【本末転倒】SNS×ブログ戦略の落とし穴|SEOから逃げる前に知るべきこと


さくちょ
X(旧Twitter)を眺めていると、「SEOはもうオワコンだから、これからはSNS×ブログで頑張る!」といった発信をよく見かけるようになりました。
確かに、Googleのアップデートで個人ブログが厳しくなったのは事実でしょう。
だからこそ、新しい活路としてSNSに注目する気持ちは、僕もすごくよく分かります。
でも、もしあなたが「SEOが大変だから」という理由だけでSNSに活路を見出そうとしているなら、少しだけ立ち止まってこの記事を読んでみてください。
その考え方、実は”本末転倒”な結果を招く危険な落とし穴かもしれないからです。
今回は、僕が3年以上SNSとブログの両方を運営してきた経験から、「なぜ安易にSNS×ブログに逃げてはいけないのか」その理由と、本当に成果を出すための正しい手順を解説していきます。
なぜ「SNS×ブログ」に逃げてはいけないのか?

「SEOもSNSも、両方やればアクセスが増えるんじゃないの?」
そう思うかもしれませんね。
しかし、特にブログを始めたばかりの初心者にとって、この「両方頑張る」という戦略は、リソースが分散してしまい、どちらも中途半端に終わる可能性が非常に高いんです。
ブログの「資産性」とSNSの「流動性」
まず大前提として、ブログとSNSはまったく性質の異なるメディアだということを理解する必要があります。
僕が考えるブログの最大の魅力は、その「資産性の高さ」です。
一度書いた記事は、インターネット上に残り続け、1年後、2年後も読者を集め、価値を提供し続けてくれます。
これは、時間をかけてコツコツ積み上げていく「ストック型」のコンテンツなんですよね。
一方で、SNSはどうでしょうか。
Xの投稿は、数時間もすればタイムラインの彼方へ流れていきます。
これは常に新しい情報を発信し続けないと人の目に触れない「フロー型」のメディア。
つまり、流動性がすごく高いんです。
資産になるブログと、流れ去っていくSNS。
この本質的な違いを理解しないまま両方に手を出すと、どうなるでしょうか?
避けられないリソースの分散
ブログで成果を出すには、サイト設計を考え、キーワードを選び、読者の悩みを解決する質の高い記事を書き続ける必要があります。
これは、かなりの時間と労力がかかりますよね。
そこに加えて、毎日ネタを考えて投稿し、フォロワーと交流し…といった流動性の高いSNS運用を掛け合わせると⋯
あなたの貴重なリソースはあっという間に尽きてしまいます。
結果的に、ブログ記事の質は下がり、SNSの投稿も中途半端になる。
まさに「本末転倒」な状態に陥ってしまうんです。
SNSプラットフォームの不都合な真実

「それでもSNSでバズれば、一気にブログへ集客できるはず!」
そんな淡い期待を抱いている方もいるかもしれません。
しかし、そこにもプラットフォームが抱える、発信者にとっては不都合な真実が存在します。
外部流出を嫌うアルゴリズム
考えてみてください。
Xを運営する側からすれば、ユーザーにはできるだけ長くXのアプリ内に留まってほしいわけです。
そのため、ブログなどの外部リンクへユーザーを誘導するような投稿は、アルゴリズム上、あまり評価されにくい傾向にあります。
つまり、インプレッションが伸びにくいんですよね。
頑張ってブログのリンクを投稿しても、そもそも見てもらえない。
たとえ表示されても、よほど魅力的な内容でなければ「全然クリックされない」というのが現実です。
プラットフォームは絶対ではない
僕自身、2021年からSNSを運用していますが、TwitterがXに変わってから、その環境は激変しました。
大げさじゃなく、以前は簡単に取れていたインプレッションが、今では10分の1くらいに減ってしまった感覚です。
僕がフォローしているフォロワー数万人のマイクロインフルエンサーたちも、以前のようにフォロワーを増やすための動きをピタッとやめてしまいました。
つまり、SNSというプラットフォームのルール変更一つで、これまで積み上げてきた影響力や集客力が、いとも簡単に揺らいでしまう危険性があるということです。
流動性の高いSNSに依存するのは、非常に不安定な土台の上に家を建てるようなものなんですよね。
成功へのロードマップ:正しい手順は「ブログファースト」

では、どうすればいいのか?
答えはシンプルです。
焦ってSNSに手を出すのではなく、まずは資産となるブログをじっくり育てること。
これが、遠回りに見えて一番の近道だと僕は確信しています。
まずは資産となるブログを構築する
SEOが厳しい時代だからこそ、小手先のテクニックではなく、読者の悩みに寄り添った専門性の高いコンテンツが求められます。
まずは、あなたのブログの「コンセプト」を固めましょう。
そして、そのコンセプトに沿って、まずは100記事を目指して特化ブログを構築してみてください。
余裕があれば、300記事、500記事と積み上げて専門ブログへと育てていく。
しっかりブログ作り込めば、記事単体ではなく「記事群」としてGoogleから評価され、安定したアクセスを生む資産ブログの土台が出来上がります。
ブログの世界観が固まってからSNSへ
あなたのブログに、読者の悩みを解決する記事が100記事溜まったと想像してみてください。
そこには、あなたの経験や価値観が反映された、唯一無二の世界観が生まれているはずです。
この状態になって、初めてSNSを始めるんです。
SNSは、あくまであなたのブログという世界観を知ってもらうための「入り口」の一つ。
SNSであなたの発信に興味を持った人がブログを訪れ、そこに質の高い記事がたくさんあれば、「この人のブログ、もっと読みたい!」とファンになってくれる可能性が高まります。
SNSから来た読者がブログ内を回遊し、リピーターになってくれる。
この流れを作ることができれば、SNSは強力な武器になります。
順番が、本当に大事なんですよね。
最終的に目指すのは「自分軸ブログ」
AI時代が進み、単なる情報の価値はますます薄れていきます。
これからの時代に重要なのは「誰が言うか?」という属人性、つまり「自分軸」です。
あなたの経験や失敗談、価値観をベースにした「自分軸ブログ」を構築できれば、
「◯◯さんがオススメするから買う!」
という状態を作り出すことができます。
ここまでくれば、GoogleのアップデートやSNSの仕様変更に一喜一憂することなく、長期的に安定した活動を続けることができるでしょう。
まとめ

今回は、安易に「SNS×ブログ」に飛びつくことの危険性と、成果を出すための正しい手順についてお話しました。
- ブログは「資産性」、SNSは「流動性」という本質的な違いを理解する
- 初心者がいきなり両立を目指すと、リソースが分散し「本末転倒」になる
- SNSはプラットフォーム依存のリスクがあり、不安定
- 正しい手順は「ブログファースト」まずは資産となる100記事目安に育てる
- ブログの世界観が固まってからSNSを始めれば、強力な相乗効果が生まれる
SEOが厳しくなった今だからこそ、焦ってSNSに逃げるのではなく、腰を据えて読者のための資産となるブログを構築することが、これまで以上に重要になっています。
まずは1記事。
あなたの経験や知識を、過去の自分に向けて届けるような気持ちで、記事を書いてみてください。
その地道な一歩の積み重ねが、未来のあなたを支える大きな資産になるはずです。