【具体例で解説】ラテラルシンキングとは? AI時代を生き抜く水平思考の鍛え方

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さくちょ

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「なにか面白いアイデアを出してよ」と言われても、そう簡単には思いつかないですよね。

僕もサラリーマン時代、新しい企画を考えるたびに頭を抱えていました。

既存のやり方を少し変えるくらいしかできず、根本から新しいものを生み出すことの難しさを痛感していたんです。

あなたも、

  • 「差別化できるコンテンツが作れない…」
  • 「いつも同じような解決策しか思い浮かばない…」

と、自分の思考の枠から抜け出せないもどかしさを感じたことはありませんか?

実はそれ、あなたの能力が低いからではありません。

社会や専門書などで教わる「ロジカルシンキング(論理的思考)」だけでは、どうしても限界があるんです。

今回は、その”思考の壁”を壊してくれる、もう一つの強力な武器「ラテラルシンキング(水平思考)」について、具体的なトレーニング方法を交えながらお話しします。

この思考法を身につければ、AIには真似できない、あなただけのユニークな価値を生み出せるようになりますよ。

その発想はなかった!ラテラルシンキングの世界

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「ラテラルシンキング」って、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんね。

これは、一言でいうと「固定観念や既存の枠組みに捉われず、物事を多角的に見て新しいアイデアを生み出す思考法」のことです。

ロジカルシンキングとの決定的な違い

僕たちが普段から慣れ親しんでいるのは「ロジカルシンキング」の方です。

これは、ひとつの物事を深く、深く掘り下げていく「垂直思考」。

例えば、サラリーマン時代の僕がやっていた橋の設計でいうと、

  • 「このボルトの配置は…」
  • 「ここの鉄筋の間隔は…」

と、細部を突き詰めていくのがロジカルシンキングです。

これはこれで、物事の精度を高めるためには絶対に欠かせません。

一方、ラテラルシンキングは、穴を掘るのをやめて、全く違う場所に新しい穴を掘り始めるようなイメージ。

視点をガラッと変える「水平思考」なんです。

ロジカルシンキングが「ひとつの正解」を導き出すのに対し、ラテラルシンキングは「誰も思いつかなかった複数の可能性」を見つけ出します。

なぜ今、この思考法が必要なのか?

AIが驚異的なスピードで進化する現代において、ロジカルな問題解決はAIの得意分野になりつつあります。

膨大なデータから最適な答えを導き出す、といった作業は人間の能力をはるかに超えていますよね。

だからこそ僕たち人間は、AIが苦手な「前例のない発想」や「常識を疑う力」を磨く必要があるんです。

ラテラルシンキングは、まさにそのための思考法。

AIに仕事を奪われるのではなく、AIを使いこなす側になるための必須スキルだと、僕は考えています。

あなたの頭を揺さぶる思考力クイズ

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「言葉だけだと、いまいちピンとこない…」

そうですよね。

では、あなたの思考の柔軟性を試す、有名なクイズを一つ出してみます。

ぜひ、5秒で考えてみてください。

【問題】

ここに13個のみかんがあります。これを3人の子供に、不公平なく同じ数だけ分けるにはどうすればいいでしょう?

どうでしょうか?

多くの人は、

  • 「13 ÷ 3 = 4 あまり 1 だから…」
  • 「1個を3分の1に切って分ける?」
  • 「1個は親が食べて、残りの12個を4つずつ分ける?」

といった算数的な答えを考えたのではないでしょうか。

これらはすべて、ロジカルシンキングに基づいた正しい答えです。

では、ラテラルシンキングの答えは…

「ジュースにして、3つのコップに等分する」

です。

どうでしょう?「いや、それずるくない!?」って思いませんでした?

でも、この「ずるい」と感じるような、ルールや前提そのものを疑う発想こそが、ラテラルシンキングの真骨頂なんです。

「みかんを固形のまま分ける」という固定観念から抜け出すことで、全く新しい解決策が見えてきます。

この思考法は、ただの言葉遊びではありません。

例えば、昔あるアイスクリーム会社が「容器のポイ捨て問題」に悩まされていました。

ロジカルに考えれば「ゴミ箱を増やす」「回収システムを作る」となりますが、ある人がこう考えたそうです。

「カップそのものを食べられるようにすればいいんじゃない?」

このラテラルな発想によって、今では当たり前となった「アイスクリームのコーン」が生まれた、という説もあるんですよ。

問題そのものを消してしまう、まさに画期的なアイデアですよね。

日常でできるラテラルシンキングの鍛え方

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「自分にはそんな斬新な発想は無理…」と思うかもしれませんが、大丈夫。

ラテラルシンキングはセンスではなく、トレーニングで誰でも鍛えることができます。

僕がサラリーマン時代に「具体と抽象の往復運動」を叩き込まれたように、思考法もトレーニングあるのみです。

今日からできる簡単な方法を3ステップでご紹介します。

ステップ1:身近な問題で「前提」を疑う

まずは、日常生活の中にある当たり前を疑うクセをつけることから始めましょう。

例えば、

  • 「なぜ会議は会議室でやるんだろう?」
  • 「なぜメールの書き出しは『お世話になっております』なんだろう?」
  • 「なぜこの商品はこの値段なんだろう?」

答えを出す必要はありません。

ただ「他に方法はないか?」「そもそも、なぜこうなっているんだっけ?」と自問自答するだけで、凝り固まった思考が少しずつほぐれていきます。

ステップ2:情報発信で「逆張り」を試す

もしあなたがブログやSNSで発信しているなら、絶好のトレーニングの場になります。

あるテーマについて、多くの人が語っている「常識」や「王道」をまずリストアップします。

その上で、「本当にそうか?」「逆の視点はないか?」と考えて、あえて逆張りのコンテンツを作ってみるんです。

例えば、「ブログは毎日更新すべき」という常識に対して、「いや、戦略的な週1更新の方が成果が出る」という逆説を立てて、その理由をロジカルに説明していく。

こういう練習を繰り返すことで、読者から「そんな考え方があるんだ!」と興味を持ってもらえる、差別化されたコンテンツが生まれます。

ステップ3:全く違う分野からヒントを盗む

僕が建設コンサルタントだった頃、設計のことばかり考えていて、すごく視野が狭くなりがちでした。

でも、もしあの頃に建築やデザイン、マーケティングといった他分野の考え方を取り入れていたら、もっと面白いものが作れたかもしれない、と今になって思います。

ラテラルシンキングを鍛えるには、自分の専門分野から意識的に離れることが重要です。

本屋で普段は行かないコーナーを覗いてみたり、異業種の人と話してみたり…。

全く関係ないと思っていた分野の課題解決法が、あなたの悩みを一瞬で解決するヒントになることは、本当によくあります。

まとめ

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今回は、AI時代に必須の思考法「ラテラルシンキング」についてお話ししました。

  • ラテラルシンキングは、固定観念に捉われない「水平思考」
  • ロジカルシンキング(垂直思考)と組み合わせることで真価を発揮する
  • みかんのクイズのように、前提を疑うことで新しい発想が生まれる
  • 日常のトレーニングで誰でも鍛えることができる

この思考法は、すぐに習得できるスキルではないかもしれません。

でも、この現実から目を背けてしまうと、AIに指示されるだけの未来が待っている可能性もあります。

まずは今日、あなたが「当たり前」だと思っていることを一つだけ、「本当にそうかな?」と疑ってみることから始めてみませんか?

その小さな一歩が、AIには決して真似できない、あなただけの創造性を開花させるきっかけになるはずです。

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