お風呂で急に「佐村河内 守」を思い出したので、そこからビジネスに繋げてみた


さくちょ
こんにちは、さくちょです。
僕はコンテンツクリエイター支援の専門家として、「オンラインで "自動的に" コンテンツが売れる仕組み」を提案・構築しており、
- Udemyベストセラー講師
- Kindleベストセラー作家
- オンラインビジネス自動化の専門家
などをメインに活動し、脱サラ→起業1年目から月100万円を自動化しています。
突然ですが、佐村河内 守(さむらごうち まもる)さんを覚えているでしょうか?
2014年にゴーストライター問題で世間を大きく騒がせた作曲家です。
当時、彼は聴覚障害を抱えながらも数々の素晴らしい楽曲を生み出す「現代のベートーヴェン」としてメディアに頻繁に登場していました。
代表作である『交響曲第1番《HIROSHIMA》』は多くの人の心を打ち、CDは異例のヒットを記録。
テレビで特集が組まれ、全国ツアーが開催されるなど、社会現象にまでなりました。
しかし、その栄光はある告白によって崩れ去ります。
「曲は私が作っていました」
彼のゴーストライターだった新垣隆さんが真実を公表したことで、佐村河内さんの名声は地に落ちたのです。
あれだけ称賛された《HIROSHIMA》は、事件発覚後、ブックオフで100円以下の値段で叩き売りされる事態になりました。
なぜ名曲の価値は暴落したのか?

僕にとってこの事件は、とても記憶に残っています。
というのも、佐村河内さんは僕が夢中になってプレイしたゲーム『鬼武者』の音楽を手掛けた人でもあったからです。
ゲームの壮大な世界観を彩るオープニング曲は、今でも耳に残るほどの神曲。
だからこそ、このゴーストライター問題は僕にとって大きな衝撃でした。
もちろん、世間を欺いた彼の行為は決して許されることではありません。
しかし、だからといって彼が生み出した(とされていた)音楽そのものの価値まで失われてしまったのでしょうか?
《HIROSHIMA》は、良い曲です。
鬼武者の音楽も、最高の神曲です。
作品の質は、事件の前も後も何一つ変わっていない。
それなのに、なぜ人々はあれほど熱狂していたCDをいとも簡単に手放してしまったのか。
ここに、現代のビジネス、特に僕らのような個人が情報発信で生き抜くための重要なヒントが隠されています。
人はコンテンツの「背景」にあるストーリーに心を動かされる

僕が何を言いたいかというと、「発信者のキャラクターが重要である」ということ。
コンテンツの質が良いのは、もはや大前提です。
その上で、消費者は誰がそのコンテンツを作ったのか、その背景にあるストーリーに心を動かされ、価値を感じてお金を支払うのです。
人々は佐村河内さんの「聴覚障害という困難を乗り越え、魂で音楽を紡ぐ作曲家」というストーリーに感動し、熱狂していたわけですね。
そのストーリーが嘘だと分かった瞬間、音楽の価値まで暴落してしまった。
これが、ストーリーが持つ力の恐ろしさであり、面白さでもあります。
佐村河内さんの事件から10年以上が経ち、時代はさらに大きく変わりました。
2014年頃の最新機種がiPhone6だったという事実が、その変化の大きさを物語っているのではないでしょうか。
今や情報はインターネットに溢れかえり、AIが70点レベルのコンテンツを一瞬で生み出してくれる時代。
そんな時代に、コンテンツの質だけで差別化するのは難しいと今さら言わなくても分かりますよね。
だからこそ、「自分だけのストーリー」が最強の武器になるのです。
AIには真似できない、あなただけの価値の源泉

ストーリーを語る上で、企業や組織に比べて僕ら個人のほうが圧倒的に有利です。
Patagonia(パタゴニア)のように企業理念やストーリーを前面に出して顧客の共感を呼ぶ戦略を取れる企業は、ほんの一握り。
しかし、僕ら個人には、一人ひとつ、誰とも違うユニークな人生の物語があります。
そのストーリーは、他人と比べる必要など一切なく、それ自体が尊い価値を持っているのです。
では、どうすれば自分のストーリーを語れるようになるか?
それには、まず自分自身と深く向き合う必要があります。
自己分析を通じて、自分の過去の経験や価値観を掘り起こし、それを言語化していくのです。
ストーリーの書き方には、ある程度の型=テンプレートが存在します。
こんなのちょっと勉強すれば誰でも習得できるスキルですし、AIに聞けば簡単に情報は出てきます。
型があるということは、AIの力を借りれば、それっぽい物語を誰でも作れてしまうということ。
しかし、あなた自身の内面と向き合い、あなただけのオリジナルストーリーを紡ぎ出す作業は、あなたにしかできません。
言うは易し、行うは難し。
自分と向き合うことは、時として苦しい作業です。
なぜなら、自分のことを一番分かっていないのは、案外、自分自身だったりするから。
目を背けたい過去や、認めたくない自分の弱さと対峙しなければならないかもしれません。
でも、その先にあるものこそが、AIには決して真似できない、あなただけの価値の源泉なのです。