AIにあなたの悩みは解決できますか? 僕がブログに感謝した2つの体験談


さくちょ
- 「検索ボリュームが少ないキーワードは、書いても読まれないから意味がない」
- 「AIが社会に普及したら、もう個人のブログなんて不要になるのでは…」
ブログを運営していると、一度はこんな風に考えたことがあるかもしれません。
SEOを意識するほど、検索ボリュームという数字に縛られてしまう気持ちは、僕もよく分かります。
しかし、僕は2025年に入ってから、立て続けに2回も「個人のブログ記事」に救われるという体験をしました。
その体験を通して確信したのは、AIでは決して解決できない悩みがあり、検索ボリュームがたとえゼロでも、誰かの人生を救うほど価値のある記事が存在するということです。
今回は、僕の具体的な体験談を交えながら、なぜ今こそブログが必要なのか、そして検索ボリュームに囚われない記事作成の重要性についてお話しします。
僕がブログに本気で救われた2つの実体験

論より証拠。
まずは、僕がここ最近で「このブログがなかったら詰んでた…」と心から感じた2つの出来事を紹介させてください。
事例①:ロジクールK780キーボードの保証申請
僕は普段、ロジクールの「K780」というキーボードを愛用しているのですが、ある日突然エンターキーが物理的に壊れてしまいました。
保証期間内だったので交換してもらおうと思ったのですが、ここからが大変でした。
- 保証申請に必要なシリアルナンバーがどこにあるか分からない(→実は電池カバーの裏でした)
- ロジクールの公式サイトは専門用語が多く、肝心な部分は英語表記で分かりにくい
- そもそも、どういう手順で申請すればいいのか全体像が掴めない
途方に暮れて「ロジクール K780 保証 交換」といったキーワードで検索したところ、たった1つだけ、僕が知りたかった情報を網羅した個人のブログ記事を見つけたのです。
その記事には、シリアルナンバーの場所から、公式サイトでの申請手順、問い合わせの文面まで、画像付きで丁寧に解説されていました。
まさに、未来の自分に向けて書いたかのような、完璧な備忘録でした。
この記事のおかげで無事に保証申請を済ませることができ、約4週間後に新品のキーボードが届きました。
あの記事の執筆者の方には、本当に、心の底から感謝しています。
事例②:WindowsキーボードをMacで使う設定
キーボードの保証申請中、代用品として古いWindows用キーボードをMacに繋いで使うことにしました。
しかし、ご存知の通り、WindowsとMacではキー配列が一部異なります。
特に「英数」「かな」の切り替えがスムーズにできず、作業効率がガタ落ち。
これもまた地味にストレスでした。
「windows キーボード mac 英数 かな 切り替え」のような、かなりマニアックなキーワードで検索してみると、こちらもヒットしたのは1〜2記事ほど。
その記事に書かれている通りに設定を進めたところ、僕の悩みは数時間で完全に解決しました。
これも個人のブロガーさんが、自身の体験を基に書いてくれた記事でした。
なぜ「検索ボリューム0」の記事に価値があるのか?

僕が体験した2つの事例。
これらの悩みを解決するためのキーワードは、おそらく検索ボリューム「0」でしょう。
それでも、これらの記事は僕にとって絶大な価値がありました。
なぜ、このようなニッチな情報にこそ価値が宿るのでしょうか。
AIでは解決できない「超具体的な悩み」
「ロジクールK780のエンターキーが壊れた際の保証申請方法を教えて」
この質問をAIに投げても、おそらく満足のいく答えは返ってこないでしょう。
AIはインターネット上の膨大な情報を学習して回答を生成しますが、このような超マニアックで個人的な体験に基づいた情報は、そもそも学習データとして存在しない可能性が高いからです。
AIが一般的な手順を教えてくれることはあっても、「シリアルナンバーは意外と見つけにくい電池カバーの裏にありますよ」といった、経験者ならではのクリティカルな情報は提供してくれません。
まさに、ここにこそ人間が書くブログの価値があります。
検索の裏にある「クリティカルな情報」への渇望
普段、僕たちが何気なく行っている「検索」という行為。
しかし、本当に困っている時、ユーザーは一般的な情報ではなく「自分の問題を一撃で解決してくれるクリティカルな情報」を求めています。
検索ボリュームという指標は、あくまでGoogleという検索エンジンを相手にしたマクロな視点です。
しかし、その向こう側には、切実な悩みを持った「ひとりの人間」がいます。
その「たったひとり」に深く刺さる情報を提供できるのが、実体験に基づいたブログ記事なのです。
あなたが今すぐ書くべき「価値ある記事」とは

今回の経験を通して、僕はブロガーとして発信する情報のあり方を改めて考えさせられました。
もしあなたが「何を書けばいいか分からない」と悩んでいるなら、ぜひ次の2つを意識してみてください。
自分の「困った体験」を備忘録として残す
あなたが過去に何かで困り、時間をかけて解決した経験はありませんか?
- 特定のソフトのマイナーなエラーで悩んだ
- 家電の修理や設定で苦労した
- 役所の手続きが複雑で何度も調べ直した
そうした体験は、あなただけのオリジナルなコンテンツの宝庫です。
「未来の自分がまた同じことで困らないように」という気持ちで、解決までの手順を備忘録として記事にしてみてください。
その備忘録が、数ヶ月後、数年後に、どこかの誰かの「クリティカルな情報」になるかもしれません。
読者の悩みを解決する手順を丁寧に書く
実体験に基づく記事は、読者の共感を呼びやすいだけでなく、SEOの観点からも重要です。
例えば、僕が参考にした記事のように、Q&A形式でつまづきやすいポイントを先回りして解説したり、商品のレビュー形式で具体的な手順を示したりすることで、読者の満足度は格段に上がります。
WordPressテーマの「FAQブロック」や「レビューブロック」などを活用すれば、読者にとって分かりやすいだけでなく、検索エンジンにも内容が伝わりやすくなります(構造化データ)。
その結果、本当に情報を必要としている人に、あなたの記事が届きやすくなる効果も期待できるでしょう。
まとめ

今回は、僕自身の実体験を基に、AI時代になぜブログが必要なのか、そして検索ボリューム0の記事に宿る価値についてお話ししました。
- 超具体的な悩みは、実体験を持つ人間にしか解決できない
- 検索ボリューム0でも、誰かの「クリティカルな情報」になり得る
- 自分の「困った体験」こそ、価値あるコンテンツの源泉である
SEO対策としてキーワード選定を考えることは、もちろん重要です。
しかし、それ以上に「画面の向こうにいる、たったひとりの読者の悩みを解決する」というブログの本質を忘れてはいけません。
AIには書けない、あなた自身の体験から生まれる言葉で、ぜひ記事を書いてみてください。
あなたにしか書けない価値ある記事が、今この瞬間も、どこかで誰かに待ち望まれています。
自信を持って、その一歩を踏み出していきましょう。