、結局あまり着なくてタンスの肥やしに…なんてことも一度や二度ではありません。
これは、本来の目的(=お気に入りの服で毎日を気分良く過ごす)よりも、短期的な損得(=安く手に入れる)が判断基準になってしまっている典型例です。
ビジネスの世界でも同じことが言えます。
「儲かるかどうか」を行動の最優先にしてしまうと、自分が本当にやりたいことや、届けるべき価値を見失ってしまうんです。
目先の利益を追いかけるあまり、長期的に見て自分を豊かにしてくれるはずの挑戦を避けたり、本来進むべきだった道からズレてしまったりする。
「損して得取れ」という言葉がありますが、真の効率化って、実はこの短期的な損得勘定から一度抜け出すことなのかもしれない。
そう気づいてから、僕の意思決定は少しずつ変わってきたように思います。
「みんなと一緒」が安心だった時代は、もう終わった

次に手放したいのが「横並び意識」です。
これは特に、僕たち日本人の中に深く根付いている感覚かもしれません。
これまでの時代は、「みんながやっているから私もやろう」という協調性が、社会全体を安定させる上でうまく機能してきました。
でも、変化が激しく、未来が予測困難なVUCA時代に突入した今、その前提は崩れつつあります。
「みんなと一緒だから安心」という考え方は、もはや幻想かもしれません。
むしろ、周りに流されて自分を見失うリスクの方が大きい。
AIツールへの焦りも「横並び意識」の表れ
まさに冒頭でお話しした、革命的なAIツールが次々登場することへの焦り。
これも「横並び意識」の一種だったと今なら分かります。
周りが「すごい!」と言っているから、自分も使えないとマズいんじゃないか…。
そんな焦りから、たくさんの「枝葉」に手を出そうとしてしまいます。
でも、本当に大切なのは、ツールを使えるスキル(枝葉)そのものではなく、「そのツールを使って、自分は誰にどんな価値を届けたいのか?」という根源的な問い、つまり自分だけの「幹」を育てることですよね。
僕自身も、離婚やFXでの失敗といった困難を経験した時、周りの目ばかり気にして「みんなと同じように、幸せな家庭を築けなかった自分はヒトとして終わってる…」と自分を責め続けていました…。
でも、そこから学んだのは、他人の人生と比較することの無意味さでした。
「みんながやっているから」ではなく「自分が何をしたいのか」。
この自分軸に少しずつシフトしていくことで、ようやく僕らは、心からの喜びや達成感を味わえるようになるのだと思います。
完璧主義を捨て、どん底を知った者だけが持てる「しなやかで強靭」な心

そして最後、3つ目に手放したいのが「自己顕示欲」からくる完璧主義です。
- 「失敗して恥をかきたくない」
- 「周りからデキる人だと思われたい」
こんな気持ちが、僕らを完璧主義の沼に引きずり込みます。
0か100かで物事を考え、「完璧にできる自信がつくまで動けない…」と、行動にブレーキをかけてしまう…。
でも、そもそもその「完璧」の基準って、本当に正しいんでしょうか?
僕が提唱したいのは、完璧主義ではなく「最善主義」というマインドセットです。
- 「できるか分からないけど、まずやってみよう」
- 「50点でも30点でもいいから、一歩前に進めてみよう」
この「やりながら考える」姿勢こそが、実は成功者のマインドなんです。
問題や課題と自分自身を切り離し、ただ目的に向かって、今できる最善を尽くす。
僕がどん底を経験して学んだ「しなやかさ」の本当の意味
ここで、僕が人生で最も辛い時期に学んだ、少し重い話をさせてください。
小学生の頃、僕は大好きだったサッカーを、一人の監督のせいで恐怖に変えられてしまいました。
体罰とパワハラが日常茶飯事。
試合の後の罰走120周で小学5年生だった僕は疲労骨折し、記憶を失うほどの体験をしました。
あんなに楽しんでいたサッカーが、二度とできなくなるトラウマとして僕の心に刻まれたんです。
それだけでなく、社会人になってからも試練は続きました。
離婚、マイホームの喪失、FXでの失敗…。
まさに「どん底」と呼べる状況を味わいました。
当時の僕は完璧主義でしたね。
「こんな失敗をするなんて…」とか「こんな自分はダメ人間なんだ…」とガチガチに自分を責め続けていたんです。
でも、その後気づいたことがあります。
「幸福は、高低差があるから感じられる」という真実です。
どん底を知っているからこそ、今の当たり前の日常に深い幸せを感じられる。
辛い経験は、未来の幸せのための「助走期間」だったのかもしれません。
人生を長期的に見ると、すべての困難が意味を持っていることに気づいたんです。
完璧を求めてガチガチに固まっていると、困難に心がポッキリ折れてしまう。
そうではなく、「これも人生の一部」としなやかに受け流し、そこから新しい自分を作り上げていく。
この「どん底を知った者だけが持てる強靭さ」こそ、変化の時代を心穏やかに生き抜くための鍵だと、僕は信じています。
まとめ:あなたの「幹」を育てる旅を始めよう

今回は、僕らがより自由に、そして力強く生きていくために手放したい3つの思考についてお話ししました。
- 損得感情:短期的な利益ではなく、長期的なゴールを見据える。
- 横並び意識:「みんな」ではなく「自分」を主語にして考える。
- 完璧主義:100点を目指すのではなく、今できる「最善」を積み重ねる。
これらの思考は、長年かけて自分の中に染み付いたクセのようなもの。
すぐに変えるのは難しいかもしれません。
大切なのは、まず「あ、今自分は損得で考えてるな」や「また周りと比べて焦ってるな」と気づくこと。
ホーキンズ博士の意識レベル理論でも言われていますが、人は気づかない限り変わることはできません。
僕自身、まだまだこれらの思考に囚われてしまうことがあります。
でも、そのたびに「おっと、また枝葉に気を取られてるな」とか「これも助走期間の一部だ」と自分に言い聞かせるようにしています。
もしあなたが今、焦りや窮屈さを感じているなら、ぜひ今日から「気づく」練習を始めてみてください。
それが、あなただけの太く、しなやかな「幹」を育てるための、確かな第一歩になるはずです。