成功者の8割が実践する「守の法則」とは? 古い自分を脱ぎ捨て高速学習メンタルを手に入れる方法


さくちょ
新しいスキルを学んだり、本を読んだりしても、なぜか自分の身になっていない…と感じることはありませんか?
僕も以前は、たくさんのビジネス書を読み漁り、高額なセミナーにも参加していました。
でも、その瞬間は「なるほど!」と感動するのに、いざ実践しようとすると手が動かない…。
結局、何も変わらない日々を繰り返していました。
まるで、古いパソコンに最新のソフトを無理やりインストールしようとして、フリーズしているような感覚。
特に今、AI時代に突入して、この問題はより深刻になっています。
ChatGPTのようなAIツールが次々と登場し、「これを使えばすぐに成果が出る!」と期待して飛びつく。
しかし、多くの人が「なんか思ったようにいかない…」と挫折してしまう。
これは、AIツールの問題ではありません。
僕たちの根本的な学習プロセスや思考パターン、つまり「メンタルモデル(自分OS)」がまだ旧時代のままだからです。
いま思えば、当時の僕は、根本的な問題に気づいていなかったんです。
それは、「メンタルモデル」が古いままだと、どんなに優れた知識やスキル、そして最新のAIツールを取り入れても、まともに動かせないという事実です。
AIが当たり前になったこの時代だからこそ、古いままの自分を脱ぎ捨てて、「学習そのもののやり方」を根本的にアップデートする必要があります。
この記事では、変化の激しいAI時代を生き抜くために、この「自分OS」をいかにしてバージョンアップしていくか、その具体的な方法についてお話ししていきます。
あなたの成長を止める「古いOS」の正体

冒頭からいきなり「自分OS」とか「メンタルモデル」とか…何言ってんの?って思っちゃいますよね。
でも、このAI時代において大事な話なので、ぜひ引き続き読んでください。
メンタルモデルとは「自分だけの色眼鏡」のこと
そもそも「メンタルモデル」なんて言葉、聞き慣れないですよね。
なんか難しそうな話に聞こえるかもしれませんが、大丈夫です。
簡単に言うと、メンタルモデルとは「世界はこういうものだ」という、あなたの中に根付いた信念や思い込みのこと。
いわば、世界を見るための「自分だけの色眼鏡」や、自分という人間を動かすための「OS(オペレーティングシステム)」のようなものです。
このOSが、あなたの思考や行動のすべての基点になっています。
そして厄介なことに、僕らは普段、このOSの存在を意識することなく生きています。
僕もハマった「Windows 95」状態の罠
考えてみてください。
いまだにWindows 95を使っていたら、どうなるでしょうか?
最新のアプリはインストールできないし、処理は遅いし、すぐにフリーズしてしまう。
インターネットに繋ぐことすら、ままならないかもしれません。
これ、実は僕らの頭の中でも同じことが起こっているんです。
サラリーマン時代の僕は、まさにこの状態でした。
新しい仕事のやり方を教わっても、「いや、でも今までこうやってきたし…」と無意識に抵抗してしまう。
当時の僕の頭の中には、「自分のやり方が一番効率的だ」という古いOSがインストールされていたんですね。
だから、新しい知識やスキルという「最新アプリ」を入れようとしても、OSが対応できずに弾いてしまう…。
これでは、成長できるはずがありません。
あなたの成長を加速させるには、まずこの「自分OS」を最新バージョンにアップデートする必要があるんです。
高速学習を実現する3つの科学的アプローチ

では、どうすれば「自分OS」をバージョンアップできるのか?
そのために必要なのが、科学的なアプローチに基づいた次の3つの技術です。
- 守破離の法則
- アンラーニング技術
- メンタルモデル理解
この3つが、僕が提唱する高速学習メンタルのセンターピンであり、講座の「軸」となる部分です。
成功の8割を決める「守の法則」
「守破離」は、茶道や武道など「道」がつく修行で古くから伝わる考え方ですね。
- 守: 師の教えを忠実に守り、型を徹底的に身につける段階
- 破: 型を破り、自分なりの応用を加える段階
- 離: 型から離れ、独自の新しい境地を切り開く段階
この中で、成功の8割は「守」の段階で決まると言っても過言ではありません。
つまり、まずは成功者の教えや型を、自分の解釈を一切入れずに、そのまま実行する。
これ、一番簡単そうで、実は一番難しいんです。
僕もそうでした。
「このやり方で本当にいいのか?」とか「こうした方がもっと効率的じゃないか?」とか、すぐに自己流のアレンジを加えたくなってしまう…。
でも、その結果はいつも中途半端。
新しいことを学ぶときは、誰もが摩擦を感じて嫌がるものです。
「心地よい今の場所に留まりたい…」というメンタルモデルの強い抵抗が働くからですね。
まずは、この抵抗に打ち勝って「守」を徹底することが、高速学習の第一歩になります。
新しい学びを吸収する「アンラーニング」
アンラーニングとは、一度学んだ知識やスキルを、意図的に捨て去る技術のこと。
僕らが情報を整理するときって、無意識にフォルダ分けのような「階層構造」で考えてしまいがちです。
でも、このやり方には致命的な欠点があって、情報が増えるほど構造が複雑になり、「あれ、あの情報どこだっけ?」と迷子になってしまう。
せっかく蓄積した知識が、誰にも見つけられることなく“死んでしまう”んです。
古い知識や成功体験が、新しい学びの邪魔をすることが多々あります。
アンラーニングは、この古くなった知識体系を一度リセットし、新しい知識を吸収するためのスペースを作る作業です。
まさに、パソコンのOSをバージョンアップする前に、古いシステムを一度クリーンにするのと同じですね。
すべての土台となる「メンタルモデル理解」
そして3つ目が、ここまでお話ししてきた「メンタルモデル」そのものを理解することです。
自分のOSがどんな特性を持っていて、どんな時に抵抗を示し、どんな思い込みに縛られているのか。
これを客観的に知ることで、初めてOSのアップデートが可能になります。
この3つの技術はそれぞれ独立しているのではなく、密接に連携しています。
「守」を実践しようとすると、古いメンタルモデルが抵抗する。
その抵抗に気づき、アンラーニングで古い考えを捨て、新しい型を受け入れる。
このサイクルを回すことで、あなたのOSは着実にバージョンアップしていきます。
最も重要で、最も難しい「守」との向き合い方

少し難しい話になっていますが、ここまでついてこられているでしょうか。
完璧に内容を理解しなくても、「あぁ〜なんとなくわかるな」という状態で十分ですので、引き続きご覧ください。
「始まったな…」が成長のサイン
3つの技術の中でも、特に重要なのが「守」の実践です。
そして、ここが自分を応援するメンタルモデルが最も嫌がる部分でもあります。
新しいことを学ぶとき、あなたの心の中にこんな声が聞こえてきませんか?
- 「本当にこれで合ってる?」
- 「もっと良い方法があるはずだ」
- 「面倒くさいな、後でやろう」
僕も今でこそ、こうして情報発信をしていますが、新しいツールを導入したり、新しい学習法を試したりするときは、必ずこの声が聞こえてきます。
これこそが、メンタルモデルが変化を嫌がって発する抵抗のサインなんです。
この声が聞こえてきたら、チャンスだと思ってください。
それは、あなたが今まさにコンフォートゾーン(心地よい現状)を抜け出し、成長しようとしている証拠だからです。

感情の抵抗は“気づいてリセット”する
では、この抵抗にどう対処すればいいのか?
答えはシンプルです。
まず、「あ、始まったな。またこういう考えが出てきたな」と、自分の中から湧き上がる感情や思考に“気づく”こと。
自分の内面で起きていることを、他人事のように客観視するんです。
そして、気づいたら一旦リセット。
「これは成長痛みたいなものだ」と受け入れて、再びやるべきことに意識を戻す。
この「気づいてリセット」を繰り返すことで、メンタルモデルの抵抗に振り回されることなく、淡々と「守」を実践できるようになります。
これが習慣化すると、成長の「良いループ」が回り始め、継続がどんどん楽になっていきますよ。
まとめ

今回は、あなたの成長を加速させる「自分OS」のバージョンアップについてお話ししました。
- 僕らの成長を阻むのは、無意識の思い込みである「メンタルモデル(自分OS)」が古いから
- OSを更新するには「守破離」「アンラーニング」「メンタルモデル理解」の3つの技術が必要
- 特に重要な「守」を実践する際は、メンタルモデルの抵抗が必ず起こる
- 「始まったな…」と抵抗に気づき、リセットすることで、成長のループに入ることができる
僕も昔は、たくさんの知識を詰め込むことばかり考えていました。
でも、本当に重要だったのは、知識を入れる器、つまり僕自身の思考OSをアップデートし続けることだったんです。
この現実に目を背けていると、やがてAIに仕事を奪われてしまうという、もっと厳しい現実が待ち構えているかもしれません。
まずは、何か新しいことを始めるときに、自分の心の中でどんな声が聞こえてくるか、観察することから始めてみませんか?