【AI読書術】英語が苦手でも洋書を読み漁れるNotebookLM活用法


さくちょ
- 「洋書って、なんだか難しそう…」
- 「英語を読むのが苦手だから、挑戦できない…」
そんな風に思っていませんか?
確かに、分厚い洋書を前にすると、少し気後れしてしまいますよね。
しかし、もしAIの力を借りることで、その壁をいとも簡単に乗り越えられるとしたら⋯どうでしょう?
特に、マーケティングやテクノロジーのような変化の速い分野では、最新の情報はまず英語圏から発信されます。
日本語に翻訳されるのを待っている間に、世界はどんどん先へ進んでしまうかもしれません。
この記事では、僕が実際に試行錯誤の末にたどり着いた、AIを活用して効率的に洋書を読み漁る方法を、具体的なステップを交えて解説します。
特に、KindleとGoogleの「NotebookLM」という強力なツールを組み合わせることで、英語が苦手な方でも洋書の知識をスムーズに自分のものにできるようになります。
この記事を読めば、あなたもAIと共に、最先端の知識や海外の情報を手軽に吸収できるようになるはずです。
なぜ今、洋書を読むべきなのか?

そもそも、なぜわざわざ洋書を読む必要があるのでしょうか。
理由はシンプルで、特に僕らが身を置くマーケティングやテクノロジーの世界では、情報の”源流”は英語圏にあることが多いからです。
革新的な考え方や新しいツールが登場する時、その発信源は海外であることがほとんど。
日本で話題になる頃には、すでに海外では次のトレンドが生まれている…なんてことも少なくありません。
このタイムラグを乗り越え、いち早く最先端の情報に触れるために、洋書を読むことは非常に強力な武器になるのです。
英語が読めなくてもOK!AI洋書読破システムの全貌

ここからは、僕が実践している具体的な洋書読書システムについて解説します。
必要なものは、KindleとNotebookLMのアカウント、そして少しの準備だけです。
「プログラミングで少しツールを作る」という少しテクニカルな部分もありますが、全体の流れを掴むだけでも、あなたの読書の世界は大きく変わるはずです。
ステップ1:Kindleの洋書を全ページPDF化する
まず、読みたい洋書をKindleで購入します。
次に、ここが少し特殊な部分ですが、プログラミング(バイブコーディング)で自作したツールを使い、Kindleの全ページをスクリーンショットで保存し、1つのPDFファイルにまとめます。
※注意点:
この方法は、あくまで個人利用の範囲にとどめてください。著作権には十分配慮して活用しましょう。
この工程は、僕自身もAIに相談しながら作ったものですが、一度仕組みができてしまえば、あとは自動で処理してくれるようになります。
ステップ2:NotebookLMにPDFをアップロードする
次に、作成したPDFファイルをGoogleの「NotebookLM」にアップロードします。
NotebookLMは、アップロードした資料(ソース)だけを元にAIが回答を生成してくれるツールです。
最大100万トークンという膨大な情報量を扱えるので、分厚い本でも丸ごと読み込ませることが可能。
まさに「超楽勝って感じ」で処理してくれます。
ステップ3:AIに要約・解説を依頼し、内容を掴む
PDFを読み込ませたら、いよいよAIとの対話の始まりです。
例えば、こんな風に指示を出します。
【指示例】
「この本の各章ごとに、重要なポイントやキーワードを抽出しながら要約を作成してください。」
すると、AIが驚くほど的確に内容をまとめてくれます。
全く読めなかった英語の専門書でも、「なるほど、この章ではこんなことが書かれているのか」と全体像を掴むことができます。
もし分かりにくい部分があれば、「この部分について、もっと具体的に説明して」と深掘りすることも可能です。
ステップ4:Obsidianで知識を自分だけのものにする
NotebookLMで生成された要約は、Markdown形式でコピーできます。
それを、僕が「第二の脳」として使っているObsidianなどのノートアプリに貼り付けます。
Obsidianに取り込んだ後は、
- 特に重要だと感じた部分を太字にする
- 自分の言葉で気づきや感想をメモとして追記する
- 関連する他のノートとリンクさせる
こうすることで、単なる要約ではなく、自分なりの解釈が加わった「生きた知識」として蓄積されていくのです。
AIが作った土台を元に、最後は自分の頭で考えて知識を定着させる。
これが非常に重要です。
この手法を支えるNotebookLM活用のコツ

この読書システムがうまく機能するのは、NotebookLMが持つユニークな特性のおかげです。
NotebookLMの最大の強みは、アップロードした資料の情報”だけ”を元に回答してくれる点です。
一般的なチャットAIのように、Web上の不確かな情報を勝手に混ぜてくることがありません。
そのため、純粋に「その本に何が書かれているか」を正確に知ることができるのです。
これは、読書において非常に信頼できるパートナーと言えます。
【TIPS】日本語の本と洋書で読書戦略を変える

ちなみに僕は、このAI読書術を主に洋書だけで使っています。
日本語の書籍の場合、著者が伝えたいメッセージや熱量が、その言葉選びや文章のニュアンスに込められていることが多いと感じています。
「そこをAIに要約させてもらうと、ちょっともったいないな」と思うんですよね。
だから、日本語の書籍はできるだけ自分の目でじっくり読み、線を引いたりしながら味わう。
一方で、洋書は「まず情報を効率的にインプットする」ことを目的に、AIの力を最大限に活用する。
このように、本の種類によって読書戦略を使い分けることで、より質の高いインプットができるようになります。
まとめ

AI技術の進化は、私たちの学習方法を根底から変えようとしています。
かつては英語が得意な人だけの特権だった「洋書から直接情報を得る」という行為が、AIをパートナーにすることで、誰にでも開かれたものになりました。
「これ、洋書読めるじゃん!」
僕がこのシステムを構築した時に感じた、あの驚きと興奮を、ぜひあなたにも体験してほしいと思っています。
この記事を参考に、AIを活用した新しい洋書読書の世界に足を踏み出してみてください。
きっと、これまでアクセスできなかった膨大な知識の海が、あなたの目の前に広がっているはずです。