【実録】話が長い会議は時間のムダ。 要点をまとめて簡潔に伝えるスキル


さくちょ
あなたの周りにもいませんか?
会議や打ち合わせで、とにかく話が長い人。
話があちこちに飛んで、結局何が言いたいのかわからない…。「早く終わらないかな…」なんて思いながら、ただただ時間が過ぎていくのを待つしかない。
本当にツラいですよね。
実はサラリーマン時代に、僕も他社との勉強会で、まさにそんな地獄のような状況に遭遇しました。
その経験を通じて、「伝えたいことを簡潔にまとめるスキル」がいかに重要かを痛感したんです。
この記事では、僕のリアルな失敗談(?)を交えながら、どうすれば「話が長い人」にならずに、相手に伝わるコミュニケーションができるのか、その具体的な方法について解説します。
会議でイライラしているあなたも、自分の話し方に自信がないあなたも、きっと明日から使えるヒントが見つかるはずです。
地獄の勉強会で目撃した「話が長い人」のリアル

サラリーマン時代に、AI関連の業界勉強会に参加したんです。
テーマも先進的で面白そうだったんですが…そこで事件は起きました。
相手会社の年配の方が、とにかく話が長い⋯⋯⋯⋯⋯
ディスカッションの時間、こちらからの質問に答えてくれるのですが、話の方向性がバラバラ。
質問への答えから始まり、だんだん自分の過去の武勇伝になり、最終的には自身の思いをとうとうと語り出す…。
聞いていて、何の話をしてるのかまったくわからなくなってたんですよね。
すごいベテランの方なので、きっと良い話をしてる部分もあるんでしょう。
でも、あまりに話がまとまっていないので、聞いている側は思考停止。
みんな、ただ黙ってうなずくしかありませんでした。
これでは、実りあるディスカッションになるはずもなく、ただただ時間が浪費されていくだけでした。
時間泥棒を生む「ダメなファシリテーター」

さらに問題を深刻にしていたのが、ファシリテーターの存在です。
この日のファシリテーターは、当時の僕の上司でした。
しかし、彼も話が長い人のペースに完全にのまれてしまい、時間管理がまったくできていなかったんです。
「時間も押してますが、もう少しディスカッション続けましょう!」
いやいや、ダメでしょ!と。
ファシリテーターの役割は、決められた時間内に会議の目的を達成することのはず。
聞き手に回ってしまっては、その役割を放棄しているのと同じです。
結果、会議はもうぐだぐだでしたね。
会議を途中退席。僕が下したシビアな決断
勉強会は15時〜17時の予定でした。
しかし、17時を過ぎても終わる気配がありません。
相手の会社は17時半定時らしく、なんなら18時まで延長しそうな雰囲気…。
さすがに「これは聞いてても意味ないな」と。
17時05分頃、僕は「すみません、トイレに行きます」と静かに席を立ち、そのままツラっと帰宅しました。
周りの目もあったかもしれませんが、「ここに割く時間はもったいないな」という判断が勝ったんですよね。
僕はムダな会議やチャットは徹底的に避けるようにしています。
自分の時間を守ることは、生産性を上げる上で何よりも重要ですからね。
なぜ、あなたの話は伝わらないのか?

今回の件で、「伝えたいことをコンパクトにまとめるっていうのは、ある種のスキルなんだな」と改めて実感しました。
では、なぜ話が長くなってしまうのでしょうか。
原因は大きく2つあると僕は考えています。
「伝えたい思い」が強すぎる
今回の年配の方もそうでしたが、話が長い人は「自分の伝えたい思いが優先しすぎて、相手の立場になれてない」ケースがほとんどです。
自分が知っていること、経験したことを全部伝えたい!
という気持ちはわかります。
でも、コミュニケーションはキャッチボールです。
相手がいることを忘れて、一方的にボールを投げ続けても、誰も受け取ってくれません。
特に僕がサラリーマン時代に本職としていたコンサルタントの仕事では、相手本位の説明ができないと話になりません。
だらだらと説明していたら、お客さんは離れていってしまいますからね。
ゴール(結論)が設定されていない
プレゼンの名著『1分で話せ』にも書かれていますが、話の目的は「人を動かす」ことです。
話が長くなる人は、「この話を聞いた相手にどうなってほしいのか」というゴールが設定できていないことが多いです。
着地点がないまま話し始めるから、あちこちに脱線し、結局どこにもたどり着けないのです。
「伝わる話し方」を身につける3つのトレーニング

では、どうすれば簡潔で伝わる話し方ができるのか。
僕が考える、誰でも実践できる3つのトレーニング方法をご紹介します。
①テーマを1つに絞る
一度にたくさんのことを伝えようとせず、「今回の話で伝えたいことは、これ1つ」とテーマを絞り込みましょう。
あれもこれもと欲張ると、結局どれも伝わりません。
一つのテーマに絞って、その核となるメッセージを深く掘り下げて話す方が、相手の記憶に残りやすくなります。
②結論から話す
ビジネスコミュニケーションの基本ですが、まず結論から話すことを徹底しましょう。
名著『一番伝わる説明の順番』でも、最初に「結論・主張・本質」を伝えることの重要性が説かれています。
- 結論: 「〇〇について、△△することを提案します」
- 理由: 「なぜなら、3つのメリットがあるからです」
- 具体例: 「具体的には、1つ目は…」
この順番を意識するだけで、話の骨格がしっかりし、相手は安心して聞くことができます。
③相手への問いかけで終える
話の最後は、「あなたはどうですか?」と相手に問いかけて終えるのがおすすめです。
これにより、一方的な演説ではなく、双方向のコミュニケーションが生まれます。
相手に考えるきっかけを与え、次のアクションを促すことができるのです。
情報発信が最強のコミュニケーション訓練になるワケ

実は、僕らのようなブログやSNSで情報発信をしている人間は、知らず知らずのうちに「簡潔に伝えるスキル」を鍛えられています。
特にX(旧Twitter)は、140文字という制限の中で、いかに読者の目を引き、メッセージを伝えるかという世界。
この環境に身を置くことで、伝えたいことをコンパクトにまとめるスキルが自然と磨かれていったと思うんです。
文章を書くとき、僕たちは常に読者のことを考えています。
- 「この表現で伝わるかな?」
- 「どの情報が一番重要かな?」
- 「どうすれば飽きずに読んでもらえるかな?」
この「相手目線」こそが、リアルなコミュニケーションでものを言うのです。
まとめ

今回は、僕が体験した「話が長い人」との遭遇をきっかけに、簡潔なコミュニケーションの重要性についてお話ししました。
- 話が長い人は「伝えたい思い」が先行し、相手の立場に立てていない
- ファシリテーターは時間管理を徹底し、会議の目的達成に責任を持つべき
- 自分の時間を守るため、ムダな会議からは勇気を持って離れる選択もアリ
- 「テーマを絞る」「結論から話す」「問いかけで終える」を意識すれば、話は簡潔になる
- ブログやSNSでの情報発信は、最高のコミュニケーション訓練になる
「話が長い」というのは、性格の問題ではなく、スキルの問題です。
今回ご紹介したポイントを少し意識するだけで、あなたのコミュニケーションは劇的に改善されるはずです。
まずは明日からの会議で、一つでも実践してみてください。
きっと、周りの反応が変わってくるはずですよ。