AIを最強の相棒に変える「対話型・設計図メソッド」とは

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さくちょ

さくちょ

AIに何かを作らせてみても、なんだかイメージと違うものが出来上がってしまう…。

何度も指示を修正しているうちに、結局自分でやった方が早かったなんて経験、あなたにもありませんか?

実は僕も、AIエージェントと向き合い続けた1ヶ月間、同じ壁に何度もぶつかりました。

朝8時から夜9時過ぎまで、食事と風呂以外はずっとAIと対話する日々。

ブログをゼロから作ったり、便利なツールを開発したりと、驚くような成果も出たのですが、その裏では「あっという間に作ったものを消されるし、壊されるし」という挫折を、それこそ数え切れないほど繰り返したんです。

なぜ、こんなにも失敗が続くのか?

その答えは、僕がサラリーマン時代に専門家として携わっていた「建設業」の中に隠されていました。

今日は、AI活用で失敗を繰り返してしまう根本的な原因と、それを解決する極めてシンプルな方法についてお話ししたいと思います。

AIへの指示が「運ゲー」になっていませんか?

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「こういう機能を持ったウェブサイトを作ってください」

AIにこうお願いすると、「はい、わかりました」と驚くほどのスピードでコードを書き始めます。

しかし、その結果出来上がってくるものは、ほぼほぼあなたのイメージとは違うものになってしまう。

ここから修正を繰り返すのは、まさに泥沼。

これって、AI活用というよりは「運ゲー」なんですよね。

良い結果が出るまでガチャを引き続けるようなものです。

なぜ、こんなことが起きてしまうのか?

それは皮肉なことに、AIがあまりにも優秀すぎるからです。

僕らの曖昧な指示でも、AIは過去の膨大なデータから「きっとこういうことだろう」と解釈し、善意で手を動かしてしまいます。

その結果、僕らが頭の中で描いていた「設計図」との間に、致命的なズレが生まれてしまうのです。

僕が1ヶ月間、ほとんど外にも出ずにAIと向き合った経験から確信したこと。

それは、AIにいきなり「作って」と丸投げするのは、最も非効率で、最も失敗しやすいアプローチだということです。

成功の鍵は建設業の「設計図」にあった

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じゃあ、どうすればAIにイメージ通りのものを作ってもらえるのか?

そのヒントは、僕の前職である建設コンサルタントの仕事にありました。

橋を架ける前に設計図を描くのは当然

僕は以前、公共事業で橋を設計したり、耐震補強をしたりする専門技術者として働いていました。

そこで当たり前だったのは、何よりもまず「設計図」をカチッと完成させることです。

考えてみてください。

「いきなりじゃあ現場に行って橋を架けましょう」とか言って、そこでコンクリートを練ったり鉄筋を組み立て始めたり…なんてことは、ありえないじゃないですか。

どのくらいの長さで、どのくらいの重さに耐えられて、どんな材料を使って、どんな手順で造るのか。

そのすべてを詳細に記した設計図がなければ、作れるものも作れません。

これって、AI活用でも全く同じなんですよね。

サラリーマン時代に僕がやっていたことは、今思えば「具体と抽象」の往復運動そのものでした。

現場という「具体」と、設計図という「抽象」を行き来することで、初めて安全で価値のあるものが生まれる。

この本質に気づいた時、AI活用で失敗していた原因がスッと腑に落ちたんです。

AIは優秀な「専門技術者」である

AIを単なる「便利なツール」と捉えていると、本質を見誤ります。

僕が提唱したいのは、AIを「専門技術バリバリのプロ」として捉え、協業するという考え方です。

  • 僕らは「こういうものを作りたい」というビジョンを持つクライアント
  • AIは、そのビジョンを形にするための高度なスキルを持った専門技術者

そう考えると、やるべきことは明確ですよね?

クライアントが専門家にいきなり「作っといて」と丸投げしたら、良いものができるはずがありません。

まずはお互いの認識を合わせるために、「要件定義書」、つまり「設計図」を一緒に作っていくプロセスが不可欠になるのです。

僕が今、「分身AI」を使って自分の価値観に沿った高品質な記事をほんの数秒で書き上げられるのも、この考え方がベースにあります。

僕の思考や文体を学習させた「設計図」があるからこそ、AIは僕の分身として機能してくれるのです。

AIと「設計図」を作る具体的なステップ

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「設計図が大事なのはわかったけど、具体的にどうすればいいの?」

そう感じた方もいると思います。

でも、心配はいりません。

やり方は驚くほどシンプルです。

まずは「仕様書を作って」とお願いする

AIに何かを作ってほしい時、いきなり「作って」と指示するのをやめてみましょう。

その代わりに、まずこう声をかけるんです。

「今からこういうブログをゼロから作りたいんだけど、まず、あなたの知識の中で『仕様書(設計図)』の案を作ってもらえませんか?」

たったこれだけです。

するとAIは、サイトの目的、ターゲット読者、必要な機能、デザインの方向性など、作る上で決めるべき項目をリストアップしてくれます。

対話を通じてイメージを具体化する

AIが提示してくれた仕様書案をもとに、対話を始めます。

もし横文字の専門用語など、よく分からない部分があれば、

「ごめん、その部分はエンジニアじゃない僕にもわかるように、もうちょっと具体的に書いてくれないか?」

と、何度も聞き返せばいいんです。

この対話のキャッチボールこそが、あなたとAIの頭の中にあるイメージを同期させ、ズレをなくしていくプロセス。

AIも人間も理解できる「設計図」が完成したら、あとは「この通りにお願いします」と実行させるだけです。

小さな作業でも「まず意見を聞く」

この「設計図アプローチ」は、ブログ制作のような大きなプロジェクトだけではありません。

日々のブログ記事作成やSNS投稿といった、もっと細かい作業でも絶大な効果を発揮します。

いきなり「書いて」と指示するのではなく、

「こういうテーマで記事を書きたいんだけど、まずどんな構成案がいいか、あなたの意見を教えてください」

とワンクッション挟んでみる。

この一手間が、手戻りをなくし、結果的にあなたの時間と労力を大幅に節約してくれるはずです。

まとめ:AI活用は「指示」から「対話」の時代へ

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AIの進化は凄まじく、僕たちの仕事や生活を劇的に変えようとしています。

しかし、その力を最大限に引き出すコツは、最新技術を追いかけることだけではありません。

むしろ、橋を架ける前に設計図を描くような、古くからある普遍的な原理原則の中にこそ隠されています。

AIを「魔法の杖」や「便利な道具」として見るのではなく、対等な「協業者」としてリスペクトし、対話する。

そして、いきなり「具体」作業をさせるのではなく、まず一緒に「抽象」的な設計図を描く。

このメタ的な視点を持つだけで、あなたのAI活用は「運ゲー」から脱し、創造的な共同作業へと進化するはずです。

もしあなたが今、AIを使いこなせずに悩んでいるなら、ぜひ次の指示から試してみてください。

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