その「いいね!」見返りを期待してない? 批評家を卒業し「本物の信頼」を築く方法


さくちょ
SNSやレビューサイトで、他人の作品や発信を見て「ここはダメだな⋯」「もっとこうすればいいのに⋯」と、つい批判的な目で見てしまうことはありませんか?
あるいは、自分の発信になかなか反応がもらえず、他人の成功を素直に喜べなくなっている…。
そんな風に感じている人もいるかもしれません。
でも、もしその「批評家」の視点が、あなたの成長の機会を奪い、人との繋がりを遠ざけているとしたら…?
今回の記事では、情報発信で成果を出していく上で非常に重要な「他者との関わり方」について、僕自身の経験も交えながらお話しします。
この記事を読み終える頃には、なぜ批評家でいることが無価値なのか、そして応援する側に回ることがいかに大きなリターンを生むのかを、深く理解できるはずです。
なぜ「批評家」は何の価値も生み出さないのか?

まず結論から言うと、批評家的なポジションにいても、何の価値も生まれません。
ビジネスでも、人間関係でも、批判的な姿勢はあなたにとってマイナスにしか働かないのです。
その理由を2つの視点から解説します。
批評家は「変化しない安全地帯」にいるだけ
なぜ批判することが無価値なのか?
それは、批評家っていうのは、自分は変化しない安全な位置にいるからです。
他人のアウトプットに対して「あれはダメだ」「これは違う」と指摘するのは簡単です。
自分はリスクを負わず、行動もせず、ただ口を動かすだけ。
そこには、スキルアップにつながる実践も、失敗から学ぶ経験もありません。
自分の価値観を振りかざすだけで、新しい学びや成長の機会はゼロ。
これでは、前に進めるはずがありませんよね。
批判する時間で、あなたはもっと成長できる
考えてみてください。
他人のコンテンツを批判的に分析している時間、あなたにはもっとやるべきことがあるはずです。
- 自分のブログ記事を1本リライトする
- 新しいスキルを学ぶために本を読む
- お客様に価値提供できるコンテンツを作る
批判にエネルギーを注ぐ代わりに、自分の成長のために時間を使う。
どちらが建設的で、将来のあなたのためになるかは、火を見るより明らかだと思います。
批評家から「応援者」へ。価値を生み出す関わり方

では、批評家を卒業して、どのようなスタンスを取るべきか。
それが「応援者」になることです。
「応援するだけで何が変わるの?」と思うかもしれませんが、ここには僕たちが思っている以上に、強力な力が働いています。
人は理屈ではなく「感情」で記憶する
最近、僕自身の発信に対して「いつも素晴らしいコンテンツをありがとうございます!」といった感謝のメッセージをいただく機会が増えました。
本当にありがたいことに、その方々は特に見返りを求めているわけではなく、純粋に応援の気持ちを伝えてくださるんです。
すると、何が起こるか。
僕は、その人のアカウント名を完璧に覚えているわけではないかもしれません。
でも、タイムラインなどでその人のアイコンや名前を見かけたとき、「この人、僕に良い感情をくれた人だ」っていう記憶が、ふっと蘇ってくるんですよね。
これは、僕がUdemyの講座でたくさんのレビューをいただく時も同じです。
一人ひとりの詳細なコメントは忘れても、「この人は良いレビューをくれたな」というポジティブな感情の記憶は、確かに残っている。
結局、人間は感情で動く生き物なんだなと、つくづく思います。
論理的な正しさよりも、心が動かされた経験の方が、人の記憶に強く刻まれるのです。
「純粋なギブ」が見返りを生むという真実
ここで重要になるのが「純粋なGive」の精神です。
よく「Give&Take」と言いますが、僕はビジネスの基本は「Give」だと思っています。
Take、つまりリターンを期待してするものではない、と。
SNSでよく見かける「相互応援グループ」のようなものに、僕は少し疑問を感じています。
「僕が応援したんだから、君も応援してよ」という精神は、本末転倒じゃないでしょうか。
もし応援が返ってこなかったら、「なんだよあいつ」とネガティブな感情が生まれてしまう。
これは本物の応援ではありません。
ビジネスの世界では、自分から10Giveして、1リターンがあれば良い方。
ときには1も返ってこないことだって普通にあります。
でも、それでいいんです。
リターンを期待せず、とにかくGiveし続ける。
その姿勢が、巡り巡ってあなたの信頼となり、予期せぬ大きなリターンとなって返ってくるのです。
悪い作品は「反面教師」という最高の教材
- 「じゃあ、質の低いコンテンツや、どう見てもダメな作品はどうすればいいの?」
- 「全部褒めなきゃいけないの?」
そんなことはありません。
批判する代わりに、「なぜこれはダメなんだろう?」と、自分の学びに変換するんです。
- 「この構成だと読者は離脱するんだな」
- 「こういう言い方をすると、嫌われるんだな」
- 「このデザインは、自分ならこう改善するな」
つまり、「反面教師」として活用するということ。
すべての作品を、自分のスキルアップのための教材と捉えることで、批判的な視点から学習的な視点へと切り替えることができます。
低評価のレビューをわざわざ書き込む必要もありません。
まとめ

今回は、情報発信をする上で大切な「批評家ではなく応援者になる」というテーマでお話ししました。
- 批評家は、自分は変化しない安全地帯にいるだけで、何の価値も生まない。
- 人は理屈より「感情」で記憶する。
- 純粋な応援は相手の心に残り、信頼につながる。
- ビジネスの基本は「純粋なGive」。見返りを期待せず、与え続ける姿勢が重要。
- 悪い作品は批判せず、「反面教師」として自分の学びに変える。
Googleのアルゴリズムや小手先のテクニックも大事ですが、これからの時代はますます「誰から買うか」「誰を応援したいか」という、人との繋がりが重要になっていきます。
批判や嫉妬に時間とエネルギーを使うのは、今日で終わりにしませんか?
代わりに、誰かの素晴らしい作品を一つ見つけて、心からの感謝や応援の気持ちを伝えてみる。
あるいは、イマイチだと感じた作品から「自分ならどうするか」を一つだけ学んでみる。
その小さな一歩が、あなたの成長を加速させ、信頼という名の大きな資産を築くための、確かな土台になるはずです。